全ての従業員が経営者視点を持つことが必要か?
従業員が経営者視点を持つことは大切か?という話が合ったのでメモ的にログを残しておきます。
ここでいう経営者視点とは「経営資源(ヒト・モノ・カネ)をいつどこにどうやって投入するのか?そして売上をどのようにして獲得し、仕入先・取引先・従業員・銀行・税金・株主に如何に配分するかを考える事」と定義します。
オイラ個人的な意見としては、従業員は自分の手の届く範囲でしか考えられないんだと思うし、逆にそれで良いと思ってます。規模にもよるけど、全員が経営者の視点を持っている会社って、うまく行かない気がする。
論拠は以下の通り。散文的でまとめてませんが。
大抵の従業員は会社の業績にさほど興味無い。自分の給料だけもらえてればOK的な部分がある。要は一社員が会社の資源の配分をどうするか?と考えてしまうと「自分の給料をまず増やせ」という話になってしまう。全体効率化と部分効率化はうまく一緒に考えられないという話がある。
あと全てのヒトが経営者視点を持つと、船頭多くして船山に上る、になっちゃいがち。赤字覚悟で先行投資をする人もいるし、お金が貯まるまで投資をしない人もいる。また3年先を見るのか10年先を見るのか、で経営資源の投入先も違う。ヒトを育てるのか、外から連れてくるのか、でも全然考え方が変わる。
効率上、経営者は経営に専念すべきだし、プレイヤーはプレイヤーで専念すべき。*1なぜかというと、分業が出来て全体効率化になるから組織でやっているわけで。経営者は経営に専念した方が効率が良いし、経理は経理、営業は営業で専念した方が効率が良い。
新入社員に経営を意識させるというのは良い話か?と思うとオイラは違うと思うんだよね。まずは社会人としてのマナーを教えるとか、目の前の仕事を全力でやる方が優先だと思う。会社ってどうやって儲けているの?というのを考えるのは3年目くらいでも遅くはないと思うんだよな〜 考え方が古いのかも知れないけど、ね。
新人には全体を俯瞰させた上で、自分の仕事はコレだよと教えてあげるのは大切だと思います。その方が本人もやりがいが産まれるでしょうから。ただ、それは経営者視点ではなく、仕事の俯瞰という話。
要は脳内リソースをどうやって効率よく使うか?という話と、階段は徐々に上った方が良いんじゃね?という事が言いたかった。下手に全ての社員が経営者視点を持っても、それは単なる脳内のノイズになってしまうので、自分の仕事に専念した方が組織としての効率は上がる。そして仕事としてある程度一人前になってきたところで、全体のバランスを考えるような「経営者視点」を持った方が良いと思う。組織としてのヒエラルキーを上っていく過程で徐々に身につけていく、と言っても良い。
全然まとまってませんが、この辺で。
*1:もちろん、プレイヤーに経営者的視点が「全く」いらない、という話ではありませんけれども。