2017年2月に読んだ本をレビューする
2月に読んだ本は10冊でした。新書を入れたり、マンガで読むシリーズを入れたので冊数は増えているけど、読書量的には8冊程度かな、という感じ。長らく読む手が止まっていた天冥の標シリーズ(SF)を再開できたのが2月の収穫かな、と思う。3月は村上春樹の新刊を買ってしまったので、冊数は若干減りそうな気がします。
さて、読んだ本を例によって面白い順に並べています。川上量生さんの本(ゲーマーはもっと経営者を目指すべき)が図抜けて面白かった。ただ、後述の通り個人的な補正がだいぶあるけど、ゲーム好きな人で管理や経営に興味がある方は、読んでみるのを強くオススメします。
・ゲーマーはもっと経営者を目指すべき
・天冥の標 7
・天冥の標 8-1
・天冥の標 8-2
・悩みどころと逃げどころ
・フィンテック入門
・最高の休息法 (再読)
・完全独習 統計学入門
・マンガ 伝え方が9割
・マンガ 一流の雑談力
ゲーマーはもっと経営者を目指すべき、は川上量生さんと著名人(主にゲーム業界の方)との対談本。Webで連載していたものの書籍化。インタビュアーさんもゲーマーの方なので、安心して読み進められる。
川上さんが語る話は深く多岐にわたり大変面白い。もう明日から経営に使える知識の宝庫という感じ。ただ、その話の展開にインタビューアーさんがついて行ってない箇所も一部あり、若干食い足りない部分もあるのも事実。ただ、川上さんの発想力は半端ないので、ついて行ける人って、そんなにいないんだろうな、とも思う。あのインタビュアーさんだからこそ、ここまでの内容に構築できたという印象もある。
ともあれ、オイラも川上さんやインタビュアーさんと同様にアナログなウォーゲームを遊んだ経験があるので、アナログウォーゲームの話に猛烈に共感したのが、この本を面白く感じた一番の理由とも言える。ただ、ゲーマーかつ社会人の方なら参考になる話がゴロゴロしているので読んで損なしの内容だと思います。オイラは川上さんの本ははじめて読んだけど、他の本も読んでみたい。
天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 小川一水
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/09/30
- メディア: 文庫
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天冥の標の3冊は小川一水さんのSFシリーズ。第7部が非常に読み進めるのがつらいストーリー展開だったため、長らくペンディングだったんだけど、ようやく再開できました。7部を過ぎれば8部の2冊は超絶に面白い展開になっていて非常に満足感が強かった。物語は10部で終わり、との事だけど、上手い具合に物語が収束に向かっているため、このまま上手く第9部、第10部と進んで欲しいな、と思う。
天冥の標シリーズは途中に何冊か読みづらい巻があるので諸手を挙げてオススメは出来ないけど、面白いSF(今まで読んだこと無い様なSF)を読んでみたい人は、一読の価値があると思うし、もっと話題になっても良いシリーズだよな、とも感じる。個人的には諸手を挙げてオススメしたい。
悩みどころと逃げどころは、ちきりんさんとプロゲーマーのウメハラさんの対談本。様々な問題についてまったく考え方が違う二人が、対話を続ける中で人生の課題に対して意見をまとめていく、みたいな構成の本で個人的にはすごく楽しめた。この対談を通じてお二人自身の人間の幅が広がっていくのを読み取れるのも面白い。そして読者もこの本を読むことで考え方の深みが増す、という構造になっており、筆者良し、読者良しの本だな、という印象。この本も個人的にはオススメ。
残りの本はサクサクと紹介。フィンテック入門は、フィンテックとは何かが体系的に掴めて効率が良い本だけど、広く浅くという感じで個人的にはちょっと食い足りない印象。最高の休息法は再読だけど、改めて良い本だなと思った。また読みたい。完全独習 統計学入門は、統計学を学び直したいと思って読んだけど、必要な内容を平易な文章で書いてあり、例題も適切で非常に良本。マンガシリーズ2冊はどちらもサクサク読めるし、内容もポイントを押さえているのでオススメ。伝え方が9割の方が面白かったかな。
という感じで2月もたくさん本が読めました。3月も面白い本をたくさん読みたいな、と思ってます。ちなみに騎士団長殺しは分厚かったけど2冊とも読了済で、天冥の標も最新刊まで読み終わりました。どちらも面白かった。面白い本を読めることで人生は本当に豊かになるな、と改めて思ったり。