2018年3月に読んだ本をレビューする
3月に読んだ本は10冊でした。今年に入って3ヶ月で39冊ですね。例年と比べると割とハイペースで読書が進んでいるという感じかな。4月は職場が変わった影響もあり、今のところあまり本を読めてないけど、今月は読書はあんまりせずにゆるゆると過ごしたいなぁ、と考えています。
さて、3月も読んで面白かった順に並べました。3月はどれも面白かったかな、という印象。再読も多かったけど外れなし。良い月でした。
・最終講義 生き延びるための七講
・ダメなときほど「言葉」を磨こう
・仰天・平成元年の空手チョップ(再読)
・隣り合わせの灰と青春(再読)
・こうすれば必ず人は動く
・本好きの下剋上 4−2
・本好きの下剋上ふぁんぶっく2
・図解 部下を持ったら必ず読む任せ方の教科書
・上司は仕事を教えるな!
・会計天国
久しぶりに内田さんの本を読んだけど、相変わらずの内田節で読んでいて面白い。大学建築の話とか、組織内に異質な人が居た方が全体として生存確率が上がるとか、どこかで読んだことがある話も多いけど、同じ話を色んな例えを入れつつアップデートしていくのがこの方の流儀だとは思うので繰り返しも苦にならない感じかな。
あとは読んだことない話もあって、その部分は非常に興味深く読めた。例えば、誰が読んでも自分の話だと感じる、複数の立場を同時に盛り込む文章(倍音)の話は、なるほどな、と思ったりした。個人的にも倍音のある文章を書いてみたい。
こちらも久しぶりに読む、萩本欽一さんの本。欽ちゃん自身がいくつかの良い言葉に触れて人生が変わった、という本なんだけど、間接的に読者が良い言葉に触れることが出来、読者の人生も良い方向に向かう、という非常に良い本でした。自分自身も周りの人に対して良い言葉を使っていきたいな、とそんな事を感じたりした。自分が発する言葉を一番最初に聞くのが自分、という話もあるからね
30年位前の本なんだけど、古くからのプロレスファンとして今読んで面白いという素敵な作品です。この作品自体は連載当時のニュースや過去の流れを踏まえて、全く架空の物語を編み込んでいく、という構成なんだけど、読んでいるとグイグイと世界観に引きずり込まれるので、作者の手腕が本当に見事だよなぁ、と思ったりもする。古くからのプロレスの知識はある程度必須ではあるけれども、今読んでも色あせずに面白い。そろそろ、某キャラが冷凍保存から復活してオカダと戦っても良いのでは、と思ったりもした。書いてくれないかな(笑)
再版された文庫版を久しぶりに読んだのだけど、出版日を見たら20年前の作品という事に軽くびっくりするなど。ウィザードリィの設定を上手く活用し、転職時に何が行われているのかや、侍の設定等の話を膨らましているところは、あらためて読んでいても見事だし、加えて盗賊から忍者に転職するとどうなるかや、善悪の戒律というのを上手くストーリーに盛り込んでいるところも流石だな、と思うなど。あと、久しぶりにゆっくり読んでみたら、伏線がわりと丁寧に引いてあって、ベニ松さんの筆の力を改めて感じたりした。この小説読むと無性にウィザードリィが遊びたくなるんだよね。
名著「人を動かす」のライブ版、という形の内容。人を動かすの内容を寸劇で再現、みたいな感じなんだけど、この形式の方が頭に入りやすいなぁ、という印象。なんによせ相手に関心を持つこと、というのは非常に大切だよな、と改めて思ったり。まぁ、自分に関心を持ってくれる人が少ないと、エネルギーが注入されず、なかなかに難しいわけだけど、周りに依存せずに自発的にエネルギーを増やす仕組み(物語に触れる等)を考える事も良さそうだな、とそんなことを考えた。
本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません? 第四部「貴族院の自称図書委員II」
- 作者: 香月美夜
- 出版社/メーカー: TOブックス
- 発売日: 2018/03/10
- メディア: Kindle版
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この物語はWeb上ですでに連載が終わっている事もあると思うけど、定期的に刊行されるので嬉しい限り。主人公が相変わらず自分のペースで物事を運び、その自分のペースと周りの状況が合わないが故に様々なトラブルに巻き込まれる、という物語の構造は昔のままなんだけど、置かれた状況が全く変わっており、トラブルを解消するプロセスで世界自体がどんどん変わっていくというのが面白いなぁ、と思う。一応、Web版でラストまで読み終わっているんだけど、それでも物語に引き込まれるというのはすごいなぁ、とも感じる。
作者が昔書いた短編集を中心に、ドラマCDのアフレコレポートや読者からの質問に作者が答えるコーナー(Q&A)まで、ファンなら読んで損無しの内容のファンブック。短編集は昔のマインを思い出してなんか懐かしくなり、Q&Aに作者が答える様は正にフェルディナントの切れ味という感じで、ファンなら十二分に楽しめる内容でした。文章量が少ないので食い足りない感じはあるのは正直なところだけど、まぁ、お布施だと思えば特に問題もなし。
昔読んだ本の再読なんだけど、出口さんの膨大な経験に裏打ちされた文章はさすがで、明日から使えるノウハウが本当に多いなぁ、と改めて感じた。図解本なので読みやすいので、何度も読み直して、無意識で出来るレベルに落とし込みたい。
あと、本、人、旅から、いろんな知識を得て、自分の知見を深めていきたいな、と改めて思ったりもした。もうちょっと体調が戻ったら旅をしたい。
部下に楽しく主体的に動いてもらうのが上司の仕事であり、上司は仕事を教えない方が組織としてうまくいく、という話が書いてある本。上司であることを楽しむとか、上司は部下の可能性の扉を開いて答えを出す支援をするとか、相手の話を聞き続けてコップを空にするのが大切とか、3つ褒めてから1つしかるとか、まぁ、他の上司本にも書いてある内容も多いんだけど、一読して非常に参考になった。実践し、再読し、また実践して血肉にしていきたい。
交通事故を起こして死にかけた主人公が、「5名の人間を幸せにしたら生き返れる」という天使からの指令で、様々な会社を建て直す、という話。個人的に会計に関する知識が多いので苦も無く読めたけど、これ会計初心者が読むにはハードルが高すぎる内容じゃないかな、と思ったりもした。なんにせよ、話自体はなかなかに面白く、個性豊富な登場人物達が多いので、個人的には割と楽しめた。会計を仕事にしている人にはオススメかな。
という感じで3月もたくさん本が読めました。4月は映像成分を高めたいなぁ、とか考えているんだけど、話題になっているポプテピピックを軽く見始めたら衝撃的に面白くて、最後まで見てしまった。これ、良い意味でも悪い意味でも歴史に残るアニメだなぁ、と思ったり。その他は、ペルソナ5やシュタインズゲートゼロや銀英伝も始まるけど、全部ストーリーは知っているだけに、どこまで付き合おうか軽く悩み中。
2018年2月に読んだ本をレビューする
2月に読んだ本は20冊でした。我ながら読み過ぎ。まぁ、このうちラノベが16冊なのですが(笑)
1月は9冊読んでいるので、このペースだと年間150冊を軽く超えるけど、読書は年間100冊で良いかな、とも思っているので、3月はちょっと読書ペースを落としてゲーム成分を上げようかな、と考え中です。マンガ成分を上げるのもあり。
さて、2月も個人的に面白かった順に並べてみます。
・冴えない彼女の育てかた2-13+外伝4冊
・筋トレが最強のソリューションである
・伊集院光の今週末この映画を借りて観よう2
・意味がなければスイングはない(再読)
ライムスター宇多丸さんと、その仲間達4人(計5人)の対談集。宇多丸さんのラジオ等でおなじみの構成作家の古川耕さんとか、音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんの2人は分かるけど、他の2人はあまりなじみが無い感じだけど、メンバー5人がいろんなテーマに対して好き放題話をしているのは非常に面白い。いろんな角度から世相を斬っていて、読んでいて爽快というか痛快というか。
こういう感じのラジオをやると面白いのにね、とも思ったりもしたけど、こういう話ってラジオでやると密度やら構成が薄くなり、構成や編集を経た本だからこそ濃密な内容を楽しめるのかもな、とも読んでいる途中に思ったりもした。(最後まで読んでみたら、編集の古川さんも同じ事を書いているね。)
ともあれ、これ、編集・校正した人、何日かかったんだろうな、と軽く頭がクラクラする大作だと思う。宇多丸さんが好きなら読んで損なし。
1ヶ月余りで全17冊(外伝含む)を読み終わるとは思わなかった。王道のハーレムものラブコメという感じではあったけど、二層構造、三層構造のストーリーとなっており、非常に面白く読ませていただきました。全然作風は違うんだけど、会話劇という意味で銀英伝をふと思い出してしまったり。13巻単体が完全にエピローグみたいな感じになっており、ラストにもう少し骨太の話(具体的には、全員の力を結集した作品を完成する話)を読みたかったかな、と思わなくもないけど、登場人物達の気持ちに折り合いを付けるという意味では良いエピローグであったかな、と思ったりもした。
あと、外伝(GS)を読まないとストーリーを全て堪能出来ないという意味では、全部本編にすれば良かったのでは、と思わなくもない。ただ、なんだこうだ言いながら17冊も飽きずに一気に読めた、という意味では非常に大満足の作品でありました。オススメ。
筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法
- 作者: Testosterone(テストステロン)
- 出版社/メーカー: U-CAN
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読めば読むほど筋トレをしたくなる、という不思議な啓発本。○○の悩みがある→筋トレすれば解決、みたいな分が全てに渡り書いてある、という本。個人的にこの勢いはものすごく好きだったりする。最後まで読んで本当に筋トレを皆がやれば世の中の悩みが減るのでは無いか、と思ったりした。とかく体を動かさない昨今ではあるので、体調を良くする意味でも体を動かした方が良いんだろうな、と思ったりした。
伊集院光さんのラジオ番組の書籍化第二弾。ゲストがオススメ映画を1本紹介し、映画を見る前にオススメポイントを3つ上げて説明。その後、伊集院光とアシスタントが映画を見て、2週間後に再びゲストを呼んで映画を見た感想トークをする、という構成。非常に好きな番組だったんだけど、伊集院光さんが昼間の帯番組をやることになったので終了してしまったんだよね。書籍になっても番組の面白さは変わらず、読み終わった後に猛烈に映画が見たくなる本です。
本来なら映画を見た後に感想編を見るべきなのだけど、いくつかの映画は未見だったけど、ネタバレ上等で本は全部読んでしまったはここだけの秘密だ。まぁ、致命的なネタバレはあまりない気がするので、全部読んでから映画を見ても良いんじゃないかな、と個人的には思わなくもない。
村上春樹における音楽論の短編集。短編1つに一人(または二人)に焦点を当てて、村上春樹自身の個人体験(コンサートに行った、CDを聞き比べた等)を軸に音楽論(主にジャズ論)を語る、という構成の本。掲載されている人は聞いたことが無い人が殆どなんだけど、村上さんの独特の切り口の論を読むと、その人の音楽が聴きたくなる、という不思議な本でもある。過去においては、村上さんはウィスキーについて語っていたけど、それの音楽版という感じかな。ウィスキーの本と同様に、この本を読むと何か音楽を無性に聴きたくなる。
という感じで、2月はめちゃくちゃ本を読みました。ラノベ成分(物語成分)を入れると生活に潤いが出るな、とちょっと思ったので、今年は物語成分(マンガも含む)をちょっと高めてみようかな、と思ったりもした。面白い物語を読むと人生が豊かになるからね。
2018年1月に読んだ本をレビューする
1月に読んだ本は9冊でした。一応、年間目標である100冊を上回るペースではあるけど、もうちょっと本を読みたかったな、という思いはあります。まぁ、読みかけの「ブラスト公論」が千ページ超と厚すぎて、本を読んでいる時間の割には冊数が増えなかった、という事もありますが。
さて、1月も個人的に面白かった順に並べてみます。
・技術解体新書
・スクリプトドクターのプレゼンテーション術
・To Be The 外道
・ストリートファイターが好きだ!
・SLEEP
・知の整理術
・自分の小さな箱から脱出する方法(再読)
・心の疲れを取る技術(再読)
サッカーライターの西部さんが、風間八宏のサッカーを解説した本。風間サッカーが何故、他を圧倒できるのか、がわかりやすく書いてあって、「なるほど風間さんはこういうサッカーを目指していたのか」というのが非常によく分かった。
あと、風間さん自身はいろんな意味でサッカーにおいて天才であるけれども、その天才性をまわりの人に押しつけたりせず、「どうしたら凡人でもよいサッカーが出来るのか」を掘り下げているのが面白い。川崎や名古屋のサッカーが好きな人は読んで見るのをオススメします。割と目からうろこの内容が多いと思います。
スクリプトドクターのプレゼンテーション術 (DIALOGUE BOOKS)
- 作者: 三宅隆太
- 出版社/メーカー: スモール出版
- 発売日: 2017/10/27
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プレゼンテーションのテクニックと言うよりは、「プレゼンテーションの心構え」みたいな事がたくさん書いてあって、プレゼンだけではなくて、コミュニケーション術として非常に示唆に富んだ内容が多いな、と感じた。
あらゆる面で転調が大事とか、自分の思い込みが無いか常に疑えとか、自己開示が大切とか、明日から即使える内容がたくさん詰まった本だと思う。
3時間の講演内容を書籍版に再編集したとの事だけど、三宅隆太さんは本当に才能豊富な人だよなぁ、と改めて感じた。古川さんの編集も良いんだろうね。社会人の方には非常にオススメです。
外道になるための本ではなくて、プロレスラーの「外道」さんの自伝。波瀾万丈な人生について詳細に書いてあり、普通に楽しめました。ただ、帯で煽っているような「新日本プロレスV字回復の真実」については特にしっかり書いてないため、若干の肩すかし感はあるのも事実。ただ、プロレスファンとしては読み応え十分な本ではあるし、プロレスファンとして読む手が止まらなかったので、「外道」さんや近辺のプロレスラーについて興味がある方は読んで損なしだと思う。
Pen+(ペン・プラス) 完全保存版 いままでも、そしてこれからも、ストリートファイターが好きだ! (メディアハウスムック) (MEDIA HOUSE MOOK)
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2018/01/15
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ストリートファイターも30周年という事で出たムック本。主にはスト2とスト5の特集という感じの構成。2と5の製作者インタビューも興味深いし、当時のスト2の企画書とか、スト5のキャラはどうやって作られるのか、など読み応えが結構あった。ただ、3や4の情報は殆ど無いので30周年記念本という事に過度の期待をすると、「あれ?」と肩すかしを受ける感はある。ただ、税抜き千円でここまでの内容を読めるなら、大満足かなという感じ。
良い睡眠を取るための様々なコツ、が書いてある本。割と知っている内容(朝、日光を浴びると良いとか、寝る前にはブルーライトを遮断した方が良い等)も多いけど、マグネシウムを取ると良い(しかも皮膚から取ると良い)とか、太りすぎると眠りが浅くなるとか、初見の内容もあって割と楽しく読み進められた。良質の睡眠を取りたい人にとってのヒントがたくさんあると思う。
序盤は非常に面白かったのだが、後半は良くあるライフハック本という感じで、この手の本を読むのが好きな人にとっては既知の内容が多いかな。ただ、序盤の内容はオリジナリティが高く結構良かったので、序盤だけでも元は取った感じはあるけどね。それと、巻末の「教養が付くマンガガイド」は独特の切り口で面白かった。紹介されていたマンガは既読本が多かったけど、これはオイラと作者の嗜好が似ているからなんだろうな、と思う。まぁ、だからこそこの本に書いてあることは割とオイラが既知の内容が多いんだろうなぁ、と思ったりもした。
話全般としてストーリーは有って無いような感じではあるし、ときメモのネタとか挟んでいて古いなぁ、とか思いつつも、登場人物達(特に主人公)が割とエキセントリックなので、その振る舞いを読んでいるだけで結構楽しめた。
序盤を読んでいて正直「あれ、イマイチ?」とか思っていたけど、終盤に向けて徐々に面白くなっていき、ラストまで勢いを付けて読む事が出来た。作者の独特の文体がクセになる感じはあるね。ネットの評判を軽く読むと3巻くらいから真価が発揮される、との事なので、続きもユルユルと読み進めたいなぁ、と思う。
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/10/19
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久しぶりの再読。今現在、自分自身が箱に入っていることが如実に分かっただけでも読んだ甲斐がありました。この本は本当に座右の書にして、人生を生きていく中で、すり切れるまで読み続けないとダメなんだろうな、という事を改めて感じたりした。気がつくと箱に落とされている事って多いからね。何にせよ、自分自身が箱から出ることを意識して生きて生きたな、と思う。また、箱に入った相手を出すためには、こちらも覚悟と情熱が必要なんだろうなぁ、という事は感じた。何度目か分からない再読だったけど、人間関係に悩んでいる人にはもれなくオススメしたい本ですね。
こちらも再読。長期疲労が抜けるには長い時間がかかる、というのは確かにその通りだよな、と思った。今の生活の疲労が抜けないのは、疲労を抜かすことを考えずにいろんな事をやろうとしているのが原因かもな、と思ったりもした。仕事も私生活においてもやることを減らすことで、まずは疲労を抜くことを優先した方が良いんだろうな、とちょっと思った。
という感じで、1月もあっという間に終わってしまいました。2月も面白い本をたくさん読みたいな、と思っています。
2017年読んだ本:ベスト5
2018年に入って既に恐ろしい日数が経過しています。今年も時間が過ぎるのが早いなぁ、という実感があるし、一日一日を大切に過ごさなきゃなぁ、と改めて思ったりもします。 さて、昨年度読んだ113冊の中で、ベスト5は以下の通りとなりました。
相変わらずジャンルもバラバラなので特に明確な順位は無いのですが、個人的に感銘を受けた順に並べてみました。ただ、どの作品も本当に良い出来で、いずれもベスト1と言っても過言では無い作品群だと思います。読書ってほんと楽しいな、と思った1年でもありました。
近年は日本でもe-Sportsが話題になっているけど、日本におけるプロゲーマーの草分け的な存在である、ウメハラさんの著書。大学での講演動画を見て感銘を受け、旧著も読んで見ようと思って読み始めたんだけど、読み終わった瞬間に再読を始めてしまうくらいに面白かった。
毎日自分が成長する実感を持つ事が幸せに繋がる、という事が繰り返し繰り返し語られており、目に見える成果を期待したり、周りからのリアクションを求めても不幸になるだけだよなぁ、と改めて思ったりした。
あと、この本はウメハラさんの深い経験に裏打ちされた名言揃いで、読んでいて非常に心地よいんだよね。オイラがゲーマーであるのでより面白く読めている側面はあるけど、この本に出会えて本当に幸せでした。
過去に日本全体を騒がせた「村上ファンド」の村上さんが書いた本。投資に対してきわめてまっとうな事が書いてあり、読み終わって率直に感じたのは、村上さんって自分の正義(というか価値観)に則って動いている人なんだな、という事と、日本の株式市場の考え方は歪んでいるため、それに果敢にも立ち向かったために一時的に破れてしまった、という悲しい事実があったんだなという事。
立ち向かう敵があまりに強大だったこと、人々の文化や考え方を変えるにはやはり時間が必要だったこと、など不運な面が多かったと思うけど、この方が風穴を開けてくれたため、日本の市場が良い方向に動いた側面はあるな、と感じた。投資に興味がある人は、示唆に富んだ内容も多いので、読んで損無しだと思います。
日々、色んな事に苦しんでいる中で、軽い気持ちで買って読んでみたんだけど、釈迦の時代から人の悩みって同じで、人の本質というのは良くも悪くも進化しないものだな、という事実に気がつかされた。皆、同じ事でどの時代においても長年苦しんでいる、というか。
この本に書かれている事としては、「悪口なんて、原始時代から言われているので、当たり前の事なんだ(だから気にしてもしょうが無い)」とか、「意識すれば、自然に良くないことは消えていく」とか、「人間の脳は何を手に入れても不満足に陥るという構造的な欠陥がある」とか、示唆に富んだ内容が多く、確かにこういう言葉を読むことで「苦しまないための練習」が出来るな、と思ったりした。人間関係で苦しんでいる人は読んでみると、心が少し軽くなると思います。
軽く本を開いて「冒頭数ページだけ読むか」と思っていたら、気がついたら最後まで読んでいた、という非常に吸引力が強い本でした。ザ・ベストテンという番組が大人気の中、なぜ辞めてニュースステーションを始めたのか、という理由が良くわかり非常に面白かった。
あと、ニュースステーションって、服に合わせてペンの色まで変えている事から始まり、細部に至るまで考え抜いて作った番組だったんだな、というのが良く分かって興味深かった。ベストテン・ニュースステーション世代の人なら猛烈に懐かしく、番組成立の舞台裏が見れて非常に面白く読めると思う。世代限定ですがオススメ。
本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?第一部「兵士の娘I」
- 作者: 香月美夜
- 出版社/メーカー: TOブックス
- 発売日: 2015/02/27
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本が好きすぎる現代人が本があまり普及してない異世界に飲み込まれ、どうにかして本を作る、というところから始まるファンタジー小説。評判が良いので電子書籍で1巻を購入し読み始めたんだけど、気がついたら既刊全部を電子書籍であっという間に読み終わるという驚異的な展開。その後は、「小説家になろう」というサイトに掲載の連載版も全部読み終わってしまいました。久しぶりに物語に飲み込まれる幸せを味わったよ。
主人公があまりに本好きが故に周りが壮大に巻き込まれ、世界全体が大きく躍動していくのは、読んでいて痛快であり爽快でもある。なるほど、評判になるのもよくわかるし、皆が嵌まる理由もよくわかった。なんか面白いファンタジー小説がない、と聞かれたら真っ先にオススメしたい作品ですね。まぁ、分量が多すぎるのが玉に瑕ですが(笑)
という感じで、2017年も非常に読書が楽しめました。2018年もたくさん面白い本を読みたいな、と、そんな事を考える今日この頃であります。良い本との出会いがたくさんありますように!
2017年12月に読んだ本をレビューする
12月に読んだ本は14冊でした。2017年は113冊読んだ計算になりますね。まんがで読むシリーズをたくさん読んだけども、一応、年間100冊は達成して、ちょっとほっとしています。2017年は再読が多かったけど、2018年はもう少し自分の角度を変えてくれるような新しい本をたくさん読みたいな、と思ってます。
さて、12月も個人的に面白かった順に並べてみます。
・スティールキス
・泣けるプロレス
・ヘンテコノミクス
・クビキリサイクル(再読)
・本好きの下剋上 4−1
・精霊の守り人(再読)
・闇の守り人(再読)
・女のいない男たち(再読)
・自分を変える習慣術(再読)
・始めよう瞑想(再読)
・ペルソナ5マニアクス
・夢の守り人(再読)
・虚空の旅人(再読)
・クビシメロマンチスト(再読)
・虚空の旅人(再読)
・天涯無限
リンカーンライムシリーズ最新作。
このシリーズもかなり長くなっていて、読んでいて若干のマンネリ感はあるけど、序盤から終盤に向けて読む手が止まらない、という読書体験をさせてもらえるだけで本当に良シリーズだと思う。
また、作者の手法は良く分かっているので、途中の展開でビックリする事は、だいぶ減ったけど、それでも「ああ、こうくるか」という展開が随所に入っていてニコニコしながら読書できた。
また、シリーズ物を読んでいるからの楽しみとしては、あの登場人物がこうなるか、というサプライズが随所に入っていて、このシリーズを読んで良かったな、という気持ちにさせてもらえる。
アメリカでは既に最新作が刊行されている、との事ですが、また来年の日本語訳を楽しみに待ちたいな、と思う。
新編 泣けるプロレス (いま伝えたい、名レスラーたちの胸が熱くなる28の話)
- 作者: 瑞佐富郎
- 出版社/メーカー: standards
- 発売日: 2017/10/25
- メディア: 単行本
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プロレスをよく知っていれば知っているほど、この本が面白くなる。プロレス自体にもプロレスを見れば見るほど面白くなるという要素はあるけれども、それとまったく同じ構造。
オイラは割とコアなプロレスファンなので、読んでいて非常に楽しめた。この本の唯一の欠点は「もっと面白いエピソードがあるので、それを織り込んで欲しい!」という事くらいか。どのエピソードも感動的であるんだけど、もっと深掘りして欲しかったな、と思ったので。ともあれ、プロレスファンとしては、読む手が止まらずに読み進められた。プロレスファンなら必読の書かと。やっぱり、読書って面白いなぁ、プロレスファンでよかったなぁ、と改めて思った1冊。
行動経済学をわかりやすいマンガにして、マンガの後に解説が書いてあるという構成の本。1話完結で23話あり、一つのマンガと解説を読むと一つの行動経済学の概念が分かる。読んでいると、確かに人間の行動は合理的では無い事が多いなぁ、というのを改めて感じるし、行動経済学という学問って非常に面白いなぁ、と思ったりもした。行動経済学の入り口としては、これ以上の本は無いんじゃ無いかな、と思うくらいの出来。自分自身が取る理不尽な行動についても良く理解できたので、うまく生活に生かしていきたい。
何年かぶりでの再読。天才が島に集められ、事件が起こる、というぼんやりとした構成は覚えているものの、登場人物達や話の筋道はまったく覚えておらず、ほぼ初めて読む、という気持ちで楽しめた。物語の吸引力は強いし、丁寧な描写があるので登場人物が多くても混乱なく読めるのは流石だな、と思ったり。文中にフロッピーが出てきて時代を感じたりするけど、話の内容的には古びていなくて面白かった。
本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません? 第四部「貴族院の自称図書委員I」
- 作者: 香月美夜
- 出版社/メーカー: TOブックス
- 発売日: 2017/12/09
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このシリーズも登場人物が爆発的に増えてきて、脳味噌がそろそろついて来れない感はあるけど、相変わらず楽しめてる。一応、WEB版は全部読んでいるので、安心して続きが読めるという感覚もある。4部に入って3部までのテイストとはだいぶ変わっているけど、4部も安定して面白い。続きは春に出るとのことだけど、発売が今から楽しみですね。
何度目かわからないくらいの再読。再読したのはドラマに触発された部分あるけど、原作を読み直してみて、やはりドラマと比べて原作の方が話がきちんと構築されていて面白いな、という印象。もちろん、ドラマはドラマの良い部分があるので、楽しんで見ているけどね。
再読してみて、時代が経過するにつれて大切なものが失われていくとか、残っている歴史が正しいわけではないとか、大人が読んでも楽しめる骨太の物語だよな、と改めて思うなど。
精霊の守り人に引き続き読了。全話の中で、この巻が一番好きだなーと改めて思ったり。いろんな伏線が最後に閉じる様や、バルサとジグロの関係性に区切りが付くところや、その他登場人物達の心の動きや、宝石の真実など、本当に良く出来てる。また忘れた頃に読み返したい。
急に村上春樹が読みたくなったので再読してみた。短編集なので、比較的安心して読み進められる。話自体はぼんやりと覚えている感じだが、細かいところは忘れているので、結構楽しみながら読めた。
読みつつも、「ああ、この話は辛い結論が待っているよな」という事に気がついても、文章が読みやすくて、首根っこを捕まれたまま物語に没入できるのは、流石村上春樹、といったところ。どの短編も切れ味があって楽しめました。この作品もまた忘れた頃に読み直したい。
同じ本を何回も読んだ方が良い、という事が書いてあり、確かにその通りだよなと改めて思う。最近、自分自身もいろんな本の再読が多いけど、二度目に読むと角度が変わることもあり、家にある本の再読、というのをもっと積極的にやっても良いのかな、とそんなことを思ったりもした。
相手をきっちりと観察し、相手の承認して欲しいポイントを見極めて、きちんと承認するというのが大切なんだろうな、と思う。これは誰に対しても同じ。もちろん、自分に対しても。
始めよう。瞑想?15分でできるココロとアタマのストレッチ? (光文社知恵の森文庫)
- 作者: 宝彩有菜
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/05/18
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この本も何度目かわからないくらいの再読なんだけど、まぁ、意外と内容を覚えてない(というか忘れた)箇所が多く、読み直しても示唆に富んだ内容が多くて面白い。
「頭」は「本来の自分」では無いのです、というフレーズは確かにその通りだし、頭で考えていることに自分自身が振り回されちゃダメだよなぁ、とそんな事を考えるなど。あとは、悪い気分になったらラッキーと考える、とか、「人生は素晴らしい」と、ことある事に考える、とか人生を楽しく生きるにはどうしたらよいのか、という事に関するアイデアが豊富で非常に楽しめた。良本ですね。
ペルソナ5(ゲーム)のファンブック。ネタバレ全開でストーリー紹介やら、キャラクター間のイベントやら、はたまた街のモブキャラ達のセリフまでが掲載されているという文字通りマニアックな本。一番読みたかった製作者インタビューが読めたのが良かったけど、インタビューをもっとたくさん読みたかったなぁ、というのが個人的な感想。クリアした人限定だけどオススメ。
守り人シリーズ第3巻。 今作はトロガイ(とタンダ)が如何にして呪術を扱うようになったのか、を中心に夢の世界にまつわる話なんだけど、昔読んだ時は、「精霊」と「闇」に比べると面白さは落ちるかな、とか思っていたけど、久しぶりに再読してみて「ああ、これはこれで非常に豊潤な物語だな」という事に今更ながらに気がつくなど。
再読だけど、話の内容をさっぱり覚えてなかった。読んだのもずいぶん昔だしね。今作は舞台は孤島から大学の話となり、非常にサクサクと読めるのだが、前作に比べて登場人物が天才から一般人になり、個々のエッジが効いてない(当たり前)ため、登場人物の読み分けが難しくなった印象。トリックやストーリー云々よりも、登場人物達の外連味のある会話を楽しむ、という、そんなシリーズな気がする。
守り人シリーズ第4巻。作者が言うとおり、この巻から新ヨゴ・カンバルだけの物語から、世界観が大幅に広がった気がする。流石に4回目くらいの再読なので、話は大体覚えているけど、細かいところの会話や、丁寧に世界観を作っている様は、再読する度に本当に丁寧に物語を構築しているな、と思うばかり。
アルスラーン戦記の最終刊。とにかく物語が終わってくれて良かったな、という思いと、もっと早く物語を閉じていれば、まったく違う話になったかもな、という思いが交錯している。第二部は基本的に蛇足感があり、第一部で終わっていれば名作だったな、とも思ったし、読み終わった瞬間には「こういう結末を読みたかった訳じゃ無いのになぁ」という思ったりもした。
なんというか時代に愛されなかった小説なんだろうなぁ、という感想。何にせよ、ここまで書いてくれた作者も、諦めずに最後まで物語を追い続けた読者もお疲れさまでした。あとは荒川さんの紡ぐ物語を楽しむのみですね。
という感じで、12月も非常に読書が楽しめました。2017年のベスト5についても、そのうち更新したいな、と思っています。ともあれ、やっぱり本を読むのって面白いなぁ、と思った2017年でありました。
よかった探し2017
<オイラのよかったこと探し>
感想
関連記事
*1:昨年は実施できませんでしたが
2017年11月に読んだ本をレビューする
11月に読んだ本は10冊でした。年初から99冊読んだ計算。ちなみに12月は既に1冊読み終わっているので、年間100冊は達成した感じ。*1あと、今月は再読が8冊という再読月間。新しい本も良いけど、良書を再読するというのも大切かな、とそんな事を思ったり。
さて、例によって個人的に面白かった順に並べてみます。
・生涯投資家
・もっと、やめてみた(再読)
・勝負論 ウメハラの流儀(再読)
・わかりあえないことから
・相手を変える習慣術(再読)
・やめてみた(再読)
・ダメな自分を認めたら部屋がキレイになりました(再読)
・まんがでわかる超一流の雑談力(再読)
・夢の叶え方を知っていますか?(再読)
・まんがでわかる自律神経の整え方
投資についてきわめてまっとうな事が書いてある本。村上さんって自分の正義(というか価値観)に則って動いている人なんだな、という事を強く感じた。その正義というのが日本経済の活性化、という事であり、その正義を貫く余りに逮捕されてしまったというのはなんたる皮肉というか。
村上さんが言うとおり、日本の株式市場の考え方は歪んでいるなぁ、というのは改めて感じるし、上場している必要が無い会社は上場廃止すべきだし、投資家として内部収益率(IRR)は15%を望むというのも資金を循環させる事で資本市場を活性化させるという観点からもなるほどな、と思う。まぁ、日本の文化として上場にステータスがあるため、ドラスティックに上場廃止というのは難しいかも知れないけど。
あと村上さんは、慈善活動もやってるし、日本の将来についてもしっかり考えているし、こういう人が逮捕されずにもうちょっと活躍してくれれば、もう少し違った日本があったのかな、と思ったりもした。*2なんにせよ日本の上場企業にコーポレートガバナンスが根付いてくれると、幸せな人が増えて良いな、と個人的にも感じた。まずは、自分が出来ることを着実にやっていきたいな、とそんな事を考えた。
いろんな事やめてみた実体験が書いてある本なんだけど、読むと非常に励ましを受ける。使わない物を整理することで、新しく楽しい物が身近に増えるのは確かにその通りだし、考え方を整理し、古い執着を捨てることで、新しい考え方が身につき、幸せに近くなる、というのも書いてある通り。
この本の最後の方に出てくる「自分の気持ちを整理して行動を変えることができれば、自分でしあわせを見つけることができる」という言葉は、ほんと心が温かくなるな、と思った。巻末の一言も非常に良い事が書いてあり、読む度に「うんうん、その通りだよね」と深く頷くばかり。サクサクと読めるし、本当に良本だと思う。
一読して、あまりに面白かったので、すぐさま再読を開始してあっという間に読了。2回連続読ませるだけの吸引力がある本。努力・成長が自分の幸福感に繋がるので、成果を求めたり成果が必ず出るなんて考えるのもおこがましい、とか、行動から感情をコントロールできる、とか、外部から批判されたときは「知るかバカ」と思っていれば良い、とか、名言揃いすぎて、読んでいて非常に心地よい。なんか、宗教にも繋がる普遍的な言葉である感覚があるね。何かを極めた人にしか見えない世界があるというか。何にせよ、また忘れた頃に再読したい。
わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)
- 作者: 平田オリザ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/10/18
- メディア: 新書
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現代は、きちんと自分の主張が出来る、と、空気をきちんと読む、というダブルバインドになっている、というのは確かにその通りだなと思った。自分自身もその矛盾に日々悩まされているので。その矛盾をどのようにかき分けて行くのか、という事のヒントが書いてあると良いなぁ、と思って読み進めたが、具体的な解決策が提示されていなくて、ある意味残念だった。ただ、そう簡単な解決策が無いからこそダブルバインドになるわけで、ダブルバインドの状態をきちんと認識しつつ、抱えて生きていくしか無い、という事は理解できたので良かったかな。
その他は、会話をする上で、冗長率のコントロールが大切とか、インプットとアウトプットは同時に行われるとか、言語が成熟するのに十年単位の時間がかかるとか、読んでいて示唆に富んだ内容が多くて面白い。また、忘れた頃に読み返したい。
これまた再読。読み直してみて、「ああ、全然出来てないなぁ」と思うくらいに本の内容を忘れていた。とりあえず、自己肯定から始めて見ようと思って、遠い昔にインストールしたiPhoneの「良い事3つ記録」アプリを使ってみることにした。確かに毎日楽しいことを3つ記録することで、自己肯定感が広がり自分の中で余裕が出来た気がする。あと、違和感があることは実行していることだ、という事も確かにその通りで、違和感を感じなくなるまで実践を続けたいな、とそんな事を思った。また、数ヶ月後に再読したい。
この本を読むと自分自身が惰性で行っている事で、これをやめた方が良いのでは、と思う事がたくさんある事に気がつく。作者自身が身を削って自分のだめなところを紹介してくれているので、こちらとしても「ああ、これは確かに無駄かも」と思って、いろんな事をやめられるんだろうな、と思う。この本を読むといろんなことをやめることができた。いろんなものをやめてみることで、生活ってずいぶん軽くなるなぁ、と改めて感じたりもした。
ダメな自分を認めたら、部屋がキレイになりました (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
- 作者: わたなべぽん
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2015/02/27
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他人の部屋ながらも、汚い部屋がキレイになっていく様を見ると、ああ、物を捨てると快適になるよね、というのが良く分かる。自分の家の一角も似たような感じになっているところがあるので、この本のノウハウを使って、ちょっと綺麗にしても良いかな、とか思った。何にせよ、整理本を読むと部屋の整理がやりたくなるし、必要最小限なものと楽しく過ごせるのが一番だよな、とそんなことを思った。
話題の作り方みたいな事が書いてある本と思いきや、笑顔が無い人はマイナスからのスタートになるとか、声の印象(音の高さ)が大切とか、自分のタイプを理解して強みを生かすとか、聴くのは話すのよりも3倍体力がいるとか、相手のリズムを殺さずに話すとか、相手の情報を蓄積するとか、自分が話す内容よりも、どうやって話すのか、という形の話がたくさん書いてあり「なるほどこういうアプローチは大切だよな」というのが良く分かって面白かった。
相変わらずの森節で楽しめる。周りから与えられる物では無くて、自分が楽しさを見つけることが出来れば、楽しさが加速していく、というのは確かにその通りだよな、と思ったりもした。ちょっと、自分の夢について時間を取って色々と考えてみたい。また、周りの価値基準に引っ張られる事なく、自分の中に明確な基準を持って、自分自身を強化していけば良い、という話も書いてあり、上述の梅原大吾さんと近い事を言っているね。自分自身が一番厳しい視点をもっているが故に、自分自身をごまかすことができない、というのも確かにその通りだよね。
まんがでわかる自律神経の整え方 「ゆっくり・にっこり・楽に」生きる方法
- 作者: 小林弘幸,一色美穂
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2017/06/14
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薄いのでサクサク読める内容。自律神経を整えるためには、お水を飲むと良い、上を向くと良い、周りのせいにせず自分でなんとかするしかないとあきらめるとストレスが消える、周りに感謝すると良い、早寝早起きが良い、食事の時間は一定に、という風に、まぁ、割といろんな本に書いてある内容の再構築ではあるんだけれども、まとめて書いてあると改めてなるほど、と思う。こういう習慣を生活に織り込んでいきたいな、と思ったりした。また頻繁に再読したい。サクサク読めるしね。
という感じで、11月は再読とまんがで読む、的な本をたくさん読んで終わった印象があります。12月は9冊読んで、煩悩の数と同じだけ本を読みたいなぁ、とそんなことを思ったり。