仕事で枠・道筋を作る事について
オイラは「どうやったら仕事の効率が上がるのか?」というのをよく考えている。効率を上げるためには、「仕事の枠・道筋を作ること」が必要だと感じている。言い換えるなら、仕事の効率化というのは、マニュアルを作ったり書式を作り直したりして、仕事の定型化をするという事であると。*1
ともあれ、オイラの中では「仕事の枠・道筋を作る事=良い仕事」だと思っていたので、後輩に大枠を作らせる仕事を(無意識的に)任せていた嫌いがあった。ただ、「枠・道筋を作れる人」と「枠・道筋を作れない人*2」がいるんだよね。そんな経験を重ねる内に、「枠・道筋を作る」と言う事は結構大変な事なんだな、という事に今更ながらに気がついた。
適確な枠・道筋を作るためには、「過去からの流れを把握し、現在の状況を理解し、未来への影響を想像する」必要があるから。なので、過去と現在と未来を掌握出来ないと的確な枠が作れないし、中途半端な理解で枠を作ってしまうと、作った枠自体が逆に制約になってしまう。
オイラは無意識に枠・道筋を作って仕事をしてきた。一度、良い枠・道筋を作ってしまえば、次も楽に仕事ができるから。自分の時間がどんどん増えてくるので、その空いた時間で更に良い枠・道筋を作る事が出来、仕事をやる上で好循環ができていた。逆に枠・道筋を作らないと次も0から仕事を始めることになり、毎回毎回時間がかかるし、やった仕事の軸がぶれるので主旨が一環とせず、のちのちの対応が面倒になったりすることも多かったりする。
ただ、この枠・道筋を作るのが得意じゃない人は確かにいるんだよね。もちろん、効率化を求めるだけが人生じゃないけれども、枠・道筋を作るのが得意じゃないと、仕事を進めいく上で大変だよな、とそんな事を思ったりした。
あと、枠・道筋を作るためには「本質をつかむ力」が必要だと思う。「本質をつかむ力」というのは一朝一夕では身につかないし、常に「仕事の意義・ニーズ」を考えていないと育っていかない力なんだろうなとも思ってる。そして常に考え続けることは、考える習慣がない人に取っては想像以上の苦行なのではないか?と、そんな事も思う。だからこそ、枠を作れる人と作れない人に分かれてしまう。
ともあれ、枠・道筋を作るのが得意じゃない人に、枠・道筋の作り方を教えるには、お手本としての「枠・道筋」をどんどん作る事が必要だと感じてる。必要に応じて真似してもらえば良いんじゃないかな?と思ったりもしてる。もちろん、真似をするかどうかを考えるのは本人次第なんだけどね。
掴もうと思う人は掴んでくるだろうし、掴もうとしない人は掴まないだろうし。それもまた人生ですよ。そう思って仕事をした方がみんな幸せだよなーと今のオイラは思ったりもしている。
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