ワクワク人生のススメ!

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静岡の藪蕎麦宮本に行ってきた

静岡県は島田市蕎麦屋「宮本」に行ってきました。
撮影禁止の店なので、文章のみのレポです。*1


店の基本スペックはこちら。
薮蕎麦 宮本 (食べログ)
写真が載っているので、参考までにどうぞ。



東名高速の吉田インター側にある蕎麦屋さんなんだけど、普通は車で行く店。ただ、オイラは、昼からお酒を飲もうと思ったので、1時間に1本のバスで現地に向かう。*2


この店の特徴である「手挽き」という蕎麦が数量限定なので、店の開店時間11時30分に合わせて到着するも、すでに店は満員。席に座れない3人のお客さんが待っている状態だった。


粛々と待つ間、店内を見渡すと眺めると店にはお香が焚いてあり、水が静かに流れているなんとも風光明媚な感じで心が癒される。


40分ほど待ち、席に着席することに成功。


ここの店の良いところは最初に出てくる水のうまさ。陶器の器に入れられた水は長い時間待った体に優しく染み渡る。


まず冷酒と蕎麦を頼む。


冷酒はマスに入れて出てくる。マスの下には皿があり、皿にはお約束のように日本酒があふれ出ている。酒のつまみは塩!と蕎麦味噌。蕎麦味噌は甘さの中にコクがあるなんとも言えない味。蕎麦の実がアクセントとなっていて非常に複雑な味。それを楊枝でなめつつ、冷酒を飲む。冷酒は味が非常に淡泊で、クイクイ飲めちゃう系の味。吟醸香もなく、タンパク質の旨みも無いという、不思議なお酒。蕎麦の香りに勝たないように作られた酒なんだろうな。


淡泊な冷酒を飲みつつ、蕎麦を待つ。頼んだ蕎麦は「せいろ」と「手挽き」。この店の特色は蕎麦の量が圧倒的に少ない事。普通の店の半分以下だと思って間違いない。料金は普通通りなので、おなかいっぱい食べるには3人前くらい食べないとダメというコストパフォーマンスの悪さ。


「せいろ」はいわゆる普通の王道のせいろ。しかし特筆すべきは蕎麦の細さ。細さを見るだけで職人の技術の高さが伺えます。この蕎麦を藪そば系の辛いツユでいただく。この辛いツユがなんとも言えず蕎麦に合う。蕎麦を口に含むと蕎麦の香りがふんわりと口の中に広まる。薬味はひとつまみの大根おろしと新鮮な小口切りされたネギ。そしてわさび。わさびは薫り高く、店の推奨通り蕎麦につけて食べると蕎麦の香りとわさびの辛みが相まって何とも言えない味に。わさびは日本酒のつまみとしても大活躍。


せいろを食べ終えた頃にお代わりの「手挽き」が到着。「手挽き」は、その名のとおり手で石臼を引いて作った粉を使用した非常に香りが高い蕎麦。「せいろ」以上の細い蕎麦で、色がより黒く、口に含むと蕎麦の香りが爆発します。辛口のツユに相まって、あっという間にのどを通りすぎる。


そしてソバ湯。ここのソバ湯は非常に淡泊な味で、ツユに加えて飲むと非常に優しい味になります。またソバ湯をたくさん足すとこの店のツユの真価がわかる。どこまでのばしてもダシの味が残るすさまじいツユなのだ。


蕎麦も二人前食べ満足だったんだけど、ここの名物「天ぷらそば」が食べたくなり、追加注文した。このように、追加注文をするお客さんが多いので、席がなかなか開かないのがこの店の特色でもあります。


残った冷酒を飲んで待っていると、ほどなく「天ぷらそば」が到着。この天ぷらそばは暖かいダシの蕎麦になっていて、そばの上にごま油で揚げたエビかき揚げが載っている。かき揚げは薄い衣にエビが数匹入っていて非常に香ばしい仕上がり。このかき揚げをツユに浸すと「ジュッ」という音がして食欲を誘う。ゆずとミツバの香りに包まれながら、熱々のかき揚げと共に蕎麦をすする至福の時間をすごす。


追加注文の「天ぷらそば」に合わせて新しいソバ湯が到着する。この店の隙のなさを感じる瞬間でした。


最後まで美味しく食べることが出来、料金は4410円でした。
これを高いと思うかどうか、は人次第だと思うけど、オイラ的には大満足。



今の住居から結構近いことがわかったので、また数ヶ月後に来たいなと思いつつ帰路につきました。ただ、帰りのバスを見たら出たばかりで1時間待ち!だったんで、歩いて帰りました。1時間20分くらいかかりました(笑)


ともあれ、最後の思わぬ散歩まで含めて非常に楽しめた休日でした。こういう日って良いよね。

*1:店の看板くらい撮影すれば良かった。

*2:これが後で裏目に出る。