明日の広告
明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)
- 作者: 佐藤尚之
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2008/01/10
- メディア: 新書
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amazonで「在庫あり」になった記念に、
早速購入し、昨晩読了。
読後感に爽やかな空気が残る、素敵な本でした。
著者の佐藤尚之さんは、
スポーツ新聞各紙への星野監督優勝広告や、
スラムダンク1億冊キャンペーンをやった方。
机上の空論ではなく、筆者の経験に裏打ちされた言葉は重い。
本の内容はというと、
過去から現在における広告の現状と、
未来の広告のあり方を示唆しつつ、
じゃあ、今後どんな広告が効果的か?を書いている。
心に残ったことを箇条書きしてみる。
・広告はラブレター 渡して、読んでもらってなんぼ。
・情報が大量に流される社会では、広告の効きが悪くなった。
・4大メディア*1へ別々に広告を出しても効果が薄い。
かといって単純にミックスするだけじゃダメ。
・メディアありきではなく、商品ありきで広告をすべき。
4大メディアを使わない手もあり。
・今後、4大メディアの有用性は「認知」にある
・ネットが広告占める比重は上がっていく
有機的に結びつける核にもなるし、細胞液のような役割も果たす。
・ネットは真実を写す「ラーの鏡」*2
・長く使ってもらう商品なら、欠点もあらかじめ知らせるべき
※どうせ、ネット上で丸裸にされてしまうので。
などなど。
また、単に広告だけに留まらず、
仕事をする上での心構えみたいな事が端々に書いてあり、
社会人としても参考になることが多かったです。
後書きに、
「広告と消費者の関係は、WIN−WINで有るべき」
と書かれていたけど、正にその通りだなと思った。
広告的な専門用語が多すぎて読みにくい部分も有るけど、
全体的なポジティブ感がものすごく良かった。
梅田望夫さんに通じるポジティブ感というか。*3
しばらく寝かせておいて、また読みたいなって思う。
良い本でした。
<余談>
筆者の佐藤尚之さんは、
ネット上での「さとなお」さんとして有名。
「さとなおの美味しい店」には、
東京で仕事をしていた時代に本当にお世話になりました。
さとなおさんは本の印税で美味しい店を開拓し、
周りの人に情報をお裾分けをしてくれています。
なので、今回の本もamazonで在庫が発生次第、
買おうと手ぐすね引いて待ってました!
さとなおさんが普段書いている文章は抜群に面白いので、
今回本も「面白くて当然!」と、
勝手にハードルを上げていました(笑)が、
そのハードルを軽々と越えるすばらしい出来でした。
今後も面白い本を沢山書いて欲しいなと思う。