悪者見参
- 作者: 木村元彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/06
- メディア: 文庫
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今は無きユーゴスラビアのサッカーをつぶさに見つづけた、
木村元彦さんの、ユーゴスラビアサッカー戦記。
2年ほど前に購入し、半分くらいまで読んでいたんだけど、
昨日、ふと読みたくなって、この本を手に取った。
その中に元グランパスの森山選手のインタービューが有った。
翌日、ゴリッツアのオフィスで出会った森山は、
意外なほど清々しく、溌剌とした表情を浮かべていた。
171センチの身体からは、弾むような生気が感じられる。
それでいて語り口には気負いも昂ぶりもない。
しがらみを捨てた森山に見えてきたのは
代表監督に評価されてナショナルチームに選ばれるとか、
Jリーグで得点王になることではなかった。
浮かんできたのは
「サッカー選手として、絶対的に自分の納得できるプレーを
ただただ追求していきたい。」気持ちだったという。
(中略)
他の日本人の海外進出と決定的に違う動機がここにある。
他人の評価を気にしない。常に矜持を持ち続ける。
異様なまでに共感できた。
自分が人生で何をやりたい事は何なのか?
というのを切望していたら、この本を掴んでいた。
そして、その答えは確かにこの本に書いてあった。
つまり、自分は自分の力を全力で試してみたい、
ただそれだけだったのだと言うことが。
あとは全力で行動するのみだな。そう思った。