経理担当者が板前になったら...
板前の格付けを習って、
経理担当者の位置づけを考えてみた。
店の規模により、格付けは色々あるけど、
花板>立板>煮方>焼方>油場>追い回し
というシンプルな構造で考えてみた。
経理担当者かつ料理に造形が深い人だけ、
反応してください(笑)
<基本>
・簿記3級(出来れば2級)
簿記は料理でいうとダシのようなもの。
無くても何とかなるが、うまい料理を作りたければ必須。*1
・会計(経理)システムの習得 ※勘定奉行、弥生会計など
オーブンとかガスレンジの使い方。
分からないと料理人の世界では話にならないが、
基本は覚えるのは比較的容易。
ただ、使いこなすには年期が必要。
<追い回し>
・現物管理(現金、小切手、手形、切手・印紙など)
・銀行 入出金業務
食材を切ったり洗ったりする事や食器洗いに相当。地味だが大切。
ここをおろそかにすると、店が傾くので要注意。
誰しもがココから入る。
運悪くココを経験しないと後の技術がおろそかになる。
<油場>
・債権、債務管理
・借入金、社債管理
・消費税の基礎知識習得
ようやく料理の一端を担う。
が、基本的にはルーチンワーク。頭はほぼ使わない。
カラダで覚えろ!の世界。たまに火傷する。
<焼方>
・固定資産(リース会計)対応
取得から固定資産税申告まで(償却資産税申告含む)
・消費税申告書作成
・法人税の基礎知識習得
ココまで来ると半人前。
素材の扱い方が分かってくる。
店で何が起こっているか?を把握しつつ、
煮方の位置を虎視眈々と狙う。
<煮方>
・原材料仕入、商品・製品の在庫管理
・法人税申告書(別表の作成)※別表4.5以外
・不良債権対応
・税効果会計
・退職給付会計
落語で言うなら真打ち。ココまで来れば一人前。
今までの経験を十二分に生かす事で、
店の評判を下支えする役を一手に抱える。
ちなみに油場、焼方を育てるのも煮方の仕事。
<立板>
・法人税申告書作成(別表4.5)
・税務調査対応
・減損会計
・税制改正対応
店の看板を担う一翼となる。
カウンターに立ち、刺身を切れるようになる。
店の儲かる仕組みが分かり始める。
そろそろ独立を考えたりする。
<花板>
・事業計画作成、管理
・投資採算管理
・連結決算対応
店の経営、メニューを考える大切な仕事。大黒柱。
カウンターに君臨する、まさに店の顔。
この人の裁量如何で店の将来が決まる。
花板にカリスマが無いと、
立板以下がボイコットしたりする。
...という感じ。
経理と料理の世界を知らないと、全然に分からないよ!
という話ですが、面白いので勢いで書いてしまいました(笑)
<その他>
・労務関係(人件費の抑制など)
・内部統制関連
・災害対策(地震対策など)
・業務の平準化
・社員教育
・経理規定整備、見直し
なども有ります。何処にいれると良いか?
微妙だったので割愛。
<参考>
味いちもんめ(Wikipedia)
*1:ただアサリを使って、ダシが無くても無茶苦茶美味い味噌汁を作る人もいる。資格など飾りなのですよ。お偉いさんには(以下略