ワクワク人生のススメ!

自分がワクワクすることを沢山書く事で、人生を楽しくしたいな、と思ってます。

明日の広告

amazonで「在庫あり」になった記念に、
早速購入し、昨晩読了。
読後感に爽やかな空気が残る、素敵な本でした。


著者の佐藤尚之さんは、
スポーツ新聞各紙への星野監督優勝広告や、
スラムダンク1億冊キャンペーンをやった方。
机上の空論ではなく、筆者の経験に裏打ちされた言葉は重い。


本の内容はというと、
過去から現在における広告の現状と、
未来の広告のあり方を示唆しつつ、
じゃあ、今後どんな広告が効果的か?を書いている。


心に残ったことを箇条書きしてみる。
・広告はラブレター 渡して、読んでもらってなんぼ。
・情報が大量に流される社会では、広告の効きが悪くなった。
・4大メディア*1へ別々に広告を出しても効果が薄い。
 かといって単純にミックスするだけじゃダメ。
・メディアありきではなく、商品ありきで広告をすべき。
 4大メディアを使わない手もあり。
・今後、4大メディアの有用性は「認知」にある
・ネットが広告占める比重は上がっていく
 有機的に結びつける核にもなるし、細胞液のような役割も果たす。
・ネットは真実を写す「ラーの鏡*2
・長く使ってもらう商品なら、欠点もあらかじめ知らせるべき
 ※どうせ、ネット上で丸裸にされてしまうので。
などなど。


また、単に広告だけに留まらず、
仕事をする上での心構えみたいな事が端々に書いてあり、
社会人としても参考になることが多かったです。


後書きに、
「広告と消費者の関係は、WIN−WINで有るべき」
と書かれていたけど、正にその通りだなと思った。


広告的な専門用語が多すぎて読みにくい部分も有るけど、
全体的なポジティブ感がものすごく良かった。
梅田望夫さんに通じるポジティブ感というか。*3


しばらく寝かせておいて、また読みたいなって思う。
良い本でした。


<余談>
筆者の佐藤尚之さんは、
ネット上での「さとなお」さんとして有名。


さとなおの美味しい店」には、
東京で仕事をしていた時代に本当にお世話になりました。


さとなおさんは本の印税で美味しい店を開拓し、
周りの人に情報をお裾分けをしてくれています。
なので、今回の本もamazonで在庫が発生次第、
買おうと手ぐすね引いて待ってました!


さとなおさんが普段書いている文章は抜群に面白いので、
今回本も「面白くて当然!」と、
勝手にハードルを上げていました(笑)が、
そのハードルを軽々と越えるすばらしい出来でした。


今後も面白い本を沢山書いて欲しいなと思う。

*1:新聞、テレビ、ラジオ、雑誌

*2:ドラクエに出てくる、真実の姿を写すアイテム

*3:こう書くと、好き嫌いがでそうだな(笑)