タムール記 読了
- 作者: デイヴィッドエディングス,David Eddings,宇佐川晶子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/01/06
- メディア: 文庫
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エレニア記6巻、タムール記6巻のスパーホークサーガを、
先日読了しました。
いやー本当に骨太のファンタジーで楽しめました。ファンタジーが好きで、ウィットに富んだ会話が好きな人にはオススメ。超お勧め。
場面展開が変わるシーンで、登場人物の二人が掛け合い漫才みたいなのをやるんだけれども、それが凄く楽しい。単にネタで終わることもあれば、友情を確かめ合う場面もあり、人生の教訓を教えてくれる事もあり、と、この場面展開の会話だけを抜粋しておきたいくらい、名台詞が本当に多い。*1
エレニア記はべーリオンという神の力を宿した宝石を巡る話。
タムール記はエレニア記の出来事は実は...的な話。*2
あと弱点というほどではないけれども、登場人物が多すぎるので、休み休み読むと途中で「あれ?これ誰だっけ?」とか思うこともありますので、一気呵成に読むのを推奨します。
あと、カラードとカーラドという二人の名前は反則だと思うんだ。うん。
ともあれ、自分が知らないのに面白い本って世の中にゴロゴロしているんだな、
と改めて再認識できたのも収穫だよな。
本当にご紹介多謝でした。id:jimbeam8yに本当に感謝です。
あとの感想はネタバレになるのでたたみます。
最後のスパーホークの選択は本当に好きでした。
べーリオンから得た力をあっさり捨てる部分なんですが、
自分だったらあの選択は出来ないよな〜とか思いながらも、
そうそうそうそう、そうだよね、と深くうなずきながら読んでしまいました。
普通の人間でいる事の幸せを選択するために、神のパワーを持つ事の恐ろしさを知りつつ、それを気持ちよく捨てる潔さに惚れました。ほんと。
あと食い足りない部分としては、
「アナーカ」という存在って結局なんだったの?という謎解きと、
ストラゲン、カルテンの恋の行方をもうちょっと書いて欲しかったな〜
なんて思ってしまいました。
でも、十二分に楽しめたな〜満足満足でございました。