怒らないでいられる3つの秘訣
最近、私生活や仕事で怒る事って、あんまり無いよな〜とか思っていたら、こんな記事を読んだ。
感情に任せ、怒りをぶつけるということは、自己制御が効かなくなっているということで、例え、自分が正しい・自分に理があるという場合でも、話の流れでうっかり言ってしまった・口が滑った余計な一言のおかげで、自分の導きたい結論から遠ざかるばかりか、事態を悪化させるばかりになるような気がします。
全く同意。そして書いてある19のノウハウはどれも頷ける事ばかり。
ただ19を実践するのは多いよな〜とか思ったので、オイラが常々思っている怒らない秘訣を3つ書いてみます。
それは、
・相手に期待しない
・物事に執着しない
・不快な情報にはできるだけ触れない
です。
相手に期待しない
「相手から何かを得られる」と思っている時に何も得られないと、不愉快を感じると共に、怒りに繋がったりする。だから、最初から「期待をしない」というのが良いスタンスだと思っています。
斉藤一人さんは講演の最初に「私の講演を10倍楽しむ秘訣があります。それは私の話に期待しない」という事を言っていますが、これは本当にそのとおりだなと思う。
また「相手のために何かを行う」時には、金銭的・時間的・精神的コストが伴うので、ついつい見返りを求めがちなんだけど、見返りを期待しないというのが本当に大切。
相手に何かを行うときは、「自分がやりたいからやる」というスタンスでいれば、行為自体で満足感が得られるから。相手からのリアクションはおまけくらいに思っておくとちょうど良いなーなんて思います。
物事に執着しない
執着する事を捨てるのは中々難しいんだけれども、執着するからこそ怒りを生じたりする。
342. 執着をしないとは、すべてをなくすことではなく -起-動線
「執着をしないとは、すべてをなくすことではなく、すべてに満たされることである」
執着を捨てるという行為は、あきらめるのではなくて、現状の愛を認識することだよなぁ、とか思ったりもしています。「足を知る」では無いですが、現状に与えられた物事を改めて見つめ直すと、自分が思った以上に恵まれていると気がついたりします。
欠落ばかり見つめていても、何も良い事はありません。自分が持っている良い事を数えた方がよほど建設的だと思います。良い事を数えればそれだけで幸せになれますから、怒りの入る余地が無くなったりします。
そして人間関係で言えば、「来るものは拒まず、去る者は追わず」の姿勢も大切です。もちろん、自分から人間関係を壊すことは無いけれども、来てくれた人は歓迎し、去っていった人には今までの楽しかった経験に感謝をすれば良いと思う。そのくらいの姿勢がちょうど良い気がします。
不快な情報にはできるだけ触れない
知らぬが仏、なんて言いますが、不快な情報は触れないというのは自己防衛的に本当に効果的です。
「不快な入力」が多い環境にいると、人間は鈍感になる。
鈍感になる以外に選択肢がないのだからしかたがない。
けれども、それによって危機対応能力は劇的に劣化する。
合わない人には会わない。*1読みたくない情報は読まない。ということで、怒りを生じる回数を減らすことができ、かつ自分の感覚を鋭敏に保っておくことが出来ると思う。
余談ですが、自分の感覚が「鈍感」になると、「最近、面白い話無い?」とか「面白い映画無い?」という言葉が飛び出してしまう。これは良くない傾向です。自分の感覚が「鋭敏」だと、ほっていても楽しくなりますから。世の中って刺激に満ちて面白い世界ですから、それに気がつかないと言う事は自分の感性が鈍くなっていると疑った方が良いです。
あと自分にどうにも合わない人っています。そういう人も居る、と思った方が気が楽です。「こしあん派・つぶあん派」、「犬派・猫派」みたいに、永遠に決着がつかない宗教戦争に近い事って本当に多いですから。無理矢理相手に宗旨替えを促すのも変だし、自分が迎合しても疲れちゃうだけですからね。
それと時間経過に伴い合わなくなることもある。最初は合っても、途中から狂うこともある。人間関係・恋愛関係でも良く有ることだよね。悲しいことながら。
もちろん、単純なボタンの掛け違えなら修復すれば良いと思う。いがみ合った人間関係ほど自分の精神を消耗させる事はないから。たまたま相手の機嫌が悪かったとか、こちらの虫の居所が悪いって事もあるしね。
だけれども、こじれきった人間関係修復に莫大なコストをかけるくらいなら、新しい人間関係にコストを使った方が幸せじゃないかな?と思ったりもします。絡まった紐と同じで、解こうとすれば解こうとするほど、余計にこんがらがる事が良く有りますから。*2
そういうときは時間をおくことで復活する人間関係もあったりする。会わないことで、お互い頭が冷えて、気がつけば紐の絡まりが取れているとか良く有ること。もちろん、会うたびに絡まるようなら、もう思い切って二度と会わないという選択をとるのも良いと思う。*3
補足
怒らないための秘訣を3つ書きましたが、怒るという行為を完全否定する訳では無いです。ロールプレイで怒らなくてはいけない状況もあるだろうし、怒らないことでつけ込まれる事もありますから。
あと自分の感情を押し殺すのは良くないです。きちんと喜怒哀楽を表現しないと、自分の感性ってどんどん後退していっちゃいますからね。マグマは溜め込むよりこまめに爆発させた方が良いです。*4
ともあれ怒るべき場面では怒るけど、出来るだけ怒らないように生きた方が人生楽しいし楽だよなーと思っています。このエントリが、少しでも皆様の参考になれば幸いです。