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ファイナンスリースとオペレーティングリースの違い

ファイナンスリースとオペレーティングリースの違いについて、自分なりにまとめてみたので、メモ程度に残しておく。

言葉の定義について

ファイナンスリース

 ファイナンスリースは、ファイナンス(金融)取引のリースであること。


 リース会社がやるのは、
  お客さんの代わりにお金を借りて、
  お客さんの代わりに物件を買って、
  お客さんに物件を貸すという行為。


 言い換えれば、ファイナンスリースとは金融業と同じ。リース会社はお金を貸して金利をもらい、お客様は(実質的に)自分で物件を買っているとも言える。


 また、ファイナンスリースは中途解約ができず、中途解約時は違約金(残価相当額+α)を支払う必要がある。

オペレーティングリース

 オペレーティングリースは、ファイナンスリースより借り主の権利が低く、拘束力も低いリースのこと。中途解約は罰則無しで可能だけれども、物件はリース会社のものである色が強い。

実質的な違い

ファイナンスリースとオペレーティングリースの違いは、拘束力の強さの違いとも言える。ファイナンスリースの方が縛りが強い。金貸しだから、と覚えると記憶に残りやすい。
 

 あとファイナンスリースとオペレーティングリースの違いとして大きいのが「残価設定の有無」。ファイナンスリースは上述の通り金融取引であるので実質残価はあり得ない。オペレーティングリースの場合は、残価を多めに設定できるので月々のリース料が低く設定できる。


トヨタ3年分ください!みたいなのは、残価設定型なので、明らかにオペレーティングリースといえる。

所有権移転について

ファイナンスリースの中には「所有権移転」という考え方がある。
 そのリース物件は実質誰のものか?という話である。

所有権移転ファイナンスリース

 簡単に物件の所有権が移転できるファイナンスリースの事。
言い換えると、物件の所有権は実質「お客」にあるという事。

 
 お客の資産なので、会計上は固定資産に計上する必要がある。

所有権移転外ファイナンスリース

 所有権の移転が簡単にできないファイナンスリースの事。
 言い換えると、物件の所有権は実質「リース会社」にある事。


 リース会社の資産であるので、会計上は賃貸借処理ができていた。が、近年はリースの会計基準が変わったため、固定資産計上が必要なケースも出てきた。(詳細は後述)

固定資産処理と賃貸借処理の違い

 企業価値評価上は「少ない固定資産で利益をたたき出す会社」が良い会社。
 このため、固定資産計上をすると、企業価値が下がるという事になる。


非上場の会社においても、銀行取引等で企業価値を上げる必要が有るため、リースは「賃貸借処理」をしたほうが都合が良い。


 またファイナンスリースであれば、実質「固定資産」であるのに、固定資産計上をしなくても良い「隠れ固定資産」的な計上が可能であった。ただ、現状はその「隠れ固定資産」の歪みを解消するために、リースの会計処理方法が変わり、ファイナンスリースも固定資産計上をする方向になっている。

消費税計上について

 ファイナンスリースの場合は、購入時に固定資産処理ができ、仮払消費税を全額計上できる。このため、大量の固定資産をリースする場合は、ファイナンスリースであっても、固定資産扱いをした方が、消費税上は有利。なぜなら、従来ならリース期間に応じて消費税を支払うが、固定資産処理をすれば、買った期に消費税計上ができるから、


個人に置いては消費税は忌み嫌うものではあるけれども、法人にとっては消費税はスルーの税金なので、先に消費税を計上できれば、払った分税務署から戻ってくる。なので、固定資産処理をして先に消費税を計上しておくと、資金繰り上お得となる。(会計処理上は煩雑になるけどね。)

リースとクレジットの違い

クレジットとリースの違いは、クレジットはもろに金融取引で、資産も借金も本人に所有権あること。リースは資産も借金もリース会社が持っている。