会社は社会の公器である「公益資本主義」を作る話
原丈人さんの連載再読の続き。
・とんでもない原丈人さん 第2部
今回は、
現在の株主優先である「金融資本主義」はおかしいので、
「従業員は会社の大切な資産であり、また会社は社会の公器である」
という発想から「公益資本主義」という理論を作り、
その「公益資本主義」に合う会社を取り扱う株式市場を、
新たに作ってしまおうという発想。
「公益資本主義」とは、
中長期的に社会貢献する会社を応援する理論、
と言い換えても良い感じなんだけど、
単なる主義を作って終わりじゃなくて、
株式市場まで作っちゃうのは凄いなぁと単純に思う。
でも原さんの思考・行動パターンは、いつも同じだなぁ。
世の中に問題がある
→(問題を解決する)理論を考える。
→理論を実証する人を世界中から探し出す。
→その人が働ける場所と金を提供し、理論を完成する。
→理論を世の中に権威づける。
→理論を元に、直ぐに実践し、広く流布する。
今回は、
株主優先の株式市場はおかしい。
→公益資本主義という理論を思いつく。
→若手経済学者を集める。
→アライアンス・フォーラム財団に研究チームを作る。
→アングロ・サクソンのロジックで理論立てする。
→「長期資金を扱う市場」を日本に作る。
という感じかな。
問題解決方法はいつも同じなんだけど、
その成功パターンを愚直に実行できるパワーが凄い。
任天堂の岩田社長が
人によって得意パターンがあり、
それを生かして生きていくしかない、
みたいな話をしていたのを思い出した。
原さんは本当にこういうのが得意なんだろうな、
と、そんな事を感じた。
俺の得意な事って何だろうなぁ。