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虐殺器官

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

伊藤計劃さんのデビュー作。
メタルギア小島秀夫監督が推薦していたので、読んでみたいなーとか思ってた。

 
リアル知人からも「面白いよ」と言われて背中を押されたので、早速読んでみることにした。


未来の戦場を描いている作品なんだけれども、圧倒的な世界観と兵士達の心情分析が恐ろしかった。


どことなくメタルギアを思わせるストーリー展開。そりゃ作者が大のメタルギアファンだから当然だよね。でも、決してメタルギアに依存している作風である訳では無く、作者独自の作風を見事に構築している。


自分たちの世界を守るにはどうすれば良いのか?というのを深く考えさせられた。まさかああいう手段で自分たちの世界をテロから守ろうとする事を考えるとは。有る意味、真相が分かった瞬間、背筋が凍ったというか。


そして、ラストは凄い展開というかなんというか。あそこまでやらなくても良かったんじゃないか?とか正直思ったけども、あそこまでやったからこそオイラの記憶に刻まれる作品になったんだよなーとも思ったりもする。まさに「虐殺器官」というオチでございました。


作者の手腕に唸りつつも、伊藤計劃さんの新作はもう読めないんだよなーとか思うと悲しい気持に包まれた。

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