(54日目)朝令暮改が得意な人への対処方法
良い朝令暮改があるというのは先日のエントリで書きましたが、世の中にある大抵の朝令暮改は悪い朝令暮改だったりします。
なので、いわゆる普通の(悪い)朝令暮改への対処方法を、書いて見たいなと思います。
朝令暮改になる理由
そもそも命令がコロコロ変わるのは
・情報をきちんとあつまっていない*1
・情報をきちんと分析していない
・重要度、緊急度を勘違いしている
・命令を変える事で、どれだけエネルギーがロスするか分かっていない
・命令を変えることに喜びを感じている*2
などなど、いろんな理由があるわけです。
「あなたの命令はコロコロ変わりすぎですよ!」と指摘するのは簡単なのですが、指摘しても間違いなくしっぺ返しを喰らって終わりです。人は謝りを認めない生き物ですし、ましてや上司は部下から指摘されるのを過度に嫌がる生き物なので。*3
なので、穏便に対応する方法について、いくつか解決方法を提示してみます。
朝令暮改への対処方法
要は上の裏返しになるわけですが
・上司に情報を定期的に報告する
・情報と一緒に分析結果を渡す
・何が緊急か、何が重要か、を日々共有する
・命令が変わった瞬間にロスした時間を(さりげなく)伝える
・ある程度は命令が変わることを認容する*4
・そもそも、当初の命令自体をしばらくスルーしてみる
というのが対処方法になるかと思います。
上司に情報を定期的に報告する
報告・連絡・相談というのは報・連・相(ほうれんそう)なんて言いますが、最前線の情報を定期的に上司にきちんと報告することは大切です。レポートでも良いし、口頭でも良いです。文章が好きな上司には文章で、話すが好きな上司には話をするのが効果的でもあります。
情報と一緒に分析結果を渡す
一次情報だけではなくて、きちんと分析結果を渡すのも良いです。あらかじめ部下の方で(ある程度)の判断をしてしまい、判断理由も併せて説明すれば、ブレが少ないです。上司としても部下に判断をしてもらった方が楽だから。
何が緊急か、何が重要か、を日々共有する
緊急性と重要性の価値観が共有できてないと、命令が変更しがちになるので、何が重要なのか?何を急ぎでやらなくては行けいないのか?を日々確認しておくとズレが少ないです。
命令が変わった瞬間にロスした日数・時間を(さりげなく)伝える
今まで通りにやると○○日で終わりますが、今から変えると○○日までかかりますけれども、いかがでしょうか?と話してみるのもありだと思う。ああ、なら元のままでいいよ、という事もあるので。*5
ある程度は命令が変わることを認容する
まぁ、上司も人間ですから、ある程度命令が変わることもあるので、多少は受け入れても良いと思っていると精神衛生上楽です。
そもそも、当初の命令自体をしばらくスルーしてみる
あまりにコロコロと命令が変わる場合は、しばらく放置するのもありだったりします。大事なら二回同じ事を指示してくるわけだしね。まぁ、あんまりやり過ぎると、仕事が出来ない人みたいに思われるので両刃の剣ですが。
まとめ
ともあれ組織が朝令暮改に陥るのは、根本的なコミュニケーション不足が大きな原因だったりするので、積極的なコミュニケーションをするのが一番良い解決方法だったりします。
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