ブレード・ランナー
小島監督が作った名作ゲーム「スナッチャー」の元ネタ映画として、
いつかは見てみたいな?と思っていたんですが、先日ようやく鑑賞しました。
相似点はたくさんあれども、全くの別作品だな〜という印象。
ブレード・ランナーのテイストや世界観を借りつつも、
まったく独自の作品に昇華させた小島監督の手腕はすごいな〜
なんて感じてしまいました。
超有名映画であるので、ネタバレとかは関係ないとは思いますが、
スナッチャーのネタバレも入れようと思うので、感想はたたみます。
まず空飛ぶ車とトライサイクルが激しく似ていた。そのまんま。
乱立したビルの上を飛び交う車たちも同じ。
あと日本だが外国だかわからない街の世界観も同じ。
屋台でたくさんの食べ物を頼むシーンはもろにオマージュ。
と、序盤でかなりワクワクしながら見ていたんですが、
ブレード・ランナーとスナッチャーの相似点はこれくらい。
ブレードランナーはレプリカントを探し出す主人公の話なんだけども、
主人公自体もレプリカントなんだろうな、という設定。
(指摘は無いけれども、記憶が薄い、写真が好き、というのでほのめかしている)
スナッチャーは主人公が冷凍保存された上で記憶喪失なので、
主人公自体がスナッチャーかも?的なイメージは持たせつつも、
実は・・・みたいな別のどっきりを用意している。
あと、主題が全然違う。
ブレード・ランナーはレプリカントにも人格が持てるのか?という設定で、
寿命を知ったレプリカントがなんとか長生きしようと模索する話。
スナッチャーは、スナッチャー自体が完全無欠の存在であり、
むしろ人間が持つ「疑い」という弱さがメインテーマとなっている。
小島監督びいきなのは承知で書くけれども、
スナッチャーの方が奥深い世界観とストーリーだなぁ、なんて思いました。
改めてスナッチャーのリメイクを作って欲しいな〜なんて感じた次第。