時価会計を打破する
原丈人さんのインタビュー再読が面白すぎる。
・とんでもない原丈人さん 第2部
改めて読み直すと発見が非常に多い。
今回取り上げるのは「時価会計」を打破するという話。
企業価値評価が外部環境で大きく変動する「時価会計」に関しては、
個人的に日々経理をやっていて疑問に感じていることが多かった。
なので原丈人さんが時価会計に疑問を呈する姿勢には非常に共感できる。
金融会社ならともかく、
一般企業が持っている株式の時価に右往左往するのは、
おかしいもんね。
(もちろん価値が大幅下落したら、きちんと減損すべきだとは思うけど。)
株価の「時価総額」に汲々とするってことが
「どれだけ意味のないことか」を、
経済学的に証明してやろうと思ってるんです。
時価総額=企業の価値
というのは、まことしやかに言われる話ですが、
それをひっくり返そうってのが凄い。
で、冒頭に振り返り
たとえば、従業員の家族の健康まで
企業がケアするということと、
企業の業績とのあいだに、どんな関係があるのか、
数学的には説明しづらいですよね。
って書いてあるのから類推すると、
「従業員の健康が良いと業績が良い」というのを、
既存の経済学者が使っている数学で説明しようとしているって事だよね?
言い換えるなら、
雇用者満足度(本人や家族の健康等々)が、
会社の売上(利益)増に繋がるって話を、
経済学で証明しようとするわけだ。
この話だけで既にめちゃくちゃワクワクするんですが。
この人本当に変態だ!(もちろん良い意味で)
目から鱗が落ちまくるな〜
「会社は株主のものである」
という経済拡大を前提としたビジネスモデルから、
大きく変革が求められる昨今、
新しい会計基準が世の中から求められている、
そんな気がするな。