青い虚空、面白かった!
ジェフリーディーバの「青い虚空」を読み終わった。結論から言うと超面白かった。
- 作者: ジェフリーディーヴァー,Jeffery Deaver,土屋晃
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/11
- メディア: 文庫
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リンカーンライムシリーズではないけれども、シナリオ展開といい、どんでん返しの数々といい、流石ジェフリーディーバだなーと思わせる小説でした。言い換えると読み始めると止まらなくなる中毒小説なので、夜から本格的に読み始めるな、という話ですね。おかげで寝不足です。
さて、「青い虚空」ですが、デジタル世界の話で、同じディーバでいうと「ソウルコレクター」に近い話。ただ2002年に日本で出版された話なので、いまから軽く10年くらい前の話。デジタル技術が古いと言えば古い。青い虚空時代のデジタル知能犯は、せいぜい「他人になりすます」「セキュリティを突破して情報を入手する」「ホストを一時的に停止する」くらいの事しかできない。
ちなみに「ソウルコレクター」の方が現代に近いので、より犯人の狡猾さが増しているし、出来る事も遙かに増えている。端的に言うと「他人のプロフィールを書き換える事が出来る」という事なんだけど、詳しく書くとネタバレになるので省略する。
まぁ、技術は古いけれども、話は古くならないと言いますか、読んでいて読む手が止まらなくなるのは凄いな、と本当に思う。謎が謎を呼び、疑心暗鬼が疑心暗鬼を生むというか。誰が犯人なのか?というのを常に考えて「ディーバならこういう意外な犯人を持ってくるだろ?」と想像しながら読んだんだけど結局だまされた。想像を遙かに超える展開を提示してくると言うか、すげぇよこの人、とあらためて思った。
あと、ラストの展開がまた良いんだよな。半ば予想はしていた展開なんだけど、意外な真相にびっくりしたというか、ほっこりしたというか。こういうテイストも「ソウルコレクター」に近いなーとかちょっと思った。
言うなれば「青い虚空」の現代版が「ソウルコレクター」なんだよな。もちろん、話の展開も真相も全然違うんだけれども。
ともあれ、最近読んだ小説の中で面白い小説って何?って聴かれたら間違いなく「青い虚空」をオススメしますね。特にPCに関する知識が深い人は楽しめるんじゃないかな?とか思った。もちろん、どうせディーバを読むのなら、リンカーンライムシリーズを諸手を挙げてオススメしますけどね。
- 作者: ジェフリー・ディーヴァー,池田真紀子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/10/29
- メディア: ハードカバー
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