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まどかマギカが何故オイラの心を掴んで離さないのか?(10話まで見た感想)

まどかマギカを10話まで見た段階で、生活していても仕事をしていても、テーマソングが頭から離れません。このアニメの何がオイラの心を掴んで離さないのか?というのをつらつらと考えてみた。もちろん、ネタバレ全開ですので、アニメを見てない人はスルー推奨。あと、個人的に物語に対してビックリしたいと思ってるので、考察サイトとか殆ど眺めてません。


あくまでも個人の感想と妄想ということで。そして、「10話まで見てない人は、これから先の文章読んじゃだめだよ!」オイラの文字読むくらいなら、さっさとアニメ見たほうが良いです。ほんと。

作品の魅力と考察

主人公が何時まで経っても魔法少女にならない。しかし彼女の考えは非常に共感出来る。

 魔法少女に憧れるが、魔法少女になる条件として願い事を言わなくてはならない
 → 普通の日常生活を送っているので願い事が思いつかない
 → 願いが無くても魔法少女になって世界を守りたい
 → でも、あっさり死んじゃう魔法少女になんかなりたくない
 → 魔法少女になれなくても、魔法少女は応援したい
 → 魔法少女が実は人間を捨てることになる事に驚愕する
 → 魔法少女が魔女になる事を知って更に驚愕する
 → 何も出来ないで膝を抱える


 これって、ある意味普通の感覚だと思うんだよね。
 何時までも魔法少女に変身しない主人公ってのも珍しいと思うんだけど、普通の人間としての価値観が軸になっているので、物語がぶれないんだよなと思う。

さやかちゃんは彼の手を治してあげたのに報われない。むしろ最悪の形で魔女になる。

音楽を志した彼は、手が治った段階であれだけ見舞いに行っていたさやかを見捨ててしまう。差し出した行為が報われないというのは、もちろん良く有る話ではあるんだけれども、なんか(意図せず)人間を捨ててまで犠牲を払った彼女があまりにも救われない。その救われなさに共感してしまうんだろうな、とか思った。

言葉の一つ一つが何気に重い

何気ない日常会話に含まれた寓意やら暗喩が重い。生きてて辛い世の中を如何に渡っていけばよいのか?という示唆に富んでいるセリフが多いというか。こういうセリフ一つ一つの重さが世界観の重厚さを作っているんだろうな、と思う。

完全無欠のヒロインであるマミさんがあっさり死ぬ

性格もよく、美人で、料理もうまい(多分)、その上魔法少女の闇を抱えつつ、見返りを求めずに魔法少女をやっていて世界を救っている。これってある意味、みんな好きなヒロイン像だよなと思う。理想のアイドル像というか。


そんなヒロインが第3話という序盤であっさり死んでしまう。本当にあっさりと。


もちろん、あとで世界全体がループしてる事が判明するから、ある程度救われる部分もあるし、将来復活できる可能性はあるんだけれども。ともあれ10話でループの存在が分からないと視聴者の心は救われない。ただ、今の時間軸が未来に繋がるとすると、本当に救われずに終わってしまう。そんなマミさんの存在の儚さ。

オープニングソングとエンディングソングが番組に非常にマッチしてる。

オープニングは底抜けに明るい日常と切なさを演出している。そして話が進む度に、オープニングが持つ怖さというのが引き立ってくる。序盤は日常って良いよね、という感じだけれども、終盤になると日常の裏に隠された覚悟みたいなのが際立ってくる。


エンディングは話が見終わった段階で、えーという気持ちが増幅する。なにあの暗い曲調は。。。。


それと、10話で最後にオープニングテーマが流れてきたときはゾクゾクした。なんだこれ、という感じで。歌を出すタイミングを話によって変える演出がこうまで心に響くとは。


ともあれ、妙なプロモーションでアイドルとかバンドの曲を使ってないのが非常に好感が持てる、というかアニメって世界観にあったテーマを使うべきだよな?と再認識した。

エンディングが終わったあとの次回紹介が止め絵でかつセリフ自体が次回のサブタイトルになる

世界観がきちんと出来て切る証左だと思うんだけど、最後のぽつりと言った一言が本当に重いな、と毎回思う。そしてそれが次回のサブタイトルになる良演出。

インキュベーターという言葉に含まれる怖さ。

インキュベーターって、タマゴを人工ふ化されるための機械なんだけど、まさにQBは人間→魔法少女→魔女と育てているな、とゾクゾクした。

世界が割り切って狭い

町と学校以外の舞台が出てこない。これにより日常の恐怖みたいなのが引き立っていると思う。

1話と10話がくるりと繋がったカタルシス

1話で提示された、
・最初に見せられた、まどかの夢の映像って何?
・まどかを魔法少女にさせないように仕向けた、ほむらの意図は?
・まどかがなんで保健委員がまどかで有ることをを知っているのか?
というような様々な細かい疑問が、10話で全部分かった瞬間のカタルシスは凄い。こういう同じ時間を繰り返す作品って沢山ある*1けれども、なるほどこういう演出で見せると、まだまだ楽しめるよなーと思った。

各話の見た後の一行感想。

1.今のところ普通のアニメ。これがどんな超絶展開になるのやら、という感じ。話題になる理由が良く解らん。
2.ここまでも普通のアニメ。この後どんな願い事を願うのか?そしてどんなラストに向かうのか?でも、観だすと止まらないのは、何か理由があるんだろうな、とも思う。普通に良いアニメ。
3.マミさん。。。。。 なるほど。これは話題になるわ。こんなの無しだろ。序盤でw もう続き見るしか無いじゃん。
4.さやかちゃんが魔法少女か。でも、主人公ここまで役に立ってない。なにこのアニメw
5.この回は比較的普通だったな。ここから激動に動くんだよなーおそろしや。おそろしや。
6.ソウルジェムが本体とかすごいな。その設定はマジで怖い。これ、子どもが見たらトラウマになるよな。ただ、今回も人生訓はあったけど、比較的普通の話。このあとどうなるの?
7.サヤカちゃん人として生きていくのをやめちゃうのかな?なんか切ない話だな。でも、ここまで主人公役立たず。
8.魔法少女が魔女になるとか。なんだこの話。でも、思ったよりはビックリしないな。なんだろ、期待値が高すぎたか?そして、主人公はいつになったら(略
9.杏子ちゃんまであっさり死ぬとか。そして、主人公はいつになったら覚醒するのやら。話の着地はどうなるんだろ?
10.ああ、タイムループの話なのね。うん、ものすごくよく出来たシナリオだと思う。ようやく主人公がちょっと活躍したし。何でもいいから続きが早く見たい!

現状における矛盾点と考察

残り2話を見終わると矛盾は解決するのかも知れないし、矛盾があっても勢いがあれば別に良いと個人的には思っているので解決しなくても良いんだけど、現状でアレ?と思っていることを書いてみます。

ほむらが転校してきた段階で、まどかは魔法少女だったのでは?

タイムリープで病院に戻ってから、退院するまでのタイムラグがあり、その間でほむらが何かをして、まどかを魔法少女にさせてない可能性はあるんだけど、なんか違和感があるところ。

なぜ、まどかの性格が外向きから内向きに変わってるのか?

過去の世界では、弱いほむらを守る魔法少女になっているのに、今の世界では、なぜ性格まで内向きになっているのか?
※もっと違う時間軸が流れているのかも知れない。言い換えるのなら、ほむらの時間軸より前にタイムスリップしている誰か、が居るのかも知れない。

その他細かい疑問

・魔法を使うと何故グリーフシードが濁るのか?
・グリーフシードでソウルジェムが浄化できる理由は?
 普通に浄化してるけど、なぜ浄化できるのか理由が説明されてない
・QBが吸い込んだグリーフシードの行方は?何くってんのお前?
ワルプルギスの夜って何?そして、なぜ二人なら倒せると確信できるのか?
・そもそもマギカって何?マギ(魔法使い)の暗喩みたいな意味?
・オープニングに出てくる、まどかの変身時の相手は誰?
・オープニングの最後でまどかが握りしめている黒猫は何?

予想という名の妄想

今後の展開について、幾つかの妄想を考えてみた。そして妄想の間に関連性はありません。結構矛盾してます。どれかが当たるのか、それとも全然違う解決策が提示されるのか?どちらにしても、妄想する事も含めて物語を楽しみたいと思う。


(その1)10話を越える構成を作るには、あれより大きな世界観を持ってくるしかない。たぶん、ほむらのループを越えてループを作っている存在がいる。それがまどかのもう一人の人格である「マギカ」であり、彼女がこの世界のルールを破るべく画策している。そして、彼女こそがQBの魔の手から世界を救うという展開を予想。少なくとも魔法少女になった娘たちはみんな普通の人間に戻して欲しい、と思う。「マギカ」の能力は異なった時間軸を渡り歩く能力とかだと、後2話だと収まらないし、全ての時間軸を救うことなどできないので、難しいよなーとか思ったりする。


(その2)まどかが「世界観が崩壊する願い」をする。一見、キュウベエには問題無いと思われた願いが実は、魔法少女→魔女という連鎖を完全に破戒する願いになるみたいな。その願いが何であるか?は、エントロピーが鍵になる気がする。言い換えるなら、魔法少女の存在自体が意味が無い願いがあるんじゃないかと想像。その願いがなんなのか?というのは直ぐに思いつかないけど、え?そんな簡単な事?みたいな願いな気がする。そして、世界が緩やかに救われていく。ただ、魔法少女になった娘たちはみんな犠牲になる。


(その3)最後までまどかは変身しない。
妄想と言うより希望ですが、現在の時間軸(この物語上)では、まどかが変身しないで終わるのが物語の着地としては正解な気がする。というか、その着地が美しい気がする。だとすると、魔法少女にならない=願いを使うという(その2)の解決が使えなくなるけど、まぁ、願いを使わずに世界を変えられるのが本当の意味での奇跡だと思うので。そんな奇跡を見てみたい。
 

最後に

まー色々と書きましたけれども、ここまで色々と考えさせてくれる作品ってそうそう無いので、自分の中で相当面白いアニメだと思って見ているんだろうなーと自己診断してます。残り二話を終わった後の物語がどのように着地するのか?本当に楽しみです。


それとできれば、あと2話できちんと世界を閉じて欲しいなと思う。妙な続編とか続きは劇場で!とかは無い方向で。その方がこの物語が持つ魔力が引き立つと思うので。

*1:ネタバレになるので、どの作品がという言及は避けますが