誤りをきちんと指摘する。
「人間というものは、自分を守ってくれなかったり、誤りを正す力もない者に対して、忠誠であることはできない。(マキャベリ)」
これは本当にその通りだ、と思った出来事があった。
先日、どうしようもない裏切りを後輩から受けた。ウチの職場は月に数回の土日出勤がある。ある日、とある後輩が「今日は暇だから出る必要ないだろ」とか勝手に判断して、休日出勤をキャンセルした。自分で判断した上、会社に来ないという暴挙にでた訳だ。
たまたまオイラも仕事に出る日だったんだけれども、その日は猛烈に忙しい日で一人で仕事に忙殺させられた。
まー会社に来なかったのは、なんかトラブルがあったのかな?なんて思ったんだけれども、翌日、その後輩は普通に会社に来て普通に挨拶をして、普通に帰って行った。「え?何も言わないの?」とか思って、別の後輩に話を聞いてみると「どうせ暇だと思ったから、会社に行かなかった。行くだけ意味ないじゃん」みたいな事を言っていたらしい。
なんか、単なる仕事のミスならきちんと指摘するんだけど、自分の判断で勝手に仕事に来ない、と言うことが社会人としてあり得るのか?とか思って呆然としてしまい、怒る気力も起こらなかった。
で、まーその後輩と数日間冷戦状態みたいになったわけですよ。
その間に色々と考える事もあり、自分の精神を復讐の業火に曝してもなんの特にもならないので、彼のことを許すことにして今に至ってる。ただ、もう彼に対して何か労力を費やそう、という気力は無くなった。要は守ったり、誤りを正す気持が無くなったというか。
でも、今になって冷静に考えてみると、ものすごい手ひどい仕打ちを受けたとしても、きちんと誤りを正してあげる必要はあったのかな?なんて事を思った。もちろん、自分の正義を振りかざして手ひどく叩くと言うことではなくて、何が間違えているのか?をきちんと指摘した方が本人の為にも、そして自分のためにも良かったのでは、と言うこと。
きちんと指摘していれば、お互いの人間関係ももっとうまく言っただろうし、雨降って地固まるみたいな事にもなったのかな?なんて思うので。
ミスをきちんと指摘する、というのはやっぱり勇気がいるし、パワーもいるし、自分が手ひどく傷つく事も覚悟しなきゃいけない。勇気もパワーも覚悟もない上司には、やっぱり人は付いてこないよな、なんて事を感じたりもした。
また同じような状況になったら、きちんとミスを指摘したいなと思った。覚悟を決めて、ね。