残業=正義 の理由
事務系の仕事をしていると、
仕事処理能力が高い人に仕事が偏る事が多い。
早く仕事を進めるが故に、
どんどん仕事が回ってくる悪循環。
定時に帰る日が続けば、
間違いなく仕事が2割増しになる。
結果としてダラダラと残業仕事をしている人が、
仕事も少なく、残業代をもらえるので、
ポジションとして一番美味しい事態となる。
そんな状況って嫌だよな〜
なんて思っていた時に、
任天堂の岩田社長のインタビューを読んだ。
07/9/6(木)の、
「アイデアというのはなにか?」の
「人は得意なことをアピールする」より
残業してないやつより
残業してるやつの方がえらい、みたいなね。
あいつは早く帰ってるけど、
オレは遅くまでがんばってる、
みたいな言い方をしたりしますけど、
本当は、それ、間違いなんですよ。
残業している人が偉いってのが、
間違いだって言い切ってくれるのが、
個人的に本当に嬉しい。
こういう社長の下で働きたい(笑)
会社全体のことを考えるときには、
こういうふうに考えて、こういう軸で、
比較や評価をしていきましょう
という共通認識を持たないと、
すぐに「不公平だ」となるんですよね。
残業をしている人は
(仕事の処理能力にかかわらず)
時間を拘束されているので、
有る意味、大変なのは間違いない。
んで、組織に比較・評価軸という共通認識がないと、
残業している人
=(大変な思いをして)仕事をやっている人
= 偉い人
みたいなイメージになりがちって事ね。
なるほどね。
残業=正義、定時退社=悪
になる理由が(有る意味)理解できた。
要するに多くの人を納得させて、
気持ちよくわだかまり無く働かせるには、
社員に比較・評価軸を周知徹底するのが大切と。
とりあえず、問題解決策は分かったので、
あとは、
・より多くの人が納得する比較評価軸を、
どのように作るのか?
・比較・評価軸を周知徹底するには、どうするのか?
という課題が出てくる。
これをどのように実践するか?を知りたい。
<評価軸について>
営業は「売上」というわかりやすい軸があるけど、
事務職の評価軸って難しいんだよね。
仕事に難易度を付けて、
難易度×量+α=標準作業時間とし、
標準作業時間÷経験=評価時間とする。
※+αは不確定要素。
評価時間以内で仕事が出来たら高評価。
残業したら低評価みたいな感じかな?
あ、ホワイトカラーエグゼンプションを導入し、
適切な評価軸をつくり、
かつ脱落しそうな社員を教育する仕組みがあれば、
良さそうな気がしてきた。
...「未だ見ぬ楽園」みたいな話になっちゃいましたね。
<参考>
「社員全員がホワイトカラーエグゼンプションの会社で働いてたことがあります(分裂勘違い君劇場)」
現在、日本の企業で適切な評価軸を備えている会社は少ない。
でも、グローバリゼーションが進む中、
日本にもホワイトカラーエグゼンプションの波が、
徐々に押し寄せてくる。
つまり評価軸を備えた会社が、
日本にも出来つつあるという事。
コレが意味することは、
無用な残業をする人間の評価が下がること。
コレからの時代に生き残るには、
今から評価軸を備えている会社に飛び込み、
自分自身の才能を開花させるのが得策、という話。
なかなか面白いです。