ワクワク人生のススメ!

自分がワクワクすることを沢山書く事で、人生を楽しくしたいな、と思ってます。

2017年3月に読んだ本をレビューする

 

3月に読んだ本は9冊でした。今月は村上春樹の最新作を2冊読めたのと、天冥の標シリーズを最新刊まで読み終えたのが大きな収穫でした。ともあれ、読んだ本もどれも楽しめました。幸せでした。*1

 

あと、最近、読書は捗っているけど、買う本も多く結果として積ん読になっている本が多いのも事実。実用書を購入する割合が増えているのが原因な気がしてきたので、もう少し小説を買う量を増やしたいな、とそんなことを思った3月でした。

 

 ・天冥の標 9-1

 ・天冥の標 9-2 

 ・騎士団長殺し 第一部

 ・騎士団長殺し 第二部

   ・コンテンツの秘密

 ・村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事

 ・夢の叶え方を知っていますか?

 ・書く力

 ・忍者増田のレトロゲーム忍法帖

 

 

 3月で一番面白かったのは、なんといっても天冥の標の第9部(2冊)ですね。小川一水さんが書いているSFシリーズで、とある惑星が舞台であった第1部から、第2部は急に過去に遡ったり、舞台がゴロゴロ変わって、部毎に作品の様相がまったく変わる奇想天外なSFシリーズ。第10部で完結予定となっており、第9部はメインストーリーに戻ってきてからの話で、過去の伏線を回収しつつ物語全体の風呂敷が閉じ始めてきた。今までの伏線が綺麗にたたまれる展開は個人的に非常に楽しめた。ただ、物語の一番大きな流れである、とある2大勢力の闘いについては、第9部で目立った動きがあまり無かったので、第10部でも決着が付かないのでは無いのか、とそんな予感もした。

 

ただ、第9部の展開を読んでいると、他の勢力の争いをまとめるだけでも一苦労だと思うので、全部にオチが付かないとしても良いとは個人的に思ってる。第9部の作者後書きに示唆されている様に、外伝やらスピンオフ別シリーズ化してくれても良いしね。ともあれ、第10部は2018年刊行予定とのことですが今から非常に楽しみです。生きる理由がまた増えた。

 

 

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

 

 騎士団長殺しは、言わずと知れた村上春樹の久しぶりの長編。早速読了しましたが、「読んだことが無い村上春樹の長編が読める」という幸せを十二分に噛みしめることが出来て、非常に満足でした。ただ、過去の作品の集大成いう感じも有り、物語の構造や登場人物のタイプについては、過去作品と重なる部分も多かったので、それをマンネリと感じる人もいるかな、と思ったりもした。

 

個人的には、本作の主人公である画家に、作家である村上春樹自体を投影している意欲的な(というか非常に攻めている)作品であるな、と感じたし、作品内に父性を感じさせるキャラがいたりして、過去作とはがらりと違う印象を受けたのも事実。ともあれ、多分あるであろうと思われる第三部にも期待したい。

 

 

 コンテンツの秘密は、川上量生さんがジブリに常駐して「コンテンツとは何か」を考え、その答えについて抽象度を高めてまとめた本。個人的には、ここ数年読んだ実用書の中で一番面白かった。何をコンテンツと呼ぶのか、という定義から、コンテンツが収束する先を見据えたり、コンテンツクリエイターが何を目指していて、何に苦しんでいるのか、が非常によく分かった。コンテンツを見る目が大きく変わった1冊になりました。なんでこの本が大きな評判になってないのか、がよく分からないというのが正直な気持ち。川上さんの他の本も読んでみたいな、と強く感じた。個人的にこの方の書いた文章に非常に共感できるので。

 

 

村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事

村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事

 

 村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事は、村上春樹が翻訳した作品について語る本で、村上春樹翻訳の本は数冊しか読んだことが無くて、こんなにたくさん翻訳していたんだ、と改めてびっくりした。もっと村上春樹翻訳の本を読んでみたいな、と思った。

 

 

夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書)

夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書)

 

 夢の叶え方を知っていますか?は、森博嗣さんの本。良くも悪くもいつもの森節炸裂で、個人的には非常に楽しめた。あと、自分がやりたいことをするために生きているわけで、その事を実現するためには、きちんと毎日考えて生きなきゃいけないよな、と改めて感じたりもした。

 

 

書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書)

書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書)

 

 書く力は、相対的には順位低めだけど、普通の月であれば上位に来ても良い内容。人の読ませる文章は、こうやって書けば良い、というアイデアが満載で非常に興味深い内容でした。文章を書く仕事に就いている人であれば、読んで損が無い内容だと思う。

 

 

忍者増田のレトロゲーム忍法帖

忍者増田のレトロゲーム忍法帖

 

 忍者増田のレトロゲーム忍法帖は、知る人ぞ知る忍者増田さんの初の著書。個人的にはものすごく昔から存じ上げているので、ファンなら購入必須でしょ、と思い購入。昔を懐かしむという意味でも楽しめたけど、Wizardryについては、もうちょっと踏み込んだ内容を読みたかったな、というのが正直な気持ち。*2ともあれ、ファンなら買って良いと思います。はい。

 

という感じで、3月は割と全ての本を楽しく読めました。4月は新しい小説シリーズを読んだり、ずっと積んでいた本(古くからの宿題)を終わらせたいな、とそんなことを考えています。


あと、最近Amazonビデオに大量に時間を持って行かれているので、ゲームも読書があまり捗ってなかったりもする。映像も良いんだけど、文章もきちんと読んでいきたいし、ゲームもきちんと遊びたいな、と改めて思う。まぁ、全てにきちんと向き合うと、会社辞めるしかなくなるんだけど(笑)

 

*1:忍者増田さんの本はファン以外にはオススメしないけどw

*2:というか、オイラ自身でウィズについて切り込んだ話を書けば良いのかも。