2018年11月に読んだ本をレビューする
2018年11月に読んだ本は14冊でした。今年に入って133冊読了で、毎月だいたい12冊のペースで読んでいる計算かな。ここ最近は、疲れている事が多く、映像見たりゲームする元気がないため、ついつい本を手に取ってしまった結果、本をたくさん読んだのかな、と自己分析。
あと、11月は再読中心にしようと思っていたんだけど、結局自分が読みたい本を読んでしまいました。まぁ、読書って基本、自分が読みたい本を読みたい時に読む、というのが大事だと思うので、再読成分は多くすることは意識しつつも、その時のフィーリングを大切にして読書をしていきたいな、と思います。
さて、11月も面白い順に並べてみました。今月はどれも面白かったので、順番にはあまり意味がありません。
・読者ハ読ムナ(笑)
・風と行くもの
・スクリプトドクターの脚本教室・中級篇
・下町和菓子 栗丸堂 1-5
・自分の頭で考えて動く部下の育て方
・ブラック・スクリーム
・失敗の本質
・一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書
・1回5分体が喜ぶ健康術(5回目)
・気功革命(再読)
読者ハ読ムナ(笑): いかにして藤田和日郎の新人アシスタントは漫画家になったか (少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)
- 作者: 藤田和日郎,飯田一史
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/07/12
- メディア: コミック
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漫画家の藤田和日郎さんが漫画家志望者に向けて書いた本ではあるんだけど、すべての業種で働く人が読んで損がない話がゴロゴロしており、創作をする人はもとより管理系で仕事をする人も読んでみると参考になる話が多く出てくると思う。
具体的には、「ムクチキンシ」から始まり、職場で如何に振る舞えば良いのか、どうすれば自分自身が成長できるのか、周りの人間の言うことをどのように解釈したら良いのか等々、参考に出来る金言が多い。目から鱗がたくさん落ちた(笑)
また、上司として如何に振る舞うと良いか、部下として如何に立ち回ると良いか、というのがよく分かる気がしたので、マネージャー(上司)が読んでも参考になるし、プレイヤー(部下)が読んでも参考になると思う。
ライムスター宇多丸さんのラジオ(アフター6ジャンクション)をきっかけに読んだんだけど、ほんと読んで良かった。ただ、藤田さんの漫画のネタバレは割と入っているので、そこだけは要注意かな。
完結したと思っていた守り人シリーズのまさかの続編。内容的には過去のバルサとジグロの話が中心なので、正当続編とは言いがたい話ではあるんだけど、バルサとジグロの話が読めるだけでファンとしては非常に堪能出来ました。
また、外伝と銘打っているけど、守り人シリーズとして蛇足にならないと良いなと思って読み始めたんだけど、読み進めるにつれてそんなことは全く気にならず、物語に身を任せて幸せに浸るのみ、という感じでした。上橋さんの筆力、おそるべし。
一方、この形式(過去時制中心で、未来の話は少し)なら、あと数作書けそうな感じはあるね。個人的には、大戦後の新ヨゴ国、カンバルやロタを単に旅をして色んな人と出会うだけ、という未来中心の物語も読んでみたい。そんな物語、書いてくれませんかね?
脚本家でスクリプトドクター(脚本のお医者さん)でもある三宅隆太さんが書いた脚本教室の中級編。初級編はすべての職業の人が読むと参考になる事が山盛りでしたが、今回は脚本を如何にして書くのか、脚本を如何にしてリライトするのか、に軸を置いてあり、実際に脚本を書く人は元より、物語を創造する人に取って参考になることが山積みという内容でした。
終盤において「ラストサマー」という映画をベースに三宅さんがリバースエンジニアリング的に脚本を書き起こし、脚本のウィークポイントを指摘しつつ、実際に脚本をリライトしていく手腕は圧巻で、この人、単なるブルボン好きや、ぬいぐるみ好きではなく、筋金入りのプロだな、と改めて感じたりした。この章を体験するだけでも、この本を読む価値ありだと思います。何時出るか分かりませんが、上級編も楽しみに待ちたい。
お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (メディアワークス文庫)
- 作者: 似鳥航一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/04/25
- メディア: 文庫
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いわゆる日常推理もの。不慮の事故で家業を継ぐことになった主人公が、和菓子を通じて様々人たち(友人、ヒロイン等)の問題を解決しつつ、和菓子店を切り盛りしつつ復興していく、という話。全体的に読みやすく、登場自分物たちも暖かい人が多く、ゆったりと読むには非常に良い本。また、中編集なので隙間時間にも読みやすいのも利点。
巻が進むたびに登場人物たちの人間関係が徐々に深まっていくのも心地よい。和菓子の説明も過不足無く(若干、長い時もあるけど、それはそれで味)、サクサクと読了してしまいました。また、序盤や中盤に提示されていた謎や伏線が、最後に一気に解消される様は見事で、良い終わり方をしたのも好印象でした。
冒頭の三国志の蜀において、なぜ人材が育たなかったのか、なぜ馬謖があの行動を取ったのか、という解説を読んで目から鱗がボロボロ落ちた。個人的に歴史・古典好きではあったけど、それらの書物をマネジメントという観点であまり読んだことがなかったので、古典を改めて読み直してみてマネジメントのエッセンスを抽出したいな、と思ったりした。そうすれば、今の自分に必要なマネジメントの知識がごっそりと得られる気がする。
あと、自分で考えて問題を解決することこそが仕事の楽しみであり、その仕事の楽しみ方を部下に教えることができれば、自分の頭で考えて動く部下ができるという事が、手を替え品を替え書かれており、現在、割と多くの部下を抱えているオイラには非常に参考になる話がたくさん書いてありました。繰り返し読んで少しでも良い上司になり、楽しんで仕事をする部下を育てたい。
毎年、秋のお楽しみであるジェフリーディーヴァのリンカーンライムシリーズ。今回は割とオーソドックスな展開で序盤は始まり、中盤に向けてもスリリングな展開はあるものの、全体的には最近の数作に比べると相対的におとなしめの構成でした。
登場人物紹介を見て分かるとおり、イタリアが主な舞台となっており、いつものメンバーからうってかわってイタリアの個性派ぞろいのメンバーとの共闘が楽しかったし、ライムチームとイタリアメンバーが徐々に人間関係を構築していく様が見事でした。あと、物語の中にあるイタリアの風習や現代社会が抱える闇、みたいなものが垣間見ることができたのも面白かったな。
話全体としては、いつものリンカーンライム(読者はジェットコースターの様に翻弄され、最後の最後まで騙される)でラストまできちんと楽しめました。前作ほどのインパクトはもちろんないんだけど、今作も非常に骨太な作品でした。人間ドラマ的にも色々とほっこりできたし、次回作も本当に楽しみです。また来年秋が待ち遠しい。
- 作者: 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1991/08/01
- メディア: 文庫
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なぜ日本の組織は失敗するのか、を世界大戦の日本軍の失敗を例に分析した本。読んでいると非常に切ない気持ちになった。
失敗の原因としては、上長への行きすぎた配慮や、部下の士気に忖度しすぎること、曖昧な命令が生きてしまい組織が暴走してしまうこと、上司の暴走を部下が止められない(止めた人は左遷される)等が挙げられ、現在組織においても同様の問題がみられるよな、と思ったりした。これが日本人の特性かと思うと、非常に根深い恐ろしさみたいなものを感じる。
非常に読み応えがある反面、日本が失敗する話ばかりなので、非常に読みづらい本でもありました。
現代人の生活をやめて、昔の人の生活に合わせると痩せる、という形の本。具体的には加工食品は食べない、きちんと動く、ぐっすり寝る、を意識すると良いとのこと。科学的根拠に基づいて説得力もあるので、書いてある内容について色々と試してみたいな、と思う。
プチ断食(18時間断食)を続けると良い、との話もあるので、一回実践してみて体調変化がどのようにあるか試してみたい。
都合5回目の読書。この本を読むと、人間の体というのは連動しており、一つの部位が痛いとしても体全体のバランスを取らないと体って治らないんだな、というのがよく理解出来る。この本に書いてあることを参考にして、色々と体を動かしてみると体のつながりが分かって面白くはあるんだけど、一度、作者の人に自分の体を見てもらい、きっちりとメンテナンスして欲しいな、とそんなことを思ったりもした。
以前読んだんだけど、慢性疲労が取れないので久しぶりに読んでみた。読み終わって思うのは、「どんなメソッドでも、試してみないと意味が無い」という事。ちょっと慢性疲労を本格的に取るために、この気功本に書いてあるメソッドをきちんと実施していきたいな、と改めて思った。
という感じで11月も楽しく本を読めました。
11月のゲーム生活的には、地球防衛軍5をほどほど進めて達成率は92%(先月比+2ポイント)でした。あとは、大してゲームは遊んでないなぁ、という印象。体調次第だけど、もう少しゲーム成分は上げたいところ。11月末にペルソナQ2を購入したので、これはボチボチと遊ぶ予定。最近、ゲームを買っても積んで終わりという事が多いので、ペルソナQ2は最後まで楽しめると良いなぁ。
ということで、今年も早くも残り1ヶ月ですね。今年も残り短くなりましたが、引き続きワクワクしながら生活していきたいです。