周りからの気遣いで悪循環から抜け出せる
人間の脳みその90%は人間関係の調整に使っていると、まことしやかに言われています。人間関係が人間の精神に与える影響って大きいな、と最近非常に感じる。
オイラの職場で昔、ミスが多い人がいた。その人は元々は多少のミスはするけど堅実なイメージがある人だったんけど、ミスをするのが当たり前みたいな感じになり、周りとの関係がドンドンと劣悪になっていた。
人間関係が劣悪になるが故にミスが増え、ミスが増えるが故に人間関係が悪くなるというスパイラルに、まさに陥っていた。
また悪いことにオイラはミスを責める立場に居た。ミスの結果のトラブルをたくさん背負いこまされたが故に、「ミスを咎める」という錦の御旗(印籠)を振りかざして、その人をどんどんと追い込んでいった。
自己嫌悪スパイラルと鬱病について
簡単に要約すると、
「まじめな人は出来ないことがあると悩み、悩むが故に自信をなくし、ますます出来なくなる。そういうときは一度立ち止まって、出来ることからやると良いよ。」
という話。
ある程度、ストレス体制が強い人、自分の中で型が確立している人は、上記方法で上手く解決できると思うけど、ストレス体制が弱い人、自分の中の仕事観が確立してない人は、自分だけでは浮上できないのでは?と思ったりもした。
ことはそう簡単に言えないこともあるんだよ(酒と煙草とPalmと犬)
こちらも要約すると、
「スパイラルからぬけられず、鬱病になる人もいるよ。自分で抜け出せない事もあるよ。」
という話。
精神的に落ち込んでしまった場合、自分のみで浮上できないアリジゴクに落ちてしまうことはある。そういうときは、薬や他人に頼って浮上しなければ永遠に抜け出せない事が多いな、と感じる。薬で精神の安定感を保ち、周りはそれを暖かく見守ってあげるのが大切。
骨折と同じで、一度折れてしまった精神を元の強度に戻すのにはある程度の時間がかかる。外傷が見えないだけに普段と同じように接してしまいがちだけど、「この人は精神が折れてしまったんだな」と感じて、周りがフォローしてあげるのが大事だと思う。
ミスが多い人への対処方法
上述のミスが多い人の話に戻るけど、「ミスを指摘する」というのはスパイラルを加速させるだけで、何も解決しない。むしろ状況を悪化させるだけ。
なので、ミスを受けてしまい時間・精神的に損害を受けてしまった事実はあるけれども、「現在のスパイラルを作ってしまったのは、ミスを指摘した人間側にもあるのだ」という事実に気がついて、ミスを指摘する人がブレーキをかけるのが大切だと思う。
だってミスをしている人間の方が余裕が無いんだから、余裕が無い人に改善を求めるのは酷ですもん。
「ミスをしてしまった相手を許す」「ミスを指摘してしまった自分も許す」
こんな姿勢で生きていければ悪循環から抜け出せると思う。
余裕が無い人が多すぎて、他人のミスを許しにくい世の中ではあるけれども。