寄付について色々と考えてみた。
日本では寄付をすることに、それほど重きを置いてない社会だというのを生きていてひしひしと感じる。なんか、寄付をすると「偽善」みたいな評価までつきまとったりすることもある。こういう文化的な背景はそう簡単に動かないと思う。ただ、単純に税制を動かせば日本における寄付金が増えるんじゃね?と単純に思ったので、いろいろと思った事をつらつらと書いてみた。
税制について
寄付をすることで、法人(会社)でも個人でも払う税金が安くなります。ただし、寄付団体が特定公益増進法人(長い)に限られます。また、最近は特定NPO法人に寄付しても同じ扱いになるらしい。
なぜ、特定の団体への寄付のみが税金が安くなる対象になるかというと、どの団体への寄付でもOKになると、トンネル会社とか作って税金を安くしようとする人が出てくるので、それを牽制する狙いがあるらしい。
寄付を促進するための方策
いろいろと思いついたので、五月雨的にメモ。
寄付をする団体を増やすこと
調べて見れば分かるけど、寄付して税金が安くなる法人って結構少ない。なので、身近な団体に寄付をしても良い、という事になれば、寄付をする人も増えると思う。
税制優遇策を変更すること
現在は、法人も個人も所得金額を減らすという効果しか無いんだけど、多額の寄付をすると「税率」を低くするとか、寄付金額に応じて法人税と所得税を「直接減額」する、みたいな税制が効果的な気がする。
直接減額はイメージがわきにくいと思うけど、たとえば所得が1000円で、税率が30%の法人は、1000×30%=300円の法人税を払うことになる。で、300円寄付した場合、現状の税制では、(1000−300)×30%=210円となる。
法人税から直接減額できるとすれば、300円(法人税)−300円(寄付金)=0! となり、寄付をするとものすごく税制上有利になる。まぁ、全額税金を減らすというのはアレなので、寄付金額の5%は直接法人税から減額できて、50万円を上限とする、とかすれば法人税を減らすために寄付を考える法人が増える気がする。
*1:ネットによる申告も出来るけど、証明書云々で結構面倒らしい。