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ワクワク人生のススメ!

自分がワクワクすることを沢山書く事で、人生を楽しくしたいな、と思ってます。

オイラは牛丼が食べたいのだが豚丼が出てくる件


なんというか、どうにも言うことを聞かない部下がいる。


「言うことを聞かない」というと語弊があるので、もうちょっと砕いて言うと、とりあえずオイラの言葉は聞いてる。メモも取ってる。数日は(ある程度)言ったように動く。そのうち自分のアレンジを加えてしまい迷走する。そのアレンジが問題なのだ。牛丼が欲しいところに豚丼を作ってしまう。*1


本人が良かれと思って豚丼を作ってくるだけに、うまく怒れない。というか怒ると凹むので怒れない。*2ゆっくりと説明しても本人の脳みそに入らない。妙なアレンジはいらないからシンプルに牛丼作れよと言っても、「豚丼が作りたいのに」とかたくなに考えている感じが伝わってくる。そして翌日にはなぜかショウガ焼きが出てきたりする。だからオイラは牛丼が食べたいと何度言えば。。。


と、こんなやりとりを繰り返しつつ、時間はかかるけど最終的には(それなりの)牛丼になるので、ある意味素直ではある。救いはある。だけど、こういうやりとりは本当に無駄なので、彼が自分で違うアレンジをしてしまう癖をどうにかしたい。


そもそも、アレンジ自体が相手のニーズに合っていれば良いんだけど、相手のことを考えずに自分が良いと思うアレンジを加えてしまう。しかもそれが美味しくない。結局、アレンジそのものがいらないし、アレンジしている時間がもったいない。他にやる仕事がたくさんあるだろうが、とも思ってしまう。早くて安い牛丼が良いのよ。時間かけて豚丼作るなよ、と。*3


仕方がないから、シンプルな牛丼を作るために、タマネギの切り方や、牛肉(豚肉じゃないぞ!)の準備方法やら、牛丼のレシピやら、色々と説明するんだけど、これまた頭にさほど浸透しない。気がつくとアレンジが加わってしまい何かが狂い出す。「お前の言うことなんか聞かないぞ!」と言わんばかりに情報がねじれる。まぁ、オイラが細かすぎるからかも悪いのかも知れないけどさ。*4


もちろん、牛丼じゃなくて豚丼が必要な場面もあるだろうし、ショウガ焼きが良いシチュエーションもある。それは理解する。ただ、オイラは牛丼が食べたいし、オイラの上司も牛丼を求めているんだよね。料理店で「牛丼」を注文したのに、「豚丼」が出てきたら、そりゃお客さん怒るでしょ。それがなんでわからないのかなーと思う。


あと、なんというか、仕事を「自分のやりたいようにやる」と考えること自体が間違えてるんだよな。ある意味、そんな甘い姿勢を持っている事にオイラはいらつくんだろうな、とも思う。サラリーマンとはいえ、お金をもらって仕事をやっているわけだからプロであるわけで、プロで有る以上は相手のニーズにあった料理を作らなくては話にならない。


相手のニーズどおりの仕事をするには、「きちんとヒヤリングする」「過去資料を見て参考にする」「ドラフト段階で提示してズレを補正する」「アレンジを加えるときは事前に確認する」などが必要になると思うのだが、全部すっとばしてピント外れの完成品の料理を作ってしまう。


どうしたら彼が「相手のニーズにあった仕事」が出来るようになるのか?というのを常に考えているんだけど、そもそもそういう思考が彼の頭の中から欠落している気がする。そして「ニーズを考えて仕事をした方が良い」という事を話をしても、たぶん、彼の頭の中にはうまく残らないんだろうな、と思う。


こういう思考ルーチンに入ってくると、となんかすごく切なくなってくる。沼に石を投げている感覚というか。もう石すら投げたくなくなる。こうなると自分がやった方が早い状態になり、どんどん自分自身の仕事が煮詰まってきてしまう。


という感じで、最近のオイラは彼との静かなバトルを繰り広げて消耗している。たぶん彼も消耗している。このバトルは当面続くだろうと思われる。千年戦争の様相を呈してる。永遠の平行線というか。千日手というか。劫(コウ)というか。


大げさに言うのなら「生き地獄というのはこういう事を言うのかな」なんて思ったりもする。果てしのない茨の道を重い荷物を背負って歩むがごとく。おもしろきこともなきよはおもしろくない、みたいな。*5


まぁ、あきらめたら人生終了、試合終了なわけで、少しでも良い方向に軌道修正はしていきたいな、とオイラは思ってる。こんな料理人を放り出したら、オイラの後任の人とか困っちゃうと思うし。*6まぁ、少しでも良い料理を作るようには指導しつづけて、早く一人前の料理人に育てようとは思うけどね。


そして、こんな精神的蟻地獄に落ちてもがいているオイラに糸が天から降りてきた。*7「彼も人間なんだよね。必死に生きてるんだよね。」と。それに気がついた瞬間に何か涙が出そうになってきた。彼という存在を少し理解できた気がした。彼も生きている以上は様々なストレスもあるだろうし、こんな細かい上司の下で仕事をすると大変だろうし。必死にやってるのに評価されなかったりするのもつらいだろうし。


ともあれ、彼の生き様を見つつ、「じゃ、オイラは何のために生きているのか?どういう風に生きたいのか?」という根本的な部分を考えるに、「オイラは彼のような人もきちんと受け止めるような度量のある人になりたいな」と、そんなことを思った。


また明日から千年戦争は始まるかも知れないけど、ちょっと国境線の壁は薄くなった気がした。*8気のせいかも知れないけども、なんかちょっと気持ちが軽くなったというお話でした。


仕事は楽しいかね?

仕事は楽しいかね?

*1:どっから豚を調達してきたのだ、と問い詰めたくなるw

*2:怒った事を受け止める部下こそが成長すると思うんだけど、これはまた別の話。

*3:せめて「つゆだく」くらいのアレンジなら許せる。牛丼だし。

*4:たぶん指導を急ぎすぎているのと、いきなりたくさんのことを教えてしまうのが間違い。

*5:だからこそ、自分で面白くしろ!という話は有るわけですが。

*6:まぁ、腹ぺこな人はいいのかも知れないけど。

*7:ふと天恵を得た、と言い換えても言い。

*8:オイラの脳内が生み出した幻想かもしれないけどさ。