ワクワク人生のススメ!

自分がワクワクすることを沢山書く事で、人生を楽しくしたいな、と思ってます。

ギャラクティカ見たよ!


ほぼ1年かかって見終わった。アメリカのテレビドラマシリーズ。*1


本当に面白いテレビドラマシリーズでした。SF好きでスタートレック好きなら、若干長すぎるきらいはあるけれども、間違いなく見て損無しだと思う。興味が有るなら第一話が映画作りになっているので、第一話だけでも見てみると良いと思う。*2


元々は、小島秀夫監督のpodcastで聞いて興味を持って見始めたんだけど、本当に見て良かったなーと思いました。監督に感謝ですね。


さて、ギャラクティカは、人間と人型ロボットのサイロンとの闘争を描いた物語なんだけれども、人型サイロンが人とは区別がつかないという所が背筋の凍るところでもあり、疑心暗鬼の温床にもなったりするし、ストーリーに深みを生じさせる要因にもなったりする。


シリーズは起・承・転・結の4シリーズとなっており、各20話+α(起のみ13話)となっている。全73話で導入編がシリーズとは別に3時間、最終話のみが2時間スペシャルになっているので、正確には全59時間ですかね。*3


ともあれこれだけの長いシリーズなので見終わるまでには紆余曲折あって、途中で「本当に最後まで見終わるのかな?」とか思って見ていたけれども、最後の方になってくると「これ、全部見ないで死ねるか!」とか思いながら見てました。


最後まで見終わって、ストーリー展開的には全ての謎が解決した、という訳では無くてモヤモヤとした部分は残るエンドではあったんだけれども、これだけの長編シリーズを大きな矛盾無くきちんと着地させた手腕は見事だなーとか思いました。関係者の皆様にも本当に感謝ですね。


さて色々と書きたいことがあるんだけれども、何が面白かったのか?をあらすじ交えつつ語ってみる。。ネタバレ全開バリバリで行くので、興味が有る方はオイラの評なんか読む前に、さっさと第一話を見てください。決して時間の損はさせませんから。


(以下はネタバレです)




「起承転結」毎に感想を書いてみようと思う。

導入の3時間

とにかく最初の3時間で魂を持っていかれた。とにかく人が死にすぎる。人類が5万人しか残らないとか何だその驚愕な展開は。そしてギャラクティカという老朽艦のみがローテクなので助かるとか、すごいアイデアだと思った。ただ、老朽艦でサイロンと闘わざるを得ないと言う事は、これから逆転するのは考えづらく、逃げまくるしかないのかな、とか思った。


そして、最後の最後にああ、君がギャラクティカの中の人型サイロンなのかーと驚愕した。


大統領は末期がんの末端の女性官僚になっちゃうし、この話は本当にどこに行き着くんだろうなーと不安とワクワク感に包まれたのを未だに覚えている。

Evernoteギャラクティカを見た一話ごとの感想を書いてあるんだけれども、102の感想の所に「なんかこの物語の行く末は人vsサイロンではなくて、人とサイロンの融和なんじゃないか?なんて思った。」とか書いてあった。この時点でこのテーマに気がつくのは、流石だなオイラとか勝手に思った(笑)

ともあれ、水問題、政治問題、燃料問題、誰がサイロン問題ありと、本当に問題山積で、ああ、物語を大きく動かすのは「問題の深刻さ」だな、とあらためて思った。


神話も絡ませてくるし、もう面白い要素は全部突っ込めば良いよ!という感じのストーリーがまた良いんだよねー


このあたりで、「やべー艦長がサイロンだったらどうしよう。」とか「ガイアスがサイロンだったらすごいよなー」とか色々妄想できたのも良かった。そしてセックスとお酒が似合う物語だなーと心底思ったのも覚えてる。お酒飲みながらギャラクティカ見たなーと。*4


また「起」の最後で艦長が撃たれるとか。もう超展開過ぎる。この続きも見るしかねーとか猛烈に思った。

艦長不在で話が進む。うん、艦長の存在は偉大だったな、と思いつつも副長に人がついてこないとか良く有る展開。カリスマ性というのは得難いな、とあらためて思ったりした。


相変わらず物資問題とか、副長の奥さんが毒婦すぎるとか、兵士が民間人を撃っちゃうとか、サイロンに子供が生まれちゃうとか、サイロンを信用するか否か?とまぁ、相変わらずのストーリー展開の見事さ。


そして新鋭艦ペガサス登場。老朽艦だけではサイロンとは戦えないので、これでサイロンに勝てるかも?という展開になってきた。その希望の中で食い違いが生じて、両艦の艦長が殺し合うとか何その展開。一話たりとも見逃せない超展開の連続。


あと艦長と大統領の愛もいいな、と思う。こういう恋とか愛をしてみたい。


そういえばサイロンの手元に入った核兵器はどうなったのかな?この伏線は生かされなかった気がする。あと、大統領の末期がんを治せたサイロンとのハーフの血液という設定も生かされなかった気がするなー大統領のガンが再発したときに「あれ?また輸血すれば良いんじゃね?」とか思ったので。


そうそう、サイロンは死んでも再生船で生き返ることが出来る、という設定も見事だよね。ギャラクティカのクルーがあまりにも簡単に散っていくのと比較して、本当に人の命の軽さと尊さを感じることが出来るというか。


ガイアスは世界崩壊の引き金を引いたり、副大統領になったり、大統領になったり、好き勝手にセックスしたり、最初から最後まで自分勝手だったけど、彼は彼なりに必死に生きていたんだなとか思った。

惑星に降り立って、果たしてどんな展開が待っているんだろうか?とワクワクしたのを覚えている。このあたりまでは比較的サクサク見れていたんだよなーと。

惑星編になってから、ストーリーの重さが増してきて、見るのが辛くなったんだよね。クルーが監禁されたり、目玉をくりぬかれたり、自爆テロやったり、などなど。その後ペガサスが自爆し、ギャラクティカにメンバーが戻る。ただ、メンバーの心の傷は深い。


私刑があったりして、もうみんなの心はすさみまくる。そして、残り5名もサイロンがいるとか何その驚愕のシナリオは!あと、ゲータの数奇な運命はここから生まれたなーとか感慨深い。彼の人生は間違いなくこの惑星で狂ったから。


あいかわらず、燃料問題あり、サイロンの正体だれよ?問題あり、問題山積のまま物語は続く。


そして地球への道も具体的に示される。この物語の最後は、人間とサイロンが地球に行って共存する、という所かな?と思い始めたのもこの辺り。まぁ、最後の最後でああなっちゃうわけですけれども。


途中、お酒のシーンやら、ボクシングの回やら、過去の回想シーンやら、ストーリーの深みを増す展開が多くて辛かったけど、印象深いシリーズだったなーと思う。


スターバックが死ぬとか、なにその展開。そして、カーラがサイロンか・・・と確信めいた事を考えたのも覚えている。バルターの裁判とか、5人中4人の正体が一気に分かるとか超展開。もう最後まで一気に見ようとか思った。

チーフとブーマーがサイロンなら、二人が幸せな人生を歩み結末もあったんだよなーと妙にもの悲しくなった。ブーマーが死ぬシーンを見て、特にそんな事を思った。どんな展開になっても良いけれども、二人が幸せになるようなエンドが合っても良かったかな、なんて思った。


サイロン内の分裂とか、再生船の破戒とか、地球が見つかったけど、あんな地球だったとか、ゲータの片足切っちゃう事件とか、ゲータとザレックの反乱とか、まぁ問題目白押し。最後の最後までテンションが下がらないすごいシナリオだったなーとあらためて思う。


最後の方でギャラクティカ自体をサイロンテクノロジで救おうとするけれども、結局直せなかったというのも、なんか人の一生とか組織の崩壊をみるようでもの悲しかった。


サイロンの最後の一人は誰なのかな?と考え続けて、結局、副長の奥さんとか何それ展開。艦長とかリーとか、スターバックだったら、相当ビックリする展開だったんだけどね。まぁ、別な意味でストーリーに深く絡み合ってビックリしたけれども。


あと都合よくサイロンの始祖が5名ともギャラクティカの中で生き残ってるのって変じゃね?というツッコミはしたくなったけど、まぁ、こうしないと話は盛り上がらないので、仕方がないのかなーとも思ったりもした。


それと、何故最後にスターバックは消えてしまったのか?スターバックは何故生き返ったのか?という問題にきちんと答えが明示されたかったのも不完全燃焼かなーとも思ったりもする。


あと、最初の方に出てきたガイアスの脳内彼女の正体も最後まで分からなかった。まぁ、あの存在まで含めた解決方法が提示できたら本当に神ストーリーだったとは思うけれども。


ともあれ、音符に誘われて約束された惑星(本当の地球)に到着出来て、人類として再生出来て良かった良かったという展開。サイロンと融和したらそれはそれで良い展開だったと思うけれども、サイロンと最後の最後で決裂してしまうのも、ある意味ビックリだった。


ともあれ、サイロンと物別れして、サイロンは宇宙に消えたという展開だと、サイロンは宇宙のどこかに居続ける訳で、またいつか地球に攻めてくる可能性もゼロじゃないわけで。

雑感

やべーすごい文章書いた。あらすじ書いてるみたいな所もあるけれども。総じてすごい面白い話だったなーという印象は残った。忘れた頃にまた見たい!とかは思わないけれども、面白SF無い?とか聞かれたら、冗談交じりで紹介したいな、と思う。


ともあれ、ギャラクティカ全部見た人と、バーでウィスキーでも飲みながら色々と話をしたいなーとそんな事を思った。


余談

ギャラクティカのテーマというと、こっちを思い出すのがオールドプロレスファンですよね〜

これは旧ギャラクティカのテーマなんだけど、オールドプロレスファンとしては、間違いなくスイッチが入る音楽ですよね。


あと、wikipediaとか読んでいて、過去のスターバックは男で、しかも新シリーズのザレック役の人とか。それは知らなかったのでビックリした。まぁ、こう言うのも良いファンサービスだな〜と思います。


それとスピンオフ作品が2本あるみたいなので、それを見たらギャラクティカは終了かな。でも、本当に面白かった。このシリーズ見て良かったなーと改めて思った。関係者の皆様、面白い物語をありがとう!

*1:ER、24、LOST等と同じというか。

*2:まぁ、第一話を見終わると続きを見たくてしょうがなくなるとは思うんだけれども。

*3:計算あってるかな?

*4:ウィスキーが特によく似合う気がする。