「やる気」が出るコツ続くコツ
和田裕美さんの本。
「やる気」が出るコツ、続くコツ―わかっているけど動けないあなたへ
- 作者: 和田裕美
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/05/28
- メディア: 単行本
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和田裕美さんの文章や話し方は、なんか優しくて好きなんだよな〜なんて良く思ってる。
この本は、和田さんご自身が、今ガリガリ動いている人にはあんまり参考にならない本かも、なんて仰ってましたけど、琴線に触れた良い言葉がたくさんあったのでシェアしたいな、とか思ってます。
・「今の条件を受け入れて進むしかない」という事実を抱えてもわくわく生きることができる。
・いいところもあり、悪いところもあっていいのです。その上で「いいところ」に目を向けることが自己肯定です。
現状に目をつぶった闇雲なポジティブシンキングは現実逃避なイメージがある。きちんと現状のプラスマイナスを捉えた上で、その中で良い事に目を向ける、というのは本当に大切だなーなんて思う。
・思い切って捨ててしまう
「まぁ、捨ててもいいじゃないか、捨てる事は悪いことではなくて本当に大事なものを残すための行動だよ」
・捨てたものを拾ってもいい
まずかったものが、また目の前にきたら、「またチャンスがやってきた」とか、「また縁がつながった」と言って、もう一回ひと口だけ試してみるのです。今度もまたまずいかもしれませんが、それはそれで「やっぱり、まずいね」と確認して笑っておきます。
この思い切って捨てる、というのは本当に大切だよな、と思う。良くも悪くも自分の中に区切りをつけるのは本当に必要だし、中途半端にしているとエネルギーが停滞してしまうので、白黒付けてしまう方が結果的に自分が楽な気がしています。
そして、一度捨てたとしても、また拾ってみても良いじゃないの。人生は白黒のマーブルで出来ている訳だから、白黒が入り交じった方が豊潤な気がするな。
・プライドは高くてもいいのです。棒高跳びのバーのようにすごく高いところにあって、普通に手を伸ばしただけでは、触れることもできないくらい高い。
背の高いキリンも下を通れるぐらい。そこまで高すぎたら相手に見えないのです。
出る杭は打たれる、ただ出過ぎた杭は打たれない、みたいな話だと思うけど、例えがハードルになっているのが新鮮だよなーなんて思ったりもした。志が高いというのは本当に大切だよな、とか思った。
ああ「万里を思う大鵬の気持ちは小鳥には分かりますまい」とも一緒か。なんか色んな例えがあるよなーとかふと思ったりも。
・「誰かの幸せになる」ことです。相手の「幸せそのもの」になってしまうということです。
・「なるようにしかならない。それぞれに寿命もある。慌てても仕方がないし、それが人生。その人の人生。その人の寿命。 僕は今、目の前のことに一生懸命に生きることが好きだから流れに任せる。それでいいんだよ。」
結局、自分自身に出来る事って本当に少ないな、なんて良く感じます。ただ、そうはいっても、自分自身は本当に精一杯生きたいな、とか良く思っているので、「目の前の事に一生懸命生きる」という言葉には励まされた。
雑感
この本を読んでいて、そもそもやる気を出すことが本当に大切なのか?という事をふと考えた。本当に好きなことなら、放置しておいてもやるだろうから、やる気を出さなきゃいけない事なんてむしろ止めてしまった方が良いんじゃないかな?とか思ったりもした。
ともあれ、人生に停滞感を感じている人はちょっと読んでみると面白い本じゃないかな?とそんな事を感じた。