あなたはそのままで良いんですよ、という言葉の持つ功罪

「あなたはそのままで良いんですよ」というのは、ある人に取っては自分の成長を大幅に促すマジックワードであるんだけれども、ある人にとっては成長を大きく阻害する言葉にもなったりする。

成長を焦りすぎて空回りしている人には、「あなたはそのままで良いんですよ」という言葉は慈雨のように心に降り注ぐ。焦る必要がなくなり、自分のペースで着実に進めるようになるので、良いペースで成長を始める。そして驚くべきほどの成長を示す。

一方で周りから非難されている人にとって「あなたはそのままで良いんですよ」という言葉は、「周りの人が悪くて自分は悪くない」という風に解釈してしまうので、成長が止まってしまう。

自己肯定というのはものすごく大切ではある。自分を愛せない人は人も愛せない。また現状持っている物をありがたく思わない限り、周りの人への感謝の念は生まれない。

ただ自己肯定は大切なんだけど、自己肯定を「自分の傷をなめるため」だけに使っていると、もうその時点で成長は無い気がする。自分の精神を癒やすためだけに自己肯定を使っている人は、そもそも成長なんて求めてないのかも知れないけどね。

同じ言葉を聞いても「自分が成長できる方向に解釈できる人」と「自分を守りたい方向に解釈できる人」がいると思うんだけ、個人的にはなるべく「自分が成長できる方向」に解釈できる人になりたいな、と思ったりもした。

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