2018年10月に読んだ本をレビューする
10月に読んだ本は11冊でした。今年に入って119冊読了。10月は再読をたくさんするはずが、未読本や新規購入本もあり、再読は進まず。まぁ、自分が面白いと思ったものを読むのが読書の楽しみだよな、と思ったので特に後悔はしてませんけどね。
さて、10月も読んで面白かった順に並べてみました。ようやくハイペリオンシリーズを読み終わったことが10月のハイライトかな。
・エンディミオンの覚醒 上下
・人生の教養が身につく名言集―――「図太く」「賢く」「面白く」
・10キロやせて永久キープするダイエット
・寝てもとれない疲れをとる本
・文章のみがき方
・ストレスフリーの整理術(再読)
・ストレスフリーの仕事術(再読)
・上司は仕事を教えるな!(再読)
ハイペリオンから始まった全8巻の骨太な物語もここで終わり(多分)。エンディミオンシリーズ4作は、SFというよりは冒険活劇成分が多かったけど、ラストの展開まで非常に楽しめました。
一方、ハイペリオンシリーズ4作における物語上の伏線は本作でも全部拾いきれず、若干の物足りなさは残るのも事実。ただ、この作者の特性は「とにかく面白い展開が読めれば細かいことは良いだろ?」という感じなので、最後の最後まで驚かされる展開ばかりであり、作品全体として非常に堪能できた。
ともあれ、最後まで読み切って、シュライクの正体が(だいたい)分かったり、物語の真相部分はあらかた分かったし、何が「覚醒」なのかもよく分かったし、今まで読んだ過去の物語を思い出して涙する局面もあり、最後まで読んで本当に大満足でした。ハイペリオン(および没落)が面白かった人は、おおむね読んで損なしだと思います。
還暦になってからライフネット生命を立ち上げた出口さんが、過去の読書から集めた名言を軸にして、人生を楽しく生きていくためには、どのように過ごしたら良いか、という事をまとめた本。古代ローマの言葉から、現代のネットの言葉まで選ばれた名言はどれも心に届く名言ばかり。
個人的には、表題の「図太く」「賢く」「面白く」という言葉を知る事ができただけでも、この本を読んだ甲斐があったな、と思ったりもした。この3つの言葉はオイラの座右の銘にしたい。
本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?貴族院外伝 一年生 本好きの下剋上(外伝)
- 作者: 香月美夜
- 出版社/メーカー: TOブックス
- 発売日: 2018/10/10
- メディア: Kindle版
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外伝かつ短編集なので肩の力を抜いて楽しんで読めるかな、と思いきや、本編以上の力が入った短編の数々で、面白すぎて読む手が止まらずあっと言う間に読了。
特に最後の短編(かつ最後の一文)が白眉で、この短編集の最後にふさわしい内容でした。良くもまぁ、これだけの登場人物を書き分けて、かつ個々人に芳醇な物語を与えられるな、と作者の力量にビックリするばかり。頭から物語を読み直そうかな、とか思ってしまった。
オイラが新日本プロレスを再び見るようになったのは、ちょうどオカダカズチカがIWGPのベルトを取ったくらいの時期からなんだけど、ようやく再興に向けた機運が高まっている時期でもあった。この本を読んで一時期低迷していた新日本プロレスがどのように再生・復興してきたのかがよく分かって面白かった。
棚橋の話は知っている件も多かったんだけど、中邑がどうしてあのようなスタイルになったのか(そして、あの独特の脱力の意味はなんなのか)が、本人の苦悩も含めて良く理解出来た。
また、当初ベルトの位置づけが不明瞭だったインターコンチネンタルのベルトの価値が、中邑の試合を通じて高まっていく様も肌で感じていたので、中邑のすごさを改めて再認識できて良かった。この本を通じて、棚橋・中邑って猪木・馬場に匹敵する位の二人だな、というのを改めて感じたりもした。最近の新日本プロレスが好きな人は読んで損なしの内容だな、と思う。
自分の今までの生き方を見直し、体重の目安(数年で○○キロ減)を考え、目標(何のために痩せたいのか)を設定し、アクションプラン(摂取カロリ減少、消費カロリ増加)を作って実施し、PDCAサイクルを回してアクションプランの見直しを行い、無理ないアクションプランが習慣になる事で結果として痩せる、という感じの本。
我が身を振り返ってみて、最近、体重が増え気味なのは、シンプルに歩く量が減って、飲む量が増えているのが原因だというのがよく分かったので、新たに体重の目安、痩せる目標を設定し、アクションプランを実行する(およびPDCAサイクル回してみる)事で、体重を減らしてみたい。数あるダイエット本のなかでもオススメかな。
4種類のタイプの人がいて、そのタイプ毎に疲労回復方法は違うため、きちんとタイプに合わせた回復法をやることで体調が良くなるよ、という事が書いてある本。オイラのタイプは「水」タイプであり、たくさん歩くことが回復につながる、との事。確かに歩く習慣がある時は疲労が取れやすかった印象があるし、今年の夏は猛烈に暑かったので歩く習慣を止めたところ、疲れが取れにくくなったので、歩くというのは自分にとって重要だな、と再認識できた。
著者が書き付けた「名文」を独自の切り口にてまとめた本。著者厳選の名文をたくさん読めることが単純に面白いし、その名文に対する解説文章を読むのがまた楽しい。
無性に文章を書きたくなるし、文章を読みたくなる本。文章好きの人は一読して損なしの本ですね。
- 作者: デビッド・アレン,田口元
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2008/12/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 127人 クリック: 1,493回
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GTDをやる上での各ステップの説明が詳細に書いてあるとともに、陥りやすいポイント、も事細かく説明してあり、GTDをやっていてうまく機能しないな、と思う人は読んで損なし。久しぶりの再読でしたが、現状のGTDでうまくいかない部分が相当ブラッシュアップ出来てよかった。仕事の能率が更に上がった気がする。
ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則
- 作者: デビッドアレン,David Allen,田口元
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2006/05/18
- メディア: 単行本
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GTDのテクニックをどうやって実施するか、というよりは、GTDをやる前にどういう心構えで仕事をした方が良いのか、という前段を埋める本。GTDの復習をしようと思って読んだオイラ的はちょっと肩すかしの内容でありました。概念的な部分をあらためて補強できたのは良かったけどね。GTDの実践方法を学びたいのならば、上述の「ストレスフリーの整理術」を読んだ方がオススメですね。
都合3回目の読了。部下の話を聞き続けることで上司の話が入る余地が出る事や、答えを教えるのではなくて部下に考える力をつけさせる事や、部下には異なる視点を教える事などなど、上司に必要なのは仕事をこなす能力ではなくて、部下に信頼され、部下の能力を引き出すことだ、というのが改めてよく分かった。考えれば考えるほど大変だけどね。
という感じで10月も結構楽しく読書が出来ました。
10月のゲーム生活的には、地球防衛軍5をほどほど進めて達成率は90%(先月比+3ポイント)でした。あとは、大してゲームは遊んでないなぁ、という印象。体調次第だけど、もう少しゲーム成分は上げたいところ。
ということで、今年も残り2ヶ月となりました。今年の残り時間も楽しく読書したいですね。