箱
自己欺瞞から、どのようにに脱出するか?を書いた本。
自己欺瞞ってのは簡単に言うと、
「私は悪くない、悪いのはあの人だ...」
という様な精神状態にいる人の事。
読むと、いかに自分が自己欺瞞の「箱」に入っているか?
という事実を、ひしひしと痛感できる。
正直、いたたたた...という感じ。
本自体が一つの物語になって、
主人公が自己欺瞞の「箱」からどのように脱出するか?
という事が書いてあるんだけど、
最後まで読むと、
なぜか読者である自分も自己欺瞞の「箱」から脱出できる、
という不思議な本。
ただ、しばらく経つと「箱」に戻っている自分に気づく。
で、再読すると脱出できる。
なんで、脱出できたのか?を考えても、
理由が分からないのが気持ちが悪い。
文章に出来ないんだ。なぜか。
で、いろいろ考えたんだけど、
理屈では無いのだ、こういうのは。
という事に気がついた。
本の構成自体が、脱出への薬となっている。
読み進める内に、自分自身の潜在意識への働きかけがあり、
無意識的に「箱」から脱出している構成になっているんだろう。多分。
本を読むことで仮想体験をし、
その体験により自分の潜在意識を変える、という不可思議な本。
しばしば再読することになりそうだ。
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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