ワクワク人生のススメ!

自分がワクワクすることを沢山書く事で、人生を楽しくしたいな、と思ってます。

サクリファイス

サクリファイス (新潮文庫)

サクリファイス (新潮文庫)


冒頭のモノローグから期待させる。近藤史恵さんがどんなトリックを仕掛けてくるのか、と。


舞台が自転車レースの小説なんだけれども、自転車レースとはトップの選手を助けるために周りの選手が自己犠牲になる必要がある。周りの選手はトップの選手の風よけになったり、相手チームのペースを攪乱したりする。


その自己犠牲を称して「サクリファイス」というタイトルかな、と思いきや、自己犠牲の意味が違った。「サクリファイス」とはそういう意味だったのか、その自己犠牲に不覚にも涙した。はーそう来ますか。


何か面白い話はない?という人には間違いなくオススメな小説。小説としても満足。推理小説としても満足。とそんな話でございました。