ワクワク人生のススメ!

自分がワクワクすることを沢山書く事で、人生を楽しくしたいな、と思ってます。

チーム・バチスタの栄光


エンターテイメントに接するときは、
期待値を上げないのが私の流儀。


期待値を上げてしまうと、
普通のを見ても、つまらなくなってしまい、
面白いのを見ても普通に感じてしまうから。


期待値を上げなければ、
つまらなくても、それほどがっかりしないし、
面白ければ法外に嬉しいという、おまけ付き。


で、久しぶりに、
法外に面白い小説にぶち当たった。
チーム・バチスタの栄光


チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)


言わずと知れたベストセラー。
ビックリの映画化もされています。*1


積ん読」の山に埋もれていたのを、
昨日発掘し歯医者の待ち時間で読み始めた。*2


いきつけの歯医者は腕は最高。
ただ猛烈に待たせるので小説は必須。
普段は小説を読んでいても、待ち時間を過ごすのが苦痛な状況。


でも今回ばかりは待ち時間が一切、気にならなかった。
むしろ「もっと待たせてくれよ!」とまで思った。


歯医者も無事終わり家に帰り、
待合室の勢いをそのままに上巻を読了。


「さーて、下巻は明日読むか」と床につくも、
頭が興奮して寝付けず、
下巻を読み始め、気がついたら一気読み。


読み終わった後、呆然としてしまった。
「なんだ、この圧倒的なパワーは!」と。


読了後も妙に高揚して寝付けませんでした。
これほど面白かった小説は近年読んだことが無い。


内容は各所で語られ尽くされているので書きませんが、
本の構成を大まかに言うと、
上巻は「ネガ」、下巻が「ポジ」と「ホログラフ」という章立て。*3


「ネガ」の部分が相当面白いのに、
「ポジ」がつまらないはずがない。
言い換えれば上巻の面白さを、下巻が遙かに凌駕する出来。


下巻最後の「ホログラフ」の余韻もすばらしい。
舞台で言うならカーテンコールな感じ。
読了後、「ホログラフ」だけ再び読み直しちゃいました。


ともあれ、これを「積ん読」していたのは本当に痛恨の極み。
未読の人は是非是非、読んでみてください!


あ、読む時に期待値は下げるのをお忘れ無く(笑)
それと、あらすじや人の感想を読まないのがオススメ。


<余談>
チームバチスタの栄光を「積ん読」の山から、
引っ張り出した張本人は、Dainさん。


いわずとしれた
「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」の管理人。




はてな「極上のミステリを教えてください」という
質問へ私も回答したんですが、
そのまとめ「これから読む極上ミステリ」が以下のとおり。

 チーム・バチスタの栄光海堂尊
 奪取(真保裕一
 ガダラの豚中島らも
 容疑者Xの献身東野圭吾
 蒼穹の昴浅田次郎
 永遠の仔天童荒太
 五輪の薔薇(チャールズ・パーサー)

この中で、奪取、ガダラの豚蒼穹の昴は読了済です。


「奪取」は他に無い吸引力だし、
ガダラの豚」のストーリー展開は本当に巧みだし、
蒼穹の昴」の人物描写の凄さにはビックリしました。


なんで、こりゃバチスタも面白いだろ、
と思って読み始めましたが、
個人的には上記3つを遙かに凌駕した出来。


人物描写は凄いし、ストーリー展開は巧みだし、
なにより「これ、どうなっちゃうの?」という吸引力が凄い。


ちなみに私が紹介した
「ビンゴ」も全然有名では無いですが、
吸引力だけならバチスタに負けないと思います!
ビンゴ (講談社文庫)

おもわず、当ブログに
「スゴ本」のカテゴリを作っちゃいました(笑)

*1:主人公の性別が変わっているし(笑)

*2:医療繋がりで。

*3:正確には上巻の最後から「ポジ」は始まる。