かぶく者 連載終了
- 作者: たなか亜希夫,デビッド・宮原
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/21
- メディア: コミック
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連載当初から衝撃的で、何でも芸を身につけてしまう主人公と、その主人公をとりまく一癖も二癖もある役者のとのバトル漫画。毎週楽しみに読んでいたんだけど、先日ついに連載が終了してしまいました。単行本にして全8巻。とにかく面白かったなー
何が面白かったのか?をちょっと書き連ねてみる。
主人公をつぶそうと画策する歌舞伎界も、徐々に主人公に巻き込まれていく様が圧巻なんだよね。 なにか混沌としたまた硬直化した世の中を象徴するかのような歌舞伎界に、 主人公を中心とした渦ができていくのは、閉塞とした現代社会に風穴が空くのと同じような気持がした。
ああいう良い意味でも悪い意味でも空気を読まない行為を圧倒的なカリスマを持つ人物が行う事で、世の中を変えるんだよなーと思ったりもした。
主人公と一対一で対決した役者が最後に勢揃いして、さてどんな歌舞伎を見せてくれるのか?とワクワクしていたんだけれども、そんな最中にまさかの連載終了。
ある意味、この展開は原作者にかぶかれた、とも言えるんだけど、もうちょっと連載をしてくれても面白かったのになーと素直に思った。
第二部が始まるのは何時になるか分からない「第一部完」という終わりだったけど、忘れた頃に第二部を書いてくれると嬉しいなぁ。