東京百年レストラン
伊藤章良さんの本。伊藤さんは、さとなおさんとの「うまい店対談」というブログをやっているんですが、このブログがすごぶる面白い。なので、本も買ってみたのですがこれが本当に良い本でした。
実際に百年続いているレストランではなくて、百年続く良いなと筆者が願うレストランが載っている訳なんだけど、出てくる店がとにかくどれもすばらしい。
また、伊藤さんは料理人との距離感が素晴らしい。べったりと寄り添って常連っぽく振る舞う事もなく、便宜を図ってもらいたいという気持ちもなく、適度な緊張感を持って、店・料理人と接しようとしている真摯な態度が伝わってきて、こういう姿勢って本当に良いな、と思う。凄く共感できる。*1
あと、方々に入っているこだわりも個人的には好きでした。単なるお店紹介に終始せず、伊藤さん自身のこだわりが随所に入って来て読んでいて非常に興味深い。たとえば、フランス料理店を紹介する文章に「セックスが大切」とか出てくるのはビックリしたけど、フランス料理って確かにそういう側面があるよなーとも思ったりもするので、こういうのも含めて伊藤さんの味だよな、と思ったりする。
ともあれ、読めば読むほど行きたい店が増えてきて「本当に良い本を読んだなー」という感想が素直に出てきました。
昔、浜松町で大好きだった「ひじり亭」も載っていたしね。あの店は本当に良い店なんだよな。
ともあれ、東京に行ったときは、この中のお店にどこか行ってみたいなーなんて夢想する今日この頃です。
- 作者: 伊藤章良
- 出版社/メーカー: 梧桐書院
- 発売日: 2010/12/07
- メディア: 単行本
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*1:オイラも店とはこうありたいと思ったりしてる。