ワクワク人生のススメ!

自分がワクワクすることを沢山書く事で、人生を楽しくしたいな、と思ってます。

エリア88は愛の物語。

 

エリア88 (1) (MFコミックス―フラッパーシリーズ)

エリア88 (1) (MFコミックス―フラッパーシリーズ)


 久しぶりにエリア88を再読した。復刻版10巻。
 1巻だけ読むつもりが、読み始めたら止まらない止まらない。
 風間真と神崎の愛憎物語を最後まで読んでしまいました。
 
 
 何回読んでもクライマックスシーンでは泣いてしまう。
 戦場での切なさ、内戦の悲しみ、そして真と神崎の絡みつく運命に。
 
 
 また最後の方での登場人物の散り様は、水滸伝銀英伝を彷彿させ、
 むなしさと切なさを噛み締めてしまう。
 
 
 で、純粋な戦闘機マンガとしても楽しめるんだけども、改めて読み直すと愛の物語だなと。
 
 
 真と涼子は言うまでもなく、神崎がもつ母親に対する恋慕と、そして涼子への愛。
  
   
 ウォーレンが歌う愛の歌。キムの母国愛。グレッグの孤児への愛。
 鋼鉄の撃墜王フーバーの部下に対する愛、プロペラ機モーリスがエリア88に示した愛も切ない。
 マックバーンの娘に向けた報われなかった愛。サキの母国、弟、親、叔父に対する愛情も涙なしには語れない。
 
 
 そしてラストのミッキーとセラの実らぬ愛と、真と涼子へと下された運命の皮肉さ。
 
 
 なんだこの、切なすぎる愛の数々は。
  
 
 もう繰り返し繰り返し読んでいる物語なんだけども、
 「男の友情」と「愛」が紡ぎ出した螺旋の様な物語だと今回はじめて感じた。
 
  
 また忘れた頃に読むんだろうな、読み終わった側から、そんなことを思った。