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2017年12月に読んだ本をレビューする

12月に読んだ本は14冊でした。2017年は113冊読んだ計算になりますね。まんがで読むシリーズをたくさん読んだけども、一応、年間100冊は達成して、ちょっとほっとしています。2017年は再読が多かったけど、2018年はもう少し自分の角度を変えてくれるような新しい本をたくさん読みたいな、と思ってます。

 

さて、12月も個人的に面白かった順に並べてみます。

 

・スティールキス

・泣けるプロレス

・ヘンテコノミクス

クビキリサイクル(再読)

本好きの下剋上 4−1

精霊の守り人(再読)

・闇の守り人(再読)

・女のいない男たち(再読)

・自分を変える習慣術(再読)

・始めよう瞑想(再読)

・ペルソナ5マニアクス

・夢の守り人(再読)

・虚空の旅人(再読)

クビシメロマンチスト(再読)

・虚空の旅人(再読)

・天涯無限 

 

 

スティール・キス

スティール・キス

 

リンカーンライムシリーズ最新作。

このシリーズもかなり長くなっていて、読んでいて若干のマンネリ感はあるけど、序盤から終盤に向けて読む手が止まらない、という読書体験をさせてもらえるだけで本当に良シリーズだと思う。

また、作者の手法は良く分かっているので、途中の展開でビックリする事は、だいぶ減ったけど、それでも「ああ、こうくるか」という展開が随所に入っていてニコニコしながら読書できた。

また、シリーズ物を読んでいるからの楽しみとしては、あの登場人物がこうなるか、というサプライズが随所に入っていて、このシリーズを読んで良かったな、という気持ちにさせてもらえる。

アメリカでは既に最新作が刊行されている、との事ですが、また来年の日本語訳を楽しみに待ちたいな、と思う。

 

 

 

 

新編 泣けるプロレス (いま伝えたい、名レスラーたちの胸が熱くなる28の話)

新編 泣けるプロレス (いま伝えたい、名レスラーたちの胸が熱くなる28の話)

 

 

プロレスをよく知っていれば知っているほど、この本が面白くなる。プロレス自体にもプロレスを見れば見るほど面白くなるという要素はあるけれども、それとまったく同じ構造。

オイラは割とコアなプロレスファンなので、読んでいて非常に楽しめた。この本の唯一の欠点は「もっと面白いエピソードがあるので、それを織り込んで欲しい!」という事くらいか。どのエピソードも感動的であるんだけど、もっと深掘りして欲しかったな、と思ったので。ともあれ、プロレスファンとしては、読む手が止まらずに読み進められた。プロレスファンなら必読の書かと。やっぱり、読書って面白いなぁ、プロレスファンでよかったなぁ、と改めて思った1冊。

 

 

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

 

 

行動経済学をわかりやすいマンガにして、マンガの後に解説が書いてあるという構成の本。1話完結で23話あり、一つのマンガと解説を読むと一つの行動経済学の概念が分かる。読んでいると、確かに人間の行動は合理的では無い事が多いなぁ、というのを改めて感じるし、行動経済学という学問って非常に面白いなぁ、と思ったりもした。行動経済学の入り口としては、これ以上の本は無いんじゃ無いかな、と思うくらいの出来。自分自身が取る理不尽な行動についても良く理解できたので、うまく生活に生かしていきたい。

 

 

 何年かぶりでの再読。天才が島に集められ、事件が起こる、というぼんやりとした構成は覚えているものの、登場人物達や話の筋道はまったく覚えておらず、ほぼ初めて読む、という気持ちで楽しめた。物語の吸引力は強いし、丁寧な描写があるので登場人物が多くても混乱なく読めるのは流石だな、と思ったり。文中にフロッピーが出てきて時代を感じたりするけど、話の内容的には古びていなくて面白かった。

 

 

 このシリーズも登場人物が爆発的に増えてきて、脳味噌がそろそろついて来れない感はあるけど、相変わらず楽しめてる。一応、WEB版は全部読んでいるので、安心して続きが読めるという感覚もある。4部に入って3部までのテイストとはだいぶ変わっているけど、4部も安定して面白い。続きは春に出るとのことだけど、発売が今から楽しみですね。

 

 

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

 

 

何度目かわからないくらいの再読。再読したのはドラマに触発された部分あるけど、原作を読み直してみて、やはりドラマと比べて原作の方が話がきちんと構築されていて面白いな、という印象。もちろん、ドラマはドラマの良い部分があるので、楽しんで見ているけどね。

再読してみて、時代が経過するにつれて大切なものが失われていくとか、残っている歴史が正しいわけではないとか、大人が読んでも楽しめる骨太の物語だよな、と改めて思うなど。

 

 

闇の守り人 (新潮文庫)

闇の守り人 (新潮文庫)

 

 精霊の守り人に引き続き読了。全話の中で、この巻が一番好きだなーと改めて思ったり。いろんな伏線が最後に閉じる様や、バルサとジグロの関係性に区切りが付くところや、その他登場人物達の心の動きや、宝石の真実など、本当に良く出来てる。また忘れた頃に読み返したい。

 

 

女のいない男たち (文春文庫 む 5-14)

女のいない男たち (文春文庫 む 5-14)

 

 急に村上春樹が読みたくなったので再読してみた。短編集なので、比較的安心して読み進められる。話自体はぼんやりと覚えている感じだが、細かいところは忘れているので、結構楽しみながら読めた。

読みつつも、「ああ、この話は辛い結論が待っているよな」という事に気がついても、文章が読みやすくて、首根っこを捕まれたまま物語に没入できるのは、流石村上春樹、といったところ。どの短編も切れ味があって楽しめました。この作品もまた忘れた頃に読み直したい。

 

 

自分を変える習慣力 (Business Life 1)

自分を変える習慣力 (Business Life 1)

 

 同じ本を何回も読んだ方が良い、という事が書いてあり、確かにその通りだよなと改めて思う。最近、自分自身もいろんな本の再読が多いけど、二度目に読むと角度が変わることもあり、家にある本の再読、というのをもっと積極的にやっても良いのかな、とそんなことを思ったりもした。

相手をきっちりと観察し、相手の承認して欲しいポイントを見極めて、きちんと承認するというのが大切なんだろうな、と思う。これは誰に対しても同じ。もちろん、自分に対しても。

 

 

 この本も何度目かわからないくらいの再読なんだけど、まぁ、意外と内容を覚えてない(というか忘れた)箇所が多く、読み直しても示唆に富んだ内容が多くて面白い。

「頭」は「本来の自分」では無いのです、というフレーズは確かにその通りだし、頭で考えていることに自分自身が振り回されちゃダメだよなぁ、とそんな事を考えるなど。あとは、悪い気分になったらラッキーと考える、とか、「人生は素晴らしい」と、ことある事に考える、とか人生を楽しく生きるにはどうしたらよいのか、という事に関するアイデアが豊富で非常に楽しめた。良本ですね。

 

 

ペルソナ5 マニアクス

ペルソナ5 マニアクス

 

 ペルソナ5(ゲーム)のファンブック。ネタバレ全開でストーリー紹介やら、キャラクター間のイベントやら、はたまた街のモブキャラ達のセリフまでが掲載されているという文字通りマニアックな本。一番読みたかった製作者インタビューが読めたのが良かったけど、インタビューをもっとたくさん読みたかったなぁ、というのが個人的な感想。クリアした人限定だけどオススメ。

 

 

夢の守り人 (新潮文庫)

夢の守り人 (新潮文庫)

 

守り人シリーズ第3巻。 今作はトロガイ(とタンダ)が如何にして呪術を扱うようになったのか、を中心に夢の世界にまつわる話なんだけど、昔読んだ時は、「精霊」と「闇」に比べると面白さは落ちるかな、とか思っていたけど、久しぶりに再読してみて「ああ、これはこれで非常に豊潤な物語だな」という事に今更ながらに気がつくなど。

 

 

 再読だけど、話の内容をさっぱり覚えてなかった。読んだのもずいぶん昔だしね。今作は舞台は孤島から大学の話となり、非常にサクサクと読めるのだが、前作に比べて登場人物が天才から一般人になり、個々のエッジが効いてない(当たり前)ため、登場人物の読み分けが難しくなった印象。トリックやストーリー云々よりも、登場人物達の外連味のある会話を楽しむ、という、そんなシリーズな気がする。

 

 

虚空の旅人 (新潮文庫)

虚空の旅人 (新潮文庫)

 

 守り人シリーズ第4巻。作者が言うとおり、この巻から新ヨゴ・カンバルだけの物語から、世界観が大幅に広がった気がする。流石に4回目くらいの再読なので、話は大体覚えているけど、細かいところの会話や、丁寧に世界観を作っている様は、再読する度に本当に丁寧に物語を構築しているな、と思うばかり。

 

 

天涯無限 アルスラーン戦記 16 (カッパ・ノベルス)

天涯無限 アルスラーン戦記 16 (カッパ・ノベルス)

 

 

アルスラーン戦記の最終刊。とにかく物語が終わってくれて良かったな、という思いと、もっと早く物語を閉じていれば、まったく違う話になったかもな、という思いが交錯している。第二部は基本的に蛇足感があり、第一部で終わっていれば名作だったな、とも思ったし、読み終わった瞬間には「こういう結末を読みたかった訳じゃ無いのになぁ」という思ったりもした。

なんというか時代に愛されなかった小説なんだろうなぁ、という感想。何にせよ、ここまで書いてくれた作者も、諦めずに最後まで物語を追い続けた読者もお疲れさまでした。あとは荒川さんの紡ぐ物語を楽しむのみですね。



という感じで、12月も非常に読書が楽しめました。2017年のベスト5についても、そのうち更新したいな、と思っています。ともあれ、やっぱり本を読むのって面白いなぁ、と思った2017年でありました。