ブレスオブファイアVドラゴンクォーター
- 出版社/メーカー: カプコン
- 発売日: 2002/11/14
- メディア: Video Game
- クリック: 28回
- この商品を含むブログ (38件) を見る
カプコンのRPG(ロールプレイングゲーム)。ハードはPS2。ブレスオブファイアシリーズは、コレ1本しかやってないですが、妙に記憶に残るRPGでした。*1
このドラゴンクォーターは、ブレスオブファイアのシリーズの5作目。旧来のファンからは、大変不評だったらしく、売れなかったらしい。その結果、新品が480円くらいで売ってました。当時のネットで、あまりに賛否両論だったので「んじゃ買ってみるか」と思ったのが購入の動機でした。
このドラゴンクォーターは、主人公が歩く度に寿命が短くなり、戦闘中にドラゴン化すると半無敵だが、ドラゴン化によりさらに寿命が縮み、寿命が無くなるとゲームオーバーという不思議なシステム。どうしても超えられない中ボスに対しては、ドラゴン化せざるを得なく、途中でゲームオーバーになってしまう。ただ、「強くてニューゲーム」があり、複数回遊んでクリアすることが前提となっている。*2
「世界樹の迷宮1」はひたすら潜るゲームですが、このドラゴンクォーターは、地中からひたすら空を目指すゲーム。ヒロインが虚弱体質で地中の悪い空気が耐えられず、とにかく地中から抜け出すことが、このゲームの目的。
宿屋がなく、体力回復はアイテムのみ。これも普通のRPGとは一線を画している。宿屋が無い!という事態が、これほどオイラの精神に混乱を来すとは思わなかった。ともあれ変わり者のシステム満載のゲームで、賛否両論があるのが、よく分かる。かなり古いが「ザナドゥ」を思い出した。
ただ、クセのあるシステムに慣れると、スルメのように楽しめる。何度もゲームオーバーを繰り返し、ようやく到達したラスボス。このラスボスを倒すには、ある覚悟が必要なんだけど、もうやるしかないと割り切って覚悟することで、クリアへの道が開ける。その覚悟の末に掴んだエンディングの美しさは、今まで遊んだゲームの中でも、間違いなく5本の指に入る出来。エンディングを迎えたときには、呆然と画面を見つめたのを今でも思い出す。
とにかくシステムとストーリーの融合が本当に見事。面白いゲームってのは、ストーリーとシステムが見事に融合しているんだよな。常に寿命が減っていくという異端のシステムがストーリーの深さを産むというか。あと特記すべきは主人公のライバル。味が出すぎ。天外魔境2の某中ボスを思い出しちゃいました。そこまで狂気になっちゃうとは....ある意味、愛すべきキャラでもありますけれども。
ともあれストーリーは全体的に暗いし、世界観も絶望的、システムは繰り返しゲームオーバー前提、宿屋無し、セーブも限定と、ものすごいクセがあるゲームで有ることは間違いない。合わない人にはとことん合わないゲームだと思うけど、合う人には猛烈に合うゲームで、オイラのココロはがっちりと掴まれました。なにより、ありきたりじゃないRPGをやりたい人にお勧めです。*3
ゲーム自体は売れなかったので続編が出る可能性は限りなく低いと思うけど、今度はひたすら潜るドラゴンクォーターを、遊んで見たいなぁって夢想する今日この頃です。
ともあれ、開発者の皆様、ほんとココロに残るゲームをありがとう。
余談
世界は常に、特別な誰かではなく、世界を変えようと
思った、普通の人によって変えられるのだと思います。
あなたや、私のような。
公式ページで見つけた、こんなコメントにホロッと来ました。このゲームを作ったスタッフが、カプコンに現在在席しているか不明ですが、ドラゴンクォーター「2」か、他の作品で新たな世界を切り開いて欲しいと思った。
追記
どうやらベスト盤も発売されてますね。
ブレス オブ ファイア V ドラゴンクォーター PlayStation 2 the Best
- 出版社/メーカー: カプコン
- 発売日: 2003/07/03
- メディア: Video Game
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (17件) を見る