2018年1月に読んだ本をレビューする
1月に読んだ本は9冊でした。一応、年間目標である100冊を上回るペースではあるけど、もうちょっと本を読みたかったな、という思いはあります。まぁ、読みかけの「ブラスト公論」が千ページ超と厚すぎて、本を読んでいる時間の割には冊数が増えなかった、という事もありますが。
さて、1月も個人的に面白かった順に並べてみます。
・技術解体新書
・スクリプトドクターのプレゼンテーション術
・To Be The 外道
・ストリートファイターが好きだ!
・SLEEP
・知の整理術
・自分の小さな箱から脱出する方法(再読)
・心の疲れを取る技術(再読)
サッカーライターの西部さんが、風間八宏のサッカーを解説した本。風間サッカーが何故、他を圧倒できるのか、がわかりやすく書いてあって、「なるほど風間さんはこういうサッカーを目指していたのか」というのが非常によく分かった。
あと、風間さん自身はいろんな意味でサッカーにおいて天才であるけれども、その天才性をまわりの人に押しつけたりせず、「どうしたら凡人でもよいサッカーが出来るのか」を掘り下げているのが面白い。川崎や名古屋のサッカーが好きな人は読んで見るのをオススメします。割と目からうろこの内容が多いと思います。
スクリプトドクターのプレゼンテーション術 (DIALOGUE BOOKS)
- 作者: 三宅隆太
- 出版社/メーカー: スモール出版
- 発売日: 2017/10/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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プレゼンテーションのテクニックと言うよりは、「プレゼンテーションの心構え」みたいな事がたくさん書いてあって、プレゼンだけではなくて、コミュニケーション術として非常に示唆に富んだ内容が多いな、と感じた。
あらゆる面で転調が大事とか、自分の思い込みが無いか常に疑えとか、自己開示が大切とか、明日から即使える内容がたくさん詰まった本だと思う。
3時間の講演内容を書籍版に再編集したとの事だけど、三宅隆太さんは本当に才能豊富な人だよなぁ、と改めて感じた。古川さんの編集も良いんだろうね。社会人の方には非常にオススメです。
外道になるための本ではなくて、プロレスラーの「外道」さんの自伝。波瀾万丈な人生について詳細に書いてあり、普通に楽しめました。ただ、帯で煽っているような「新日本プロレスV字回復の真実」については特にしっかり書いてないため、若干の肩すかし感はあるのも事実。ただ、プロレスファンとしては読み応え十分な本ではあるし、プロレスファンとして読む手が止まらなかったので、「外道」さんや近辺のプロレスラーについて興味がある方は読んで損なしだと思う。
Pen+(ペン・プラス) 完全保存版 いままでも、そしてこれからも、ストリートファイターが好きだ! (メディアハウスムック) (MEDIA HOUSE MOOK)
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2018/01/15
- メディア: ムック
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ストリートファイターも30周年という事で出たムック本。主にはスト2とスト5の特集という感じの構成。2と5の製作者インタビューも興味深いし、当時のスト2の企画書とか、スト5のキャラはどうやって作られるのか、など読み応えが結構あった。ただ、3や4の情報は殆ど無いので30周年記念本という事に過度の期待をすると、「あれ?」と肩すかしを受ける感はある。ただ、税抜き千円でここまでの内容を読めるなら、大満足かなという感じ。
良い睡眠を取るための様々なコツ、が書いてある本。割と知っている内容(朝、日光を浴びると良いとか、寝る前にはブルーライトを遮断した方が良い等)も多いけど、マグネシウムを取ると良い(しかも皮膚から取ると良い)とか、太りすぎると眠りが浅くなるとか、初見の内容もあって割と楽しく読み進められた。良質の睡眠を取りたい人にとってのヒントがたくさんあると思う。
序盤は非常に面白かったのだが、後半は良くあるライフハック本という感じで、この手の本を読むのが好きな人にとっては既知の内容が多いかな。ただ、序盤の内容はオリジナリティが高く結構良かったので、序盤だけでも元は取った感じはあるけどね。それと、巻末の「教養が付くマンガガイド」は独特の切り口で面白かった。紹介されていたマンガは既読本が多かったけど、これはオイラと作者の嗜好が似ているからなんだろうな、と思う。まぁ、だからこそこの本に書いてあることは割とオイラが既知の内容が多いんだろうなぁ、と思ったりもした。
話全般としてストーリーは有って無いような感じではあるし、ときメモのネタとか挟んでいて古いなぁ、とか思いつつも、登場人物達(特に主人公)が割とエキセントリックなので、その振る舞いを読んでいるだけで結構楽しめた。
序盤を読んでいて正直「あれ、イマイチ?」とか思っていたけど、終盤に向けて徐々に面白くなっていき、ラストまで勢いを付けて読む事が出来た。作者の独特の文体がクセになる感じはあるね。ネットの評判を軽く読むと3巻くらいから真価が発揮される、との事なので、続きもユルユルと読み進めたいなぁ、と思う。
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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久しぶりの再読。今現在、自分自身が箱に入っていることが如実に分かっただけでも読んだ甲斐がありました。この本は本当に座右の書にして、人生を生きていく中で、すり切れるまで読み続けないとダメなんだろうな、という事を改めて感じたりした。気がつくと箱に落とされている事って多いからね。何にせよ、自分自身が箱から出ることを意識して生きて生きたな、と思う。また、箱に入った相手を出すためには、こちらも覚悟と情熱が必要なんだろうなぁ、という事は感じた。何度目か分からない再読だったけど、人間関係に悩んでいる人にはもれなくオススメしたい本ですね。
こちらも再読。長期疲労が抜けるには長い時間がかかる、というのは確かにその通りだよな、と思った。今の生活の疲労が抜けないのは、疲労を抜かすことを考えずにいろんな事をやろうとしているのが原因かもな、と思ったりもした。仕事も私生活においてもやることを減らすことで、まずは疲労を抜くことを優先した方が良いんだろうな、とちょっと思った。
という感じで、1月もあっという間に終わってしまいました。2月も面白い本をたくさん読みたいな、と思っています。