「大人の任天堂」と「子供の日経」の仁義なき戦い
任天堂と日本経済新聞(以下日経)がまた戦ってる。戦っていると言うよりは、子供みたいな憶測記事を書いた日経に対して、任天堂が大人の対応をしているというか。
今回の騒動について簡単にまとめた記事はこちら。
「3DSに大画面版」日経報道に任天堂「全くの憶測記事」 - ITmedia ニュース
任天堂のプレスリリースはこちら
ニュースリリース : 2012年6月5日
本日の日本経済新聞の報道(「任天堂、スマホに対抗」)は、当社が発表あるいは事実確認したものではなく、数多くの間違いが含まれた、日本経済新聞社の全くの憶測記事です。
日経は憶測記事を書くことに対してメリットはほとんど無く、むしろ「憶測記事を書いたが故に、新聞としての信頼性が落ちる」のでデメリットだけだと思うんだよね。
日経がなんで自ら信頼性を落とす記事を書くのかが理論的には理解できないんだけど、感情的には何となくわかる。日経が「過去に任天堂から憶測記事を書かないで下さい!」と言われたので、意固地になって憶測記事を書いているんじゃないかなぁ、と。
あと、過去の任天堂のプレスリリースやら決算報告を読めば、今回のような憶測記事にはならないだろ?と個人的に感じたので、日経の記者は過去のプレスリリースや決算報告を読んでるの?と大きな疑問を感じたりもした。「プロなんだから、一般人が入手できるソースくらい読んでから、記事書こうよ。」と。*1
また任天堂という企業は「サプライズ」を大切にしている企業であるので、こういった憶測記事を発表することで、任天堂が起こそうとするサプライズが間違いなく減る。これは任天堂の企業としての価値を毀損することに他ならないと思う。売上にも大きく影響すると思うし。
こういう憶測記事を書くことで、日経の記者と編集部と編集長は溜飲を下げているかも知れないけれども、それ以上に失っている者は大きいと思った方が良い。信用を積み上げるのには時間がかかるけれども、信用を失うのは一瞬の事なので。*2
ともあれ、日本を代表する新聞と、世界市場で戦っている日本企業が意味のない戦いを続けているのは、端から見ていて本当に不幸なことだと思うので、両社が早く和解をしてくれる事を願ってやまない。*3
任天堂の広報と、日経の編集部が話し合いを持つなりして、一日も早く関係改善すると良いなぁと思う。
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