ワクワク人生のススメ!

自分がワクワクすることを沢山書く事で、人生を楽しくしたいな、と思ってます。

2018年に読んだ本:ベスト5

2018年度は144冊(12ヶ月×12冊ペース)で本を読みました。昨年自分の考え方が変わったものや、精神に突き刺さった本は以下の通りです。どれも強烈な本でした。ほんと。

 

 

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

 

 フェルマーの最終定理が如何にして解かれたのか、を書いたドキュメンタリーであり、個人的に数学がすごく好きだったこともあり、読む手が止まらずあっと言う間に読了した一冊。長年、数多の数学者が挑戦しては破れていった問題が、徐々に解かれていく課程にワクワクが止まりませんでした。今年の個人ベスト。もう少し早く読んでおけば良かった、と本気で後悔した一冊。

ニコ動にあるドキュメンタリー番組も見てみたけど、真相に至るまでのドラマが濃厚で、本とは違ったテイストで楽しめるので併せてオススメです。

 

 

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

 

 ここ数年読んだ実用書の中では図抜けて面白かった。紹介されている人間の精神構造の話は目から鱗が落ちまくり、自分の人生観までも変わった1冊。

また、この本のメソッドをどのように応用するか、という事を考えるだけで相当面白い。良い方向に応用しても良いし、悪い方向に応用しても良い。良くも悪くも自分のこれからの人生を変えていく1冊になると思います。

 

 

 全8巻の骨太SFシリーズ。当初、上下巻の2冊読み終われば終わりと思っていたら、物語の謎は深まるばかりで、どんどんシリーズの沼にはまり、気がついたら8冊全部読み終わっていました。物語の冒頭は読み慣れない専門用語の雨あられで、非常にとっつきにくい*1んだけど、一度その不思議な世界観にはまると、もう読む手が止まらない。超絶展開が目白押しで猛烈に面白い。正直な話、全部読み終わっても残る謎はあるし、割と物語に穴があるのも事実なんだけど、読むと至極のSF体験はできる、と思います。

 

 

 博覧強記の著者が、古今東西の問題解決方法を体系的にまとめ、各種解決方法と具体例を盛り込んだ本。この本に書いてあるメソッドを使えば、解決できない問題なんて無いんだろうな、と思わせるくらいの1冊。この本も、上述の「勘違いさせる力」と同様に、一回読んで終わりというのでは無くて、取得したメソッドを使うのが楽しい、とそんな感じの本。同著者が書いた「アイデア大全」という本は現在読んでいる最中だけど、こちらもなかなか骨太な1冊です。

 

 

 王道ラブコメではあるけれども、独特の文体と多重構造のストーリー展開が本当に見事。会話劇としても銀河英雄伝説を彷彿させるような切れ味で、本当に読んで面白い小説でありました。当初数冊の文章がこなれてない所と、全部読むと猛烈に長いのが玉に瑕ですが、17冊も飽きずに本が読めたという事だけでも、充分にベスト入りする作品だと思います。流行っている他のラノベも読んでみようかな、と思わせてくれたシリーズ。


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こうして並べてみて、「スゴ本」の方の推薦本ばかりになってしまったけど、まぁ、どれも面白いから仕方ないじゃん!という感じのランキングでした。

 

今年は「天冥の標」の完結と十二国記の新作発売が本当に楽しみです。どちらも、読み終わるまで死ねませんよ、ほんと。

 

2019年も良い本とたくさん出会えます様に!



*1:指輪物語的な感じ

2018年12月に読んだ本をレビューする

2018年12月に読んだ本は11冊でした。今年に入って144冊読了で、毎月12冊のペースで読んだ感じかな。今年もたくさん本が読めて楽しかったです。

2019年もこのペースで本を読むのは流石に大変なので、今年は10冊/月くらいのペースに戻して読書したいな、と思っています。

 

さて、12月も原則として面白い順に並べてみましたが、1位は「人を束ねる」1択ですね。先日、急逝されたエスパルスGMの久米さんが書いた本であり、個人的にはこれ以外に1位は考えられません。惜しい人を亡くしました。ほんと。

 

・人を束ねる 

・天冥の標10-1

本好きの下剋上 4-5

・決断=実行

・文章の書き方

・最速のリーダー

・やる気を引き出すモノの言い方48

・なぜか不思議と部下がついてくる上司のルール88

・気功革命 秘伝・伝授編

・人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

・気功革命(3回目)



 

人を束ねる (幻冬舎新書)

人を束ねる (幻冬舎新書)

 

 サッカーの名GMである久米さんが名古屋GM時代に書いた本。ご自身の経験をベースに、GMとしてのノウハウを惜しげも無く出してある本であり、選手獲得の裏話から、チーム運営の具体的な手法が書いてあり、サッカーファンとしては読んで損なしの本だと思います。

また、マネージャー論としても秀逸であり、上に立つ人がどんな事を考えて、どのように振る舞ったら良いか、が丁寧に書かれていて、本当に参考になる。

もう少し長生きしてくれたなら、日本サッカーをもっと変えてくれたのに違いないと思う。本当に惜しい人を亡くしました。GM引退後に日本平スタジアムに観戦に来てもらいたかったな、と心の底から思いました。

 

 

 待ちに待った天冥の標の最終シリーズの第1巻。物語の広がった風呂敷をどうやって閉じるの、とか思ったら、時代を行き来する中編集で攻めてくるとは思わなかった。

最初の中編を読む限りは「作者は物語を閉じるのを、半ば諦めたのかな」とか思ったんだけど、続きの中編を読み進めるにつれて、すべての物語をきちんと閉じようとしている作者の覚悟みたいなものが伝わってきて、巻の途中からは本当に読む手が止まらずあっと言う間の読了。

物語の終着点もどうやら見えてきたし、その終着点に向けて作者がどのような物語を紡いでいくか、今から楽しみです。もちろん、読者が想像しないような終着点にたどり着いてくれても良いんですけどね。

 

 

 第4部も5巻目となり、登場人物が増えすぎて頭の中を整理するのが大変だけど、その苦労が報われるストーリー展開だから嬉しい。今回は大きなストーリーの転機はないものの、各種イベントは盛りだくさんで、登場人物たちのやりとりを読むだけで楽しい。主人公の暴走っぷりも相変わらずなのも良し。

書き下ろしの短編も非常に切れ味が良く、かつ本編を補完する内容となっており、作者の確かな筆力を感じる。

あと、物語自体はWeb版で完結しているとは言え、3ヶ月毎にきちんと出版されるのも非常に好感が持てる。続きが出るのが本当に楽しみです。

 

 

決断=実行

決断=実行

 

 落合さんの書いた監督論。

この方はオレ流を貫いているという印象が多いけど、思考は極めて論理的であり、それを周りに適用しようとするが故に、論理的じゃ無い人の間で摩擦が生じるという構造なんだな、という事がよく分かった。

結果を出せば後はその結果のみが残り、課程やら手法は霧散してしまう、というのは確かにその通りだよな、と思ったりした。何にせよ、生きていく上で周りに忖度しすぎずに、自分が良いと思った事をやる方が良いよな、とそんなことを読後に感じた。

 

 

文章の書き方 (岩波新書)

文章の書き方 (岩波新書)

 

 古今東西の名文を集め、その名文をベースに、どのように文章を書いたら良いかをまとめた本。章ごとにまとめられていて読みやすいし、解説付きで名文を見ることで、自分が実際に文章を書く時にどんなことを意識したら良いか、がよく分かる。色んな名文を読むと、自分も文章を書きたくなってくるから不思議。

 

 

最速のリーダー 最少の時間で最大の成果を上げる

最速のリーダー 最少の時間で最大の成果を上げる

 

 これからの国際社会を生き抜くには、残業0有休所得率100%をめざし、外国人の登用が必要不可欠である。残業0や有休を取得するには、業務改善や業務スピードを上げるのが必要不可欠であり、その施策を会社全体で行う事で、企業の質が高まり、国際社会で生き抜くことができる、という感じの本。

実際のステップやポイントがたくさん載っており、すべてを採用するのは不可能でも、実現可能そうな箇所を取り入れるだけでも効果が充分でると思う。

 

 

 上司が部下にかける言葉として、どのような言い方をすると良いのか(もしくは悪いのか)について、豊富な実例を元に記載している本。

会話中心で書いてあるため非常にサクサク読めるし、具体的な会話のヒントがたくさん書いてあり、自分が何気なく使っている言葉が思わぬ落とし穴になる事もあるな、と感じたので、自分の発言について色々と見直してみる良い機会となった。

 

 

3万人の管理職を教えてわかった なぜか不思議と部下がついてくる上司のルール88

3万人の管理職を教えてわかった なぜか不思議と部下がついてくる上司のルール88

 

 上司としてどのように振る舞えば良いのか、という事が気になって読んだ本。考え方は端的にまとまっていて読みやすい本であり、参考になる点も多い。ただ「これは今の時代にはそぐわないかも」と思うこともいくつかあったりして、すべてを鵜呑みにするのでは無くて、自分が良いと思った事を取捨選択した方が良いな、という印象。

 

 

気功革命 秘伝・伝授編〈巻の2〉功に成る (正しく気功革命に入門するためのDVDブックシリーズ 2)

気功革命 秘伝・伝授編〈巻の2〉功に成る (正しく気功革命に入門するためのDVDブックシリーズ 2)

 

 気功革命DVD本の2冊目。気功の本質として体の緊張感を取る事が大切であり、そうすれば脳の緊張感を取る事が出来、その結果気の消耗が減ったり外から気を取り入れることができる、という事が書いてある。なるほどな、という感じ。

付属のDVDもわかりやすく、タントウ法の正しいやり方もよく分かったし、気功を実践するには非常に良い本だと思う。

 

 

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

 

 定期的に再読して血肉にしたいと思って再読。再読して思うのは、この本のノウハウは非常に強力であり、生かす方法も数多に思いつくけど、「じゃあ、自分自身はどのように社会人としてふるまいたいのか」というのをきちんと持ってないと、ダメだよなということ。

言い換えれば、ノウハウ自体はものすごく有用だけど、どのように使うか、何を目標としているのか、を明確化しないと、自分自身が迷走してしまうんだろうな、と思う。

 

 

気功革命――癒す力を呼び覚ます

気功革命――癒す力を呼び覚ます

 

 読むのは3回目。気功をやることで、体調不良が取れるのでは無いか、と思い、夜寝る前に読むことと、朝一での実践をしばらく継続中。薄皮を剥ぐように体調が良くなっている気もする。まずは、気を溜めるよりも、体の中の悪い気を抜く、という事を意識していこうと思う。


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という感じで12月も楽しく本を読めました。

 

12月のゲーム生活的には、ハースストーンの新拡張が出て色んなネタデッキで楽しんでいたら終わってしまった印象。地球防衛軍は90%くらいで停滞しているけど、2019年でクリアしたいな、とは思っています。果たしてどうなることやら。

 

これ以外は、インディーゲームである「デッド・セルズ」のSwitch版を買ってひたすら遊んで終わり。メトロイド(もしくはドラキュラ)とローグと魔界村の面白いエッセンスを混ぜ合わせたゲームであり、個人ともどれも大好きなゲームのハイブリッドなので楽しくて当然なんだけど、混ぜて生じた混乱は様々な追加要素で見事に押さえてあり、ゲームとしての完成度が異常に高い。

昔のアーケードゲームのイメージで細切れで遊べるし、遊べば遊ぶほどアクションはうまくなるし、やればやるほど強くなっていくRPG的要素もあるし、やめどきが分からなくなる恐ろしいゲーム。ラストダンジョンまではほぼ安定して到達できるようになったので、そのうちクリア出来るのかな、とは思っています。

ということで、2018年も楽しく本が読めました。2019年も面白い本がたくさん読めますように!

 

Dead Cells|オンラインコード版

Dead Cells|オンラインコード版

 

 

2018年11月に読んだ本をレビューする

2018年11月に読んだ本は14冊でした。今年に入って133冊読了で、毎月だいたい12冊のペースで読んでいる計算かな。ここ最近は、疲れている事が多く、映像見たりゲームする元気がないため、ついつい本を手に取ってしまった結果、本をたくさん読んだのかな、と自己分析。

 

あと、11月は再読中心にしようと思っていたんだけど、結局自分が読みたい本を読んでしまいました。まぁ、読書って基本、自分が読みたい本を読みたい時に読む、というのが大事だと思うので、再読成分は多くすることは意識しつつも、その時のフィーリングを大切にして読書をしていきたいな、と思います。


さて、11月も面白い順に並べてみました。今月はどれも面白かったので、順番にはあまり意味がありません。

 

・読者ハ読ムナ(笑)

・風と行くもの

スクリプトドクターの脚本教室・中級篇

・下町和菓子 栗丸堂 1-5

・自分の頭で考えて動く部下の育て方

・ブラック・スクリーム

・失敗の本質

・一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書

・1回5分体が喜ぶ健康術(5回目)

・気功革命(再読)



 

 

漫画家の藤田和日郎さんが漫画家志望者に向けて書いた本ではあるんだけど、すべての業種で働く人が読んで損がない話がゴロゴロしており、創作をする人はもとより管理系で仕事をする人も読んでみると参考になる話が多く出てくると思う。

具体的には、「ムクチキンシ」から始まり、職場で如何に振る舞えば良いのか、どうすれば自分自身が成長できるのか、周りの人間の言うことをどのように解釈したら良いのか等々、参考に出来る金言が多い。目から鱗がたくさん落ちた(笑)

また、上司として如何に振る舞うと良いか、部下として如何に立ち回ると良いか、というのがよく分かる気がしたので、マネージャー(上司)が読んでも参考になるし、プレイヤー(部下)が読んでも参考になると思う。

ライムスター宇多丸さんのラジオ(アフター6ジャンクション)をきっかけに読んだんだけど、ほんと読んで良かった。ただ、藤田さんの漫画のネタバレは割と入っているので、そこだけは要注意かな。

 

 

 

完結したと思っていた守り人シリーズのまさかの続編。内容的には過去のバルサとジグロの話が中心なので、正当続編とは言いがたい話ではあるんだけど、バルサとジグロの話が読めるだけでファンとしては非常に堪能出来ました。

また、外伝と銘打っているけど、守り人シリーズとして蛇足にならないと良いなと思って読み始めたんだけど、読み進めるにつれてそんなことは全く気にならず、物語に身を任せて幸せに浸るのみ、という感じでした。上橋さんの筆力、おそるべし。

一方、この形式(過去時制中心で、未来の話は少し)なら、あと数作書けそうな感じはあるね。個人的には、大戦後の新ヨゴ国、カンバルやロタを単に旅をして色んな人と出会うだけ、という未来中心の物語も読んでみたい。そんな物語、書いてくれませんかね?

 

 

スクリプトドクターの脚本教室・中級篇

スクリプトドクターの脚本教室・中級篇

 

 脚本家でスクリプトドクター(脚本のお医者さん)でもある三宅隆太さんが書いた脚本教室の中級編。初級編はすべての職業の人が読むと参考になる事が山盛りでしたが、今回は脚本を如何にして書くのか、脚本を如何にしてリライトするのか、に軸を置いてあり、実際に脚本を書く人は元より、物語を創造する人に取って参考になることが山積みという内容でした。

 

終盤において「ラストサマー」という映画をベースに三宅さんがリバースエンジニアリング的に脚本を書き起こし、脚本のウィークポイントを指摘しつつ、実際に脚本をリライトしていく手腕は圧巻で、この人、単なるブルボン好きや、ぬいぐるみ好きではなく、筋金入りのプロだな、と改めて感じたりした。この章を体験するだけでも、この本を読む価値ありだと思います。何時出るか分かりませんが、上級編も楽しみに待ちたい。

 

 

 いわゆる日常推理もの。不慮の事故で家業を継ぐことになった主人公が、和菓子を通じて様々人たち(友人、ヒロイン等)の問題を解決しつつ、和菓子店を切り盛りしつつ復興していく、という話。全体的に読みやすく、登場自分物たちも暖かい人が多く、ゆったりと読むには非常に良い本。また、中編集なので隙間時間にも読みやすいのも利点。

巻が進むたびに登場人物たちの人間関係が徐々に深まっていくのも心地よい。和菓子の説明も過不足無く(若干、長い時もあるけど、それはそれで味)、サクサクと読了してしまいました。また、序盤や中盤に提示されていた謎や伏線が、最後に一気に解消される様は見事で、良い終わり方をしたのも好印象でした。

 

自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書
 

 

冒頭の三国志の蜀において、なぜ人材が育たなかったのか、なぜ馬謖があの行動を取ったのか、という解説を読んで目から鱗がボロボロ落ちた。個人的に歴史・古典好きではあったけど、それらの書物をマネジメントという観点であまり読んだことがなかったので、古典を改めて読み直してみてマネジメントのエッセンスを抽出したいな、と思ったりした。そうすれば、今の自分に必要なマネジメントの知識がごっそりと得られる気がする。

あと、自分で考えて問題を解決することこそが仕事の楽しみであり、その仕事の楽しみ方を部下に教えることができれば、自分の頭で考えて動く部下ができるという事が、手を替え品を替え書かれており、現在、割と多くの部下を抱えているオイラには非常に参考になる話がたくさん書いてありました。繰り返し読んで少しでも良い上司になり、楽しんで仕事をする部下を育てたい。

 

 

ブラック・スクリーム

ブラック・スクリーム

 

 

毎年、秋のお楽しみであるジェフリーディーヴァのリンカーンライムシリーズ。今回は割とオーソドックスな展開で序盤は始まり、中盤に向けてもスリリングな展開はあるものの、全体的には最近の数作に比べると相対的におとなしめの構成でした。

登場人物紹介を見て分かるとおり、イタリアが主な舞台となっており、いつものメンバーからうってかわってイタリアの個性派ぞろいのメンバーとの共闘が楽しかったし、ライムチームとイタリアメンバーが徐々に人間関係を構築していく様が見事でした。あと、物語の中にあるイタリアの風習や現代社会が抱える闇、みたいなものが垣間見ることができたのも面白かったな。

話全体としては、いつものリンカーンライム(読者はジェットコースターの様に翻弄され、最後の最後まで騙される)でラストまできちんと楽しめました。前作ほどのインパクトはもちろんないんだけど、今作も非常に骨太な作品でした。人間ドラマ的にも色々とほっこりできたし、次回作も本当に楽しみです。また来年秋が待ち遠しい。

 

 

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

 

 

なぜ日本の組織は失敗するのか、を世界大戦の日本軍の失敗を例に分析した本。読んでいると非常に切ない気持ちになった。

失敗の原因としては、上長への行きすぎた配慮や、部下の士気に忖度しすぎること、曖昧な命令が生きてしまい組織が暴走してしまうこと、上司の暴走を部下が止められない(止めた人は左遷される)等が挙げられ、現在組織においても同様の問題がみられるよな、と思ったりした。これが日本人の特性かと思うと、非常に根深い恐ろしさみたいなものを感じる。

非常に読み応えがある反面、日本が失敗する話ばかりなので、非常に読みづらい本でもありました。

 

 

一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書

一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書

 

 現代人の生活をやめて、昔の人の生活に合わせると痩せる、という形の本。具体的には加工食品は食べない、きちんと動く、ぐっすり寝る、を意識すると良いとのこと。科学的根拠に基づいて説得力もあるので、書いてある内容について色々と試してみたいな、と思う。

プチ断食(18時間断食)を続けると良い、との話もあるので、一回実践してみて体調変化がどのようにあるか試してみたい。

 

 

1回5分 体が喜ぶ健康術(ガリバーBOOKS)

1回5分 体が喜ぶ健康術(ガリバーBOOKS)

 

 都合5回目の読書。この本を読むと、人間の体というのは連動しており、一つの部位が痛いとしても体全体のバランスを取らないと体って治らないんだな、というのがよく理解出来る。この本に書いてあることを参考にして、色々と体を動かしてみると体のつながりが分かって面白くはあるんだけど、一度、作者の人に自分の体を見てもらい、きっちりとメンテナンスして欲しいな、とそんなことを思ったりもした。

 

 

気功革命――癒す力を呼び覚ます

気功革命――癒す力を呼び覚ます

 

 以前読んだんだけど、慢性疲労が取れないので久しぶりに読んでみた。読み終わって思うのは、「どんなメソッドでも、試してみないと意味が無い」という事。ちょっと慢性疲労を本格的に取るために、この気功本に書いてあるメソッドをきちんと実施していきたいな、と改めて思った。


という感じで11月も楽しく本を読めました。

 

11月のゲーム生活的には、地球防衛軍5をほどほど進めて達成率は92%(先月比+2ポイント)でした。あとは、大してゲームは遊んでないなぁ、という印象。体調次第だけど、もう少しゲーム成分は上げたいところ。11月末にペルソナQ2を購入したので、これはボチボチと遊ぶ予定。最近、ゲームを買っても積んで終わりという事が多いので、ペルソナQ2は最後まで楽しめると良いなぁ。

 

ということで、今年も早くも残り1ヶ月ですね。今年も残り短くなりましたが、引き続きワクワクしながら生活していきたいです。

2018年10月に読んだ本をレビューする

10月に読んだ本は11冊でした。今年に入って119冊読了。10月は再読をたくさんするはずが、未読本や新規購入本もあり、再読は進まず。まぁ、自分が面白いと思ったものを読むのが読書の楽しみだよな、と思ったので特に後悔はしてませんけどね。

 
さて、10月も読んで面白かった順に並べてみました。ようやくハイペリオンシリーズを読み終わったことが10月のハイライトかな。

 

エンディミオンの覚醒 上下

・人生の教養が身につく名言集―――「図太く」「賢く」「面白く」  

・2011年の棚橋弘至中邑真輔

本好きの下剋上 貴族院外伝

・10キロやせて永久キープするダイエット

・寝てもとれない疲れをとる本

・文章のみがき方

・ストレスフリーの整理術(再読)

・ストレスフリーの仕事術(再読)

・上司は仕事を教えるな!(再読)

 

 ハイペリオンから始まった全8巻の骨太な物語もここで終わり(多分)。エンディミオンシリーズ4作は、SFというよりは冒険活劇成分が多かったけど、ラストの展開まで非常に楽しめました。

一方、ハイペリオンシリーズ4作における物語上の伏線は本作でも全部拾いきれず、若干の物足りなさは残るのも事実。ただ、この作者の特性は「とにかく面白い展開が読めれば細かいことは良いだろ?」という感じなので、最後の最後まで驚かされる展開ばかりであり、作品全体として非常に堪能できた。

ともあれ、最後まで読み切って、シュライクの正体が(だいたい)分かったり、物語の真相部分はあらかた分かったし、何が「覚醒」なのかもよく分かったし、今まで読んだ過去の物語を思い出して涙する局面もあり、最後まで読んで本当に大満足でした。ハイペリオン(および没落)が面白かった人は、おおむね読んで損なしだと思います。

 

 

 

還暦になってからライフネット生命を立ち上げた出口さんが、過去の読書から集めた名言を軸にして、人生を楽しく生きていくためには、どのように過ごしたら良いか、という事をまとめた本。古代ローマの言葉から、現代のネットの言葉まで選ばれた名言はどれも心に届く名言ばかり。

個人的には、表題の「図太く」「賢く」「面白く」という言葉を知る事ができただけでも、この本を読んだ甲斐があったな、と思ったりもした。この3つの言葉はオイラの座右の銘にしたい。

 

 

 

外伝かつ短編集なので肩の力を抜いて楽しんで読めるかな、と思いきや、本編以上の力が入った短編の数々で、面白すぎて読む手が止まらずあっと言う間に読了。

特に最後の短編(かつ最後の一文)が白眉で、この短編集の最後にふさわしい内容でした。良くもまぁ、これだけの登場人物を書き分けて、かつ個々人に芳醇な物語を与えられるな、と作者の力量にビックリするばかり。頭から物語を読み直そうかな、とか思ってしまった。

 

 

2011年の棚橋弘至と中邑真輔

2011年の棚橋弘至と中邑真輔

 

 

オイラが新日本プロレスを再び見るようになったのは、ちょうどオカダカズチカがIWGPのベルトを取ったくらいの時期からなんだけど、ようやく再興に向けた機運が高まっている時期でもあった。この本を読んで一時期低迷していた新日本プロレスがどのように再生・復興してきたのかがよく分かって面白かった。

棚橋の話は知っている件も多かったんだけど、中邑がどうしてあのようなスタイルになったのか(そして、あの独特の脱力の意味はなんなのか)が、本人の苦悩も含めて良く理解出来た。

また、当初ベルトの位置づけが不明瞭だったインターコンチネンタルのベルトの価値が、中邑の試合を通じて高まっていく様も肌で感じていたので、中邑のすごさを改めて再認識できて良かった。この本を通じて、棚橋・中邑って猪木・馬場に匹敵する位の二人だな、というのを改めて感じたりもした。最近の新日本プロレスが好きな人は読んで損なしの内容だな、と思う。

 

 

10キロやせて永久キープするダイエット

10キロやせて永久キープするダイエット

 

 自分の今までの生き方を見直し、体重の目安(数年で○○キロ減)を考え、目標(何のために痩せたいのか)を設定し、アクションプラン(摂取カロリ減少、消費カロリ増加)を作って実施し、PDCAサイクルを回してアクションプランの見直しを行い、無理ないアクションプランが習慣になる事で結果として痩せる、という感じの本。

我が身を振り返ってみて、最近、体重が増え気味なのは、シンプルに歩く量が減って、飲む量が増えているのが原因だというのがよく分かったので、新たに体重の目安、痩せる目標を設定し、アクションプランを実行する(およびPDCAサイクル回してみる)事で、体重を減らしてみたい。数あるダイエット本のなかでもオススメかな。

 

 

寝てもとれない疲れをとる本

寝てもとれない疲れをとる本

 

 4種類のタイプの人がいて、そのタイプ毎に疲労回復方法は違うため、きちんとタイプに合わせた回復法をやることで体調が良くなるよ、という事が書いてある本。オイラのタイプは「水」タイプであり、たくさん歩くことが回復につながる、との事。確かに歩く習慣がある時は疲労が取れやすかった印象があるし、今年の夏は猛烈に暑かったので歩く習慣を止めたところ、疲れが取れにくくなったので、歩くというのは自分にとって重要だな、と再認識できた。

 

 

文章のみがき方 (岩波新書)

文章のみがき方 (岩波新書)

 

 著者が書き付けた「名文」を独自の切り口にてまとめた本。著者厳選の名文をたくさん読めることが単純に面白いし、その名文に対する解説文章を読むのがまた楽しい。

無性に文章を書きたくなるし、文章を読みたくなる本。文章好きの人は一読して損なしの本ですね。

 

 

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

 

 GTDをやる上での各ステップの説明が詳細に書いてあるとともに、陥りやすいポイント、も事細かく説明してあり、GTDをやっていてうまく機能しないな、と思う人は読んで損なし。久しぶりの再読でしたが、現状のGTDでうまくいかない部分が相当ブラッシュアップ出来てよかった。仕事の能率が更に上がった気がする。

 

 

ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則

ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則

 

 GTDのテクニックをどうやって実施するか、というよりは、GTDをやる前にどういう心構えで仕事をした方が良いのか、という前段を埋める本。GTDの復習をしようと思って読んだオイラ的はちょっと肩すかしの内容でありました。概念的な部分をあらためて補強できたのは良かったけどね。GTDの実践方法を学びたいのならば、上述の「ストレスフリーの整理術」を読んだ方がオススメですね。

 

 

上司は仕事を教えるな! (PHPビジネス新書)

上司は仕事を教えるな! (PHPビジネス新書)

 

 

都合3回目の読了。部下の話を聞き続けることで上司の話が入る余地が出る事や、答えを教えるのではなくて部下に考える力をつけさせる事や、部下には異なる視点を教える事などなど、上司に必要なのは仕事をこなす能力ではなくて、部下に信頼され、部下の能力を引き出すことだ、というのが改めてよく分かった。考えれば考えるほど大変だけどね。



という感じで10月も結構楽しく読書が出来ました。

 

10月のゲーム生活的には、地球防衛軍5をほどほど進めて達成率は90%(先月比+3ポイント)でした。あとは、大してゲームは遊んでないなぁ、という印象。体調次第だけど、もう少しゲーム成分は上げたいところ。


ということで、今年も残り2ヶ月となりました。今年の残り時間も楽しく読書したいですね。

ベルトアクションあるあるとカプコンベルトアクションコレクションの感想

カプコンベルトアクションコレクション(Switch版)を一通り遊んでみて、「ベルトアクションって面白いな~」と改めて思ったと同時に、「ベルトアクションあるある」ってあるよなーとか思ったので、思った事をメモしてみる。
 

ベルトアクションあるある

・2面のボスは大体強敵
・太っちょも危険
・一部乗り物や、一部武器は罠
・飛び道具系キャラは一見強そうだが、立ち回りが独特になるので実は上級者向け
・肝心な時に焦ってしまい、メガクラッシュ(や必殺技)が出ない
・ワンコインクリアすると特殊エンディングになる(ケースもある)
・ものすごい強いボスについては、1ミスは覚悟する必要あり。
・攻略を知ってるとハメ殺せるボスがいる(ラスボスもいる)*1
・転がってくるドラム缶系は体力回復が入っている事が多く、メガクラッシュ使って全部壊す方がお得。たまに回復系が何も出ない事もあるが嘆かない
 

ベルトアクション共通の攻略

・強キャラを選択すると圧倒的に楽(関羽、ジェネティ等)
・猛烈に強い技がある場合、どんどん使った方が楽(ダッシュ攻撃系に多い)
・敵と重なるとつかめる。ボタンのみでは殴り、ボタン+レバーで投げになる。
 (キングオブドラゴンズなど、つかめないゲームもあり。)
・投げは無敵時間があるので、非常に強い。敵の強い攻撃をかわすことも出来る
・投げ等で敵を片方に集める事を意識する(囲まれないようにする)
・余裕があるなら、つかんだ後、二回ほど殴ってから投げると良い
・あまり前に進みすぎず各個撃破が基本。GOと出たら、前に進むくらいがちょうど良い
・敵の数を減らすために、弱い敵から倒す
・雑魚は画面端で連打すると大体ハメ殺せる
・遠距離系の敵に対しては軸を合わさない。縦方向から近寄る
・強い雑魚やボスからダメージ受けるくらいなら、メガクラッシュ使った方が得
・ドロップ武器は惜しまずどんどん使っちゃった方が楽
・体力回復の場所を覚えておく(そこまで耐える)
・体力回復を出す敵も覚えておく
・安全地帯を知っておくと楽(ボタン連打でクリアできる)
 

ベルトアクションコレクションを遊んでの雑感

・この時代にベルトアクションコレクションが発売された事に猛烈に感謝したい。遊んでいて超楽しい
・おっさんになると、ゲーム中に集中力が突然なくなりミスするケースがある。泣ける
・昔は割とワンコインクリアできたのだが、今や最低難易度でも複数回のコンティニューが必須でした。
 繰り返して遊んで、キングオブドラゴンズのみワンコインクリア出来た!*2
・ベルトアクションと1943って構造がよく似ているな、と思ったり
 ※武器選択や、体力回復や、メガクラッシュの概念等
 

ベルトアクションコレクションとカプコンへの要望

・クレジット音はどんな形でもよいから実装して欲しい。あるとないとでは最初の盛り上がりが大違いなので。
・設定画面における、エクステンド設定の並び順が微妙。出来れば、プレイヤー有利から不利の順できちんと並べて欲しい。
・オートセーブ設定は自分で選ばせて欲しい。
・スコアクリア機能も欲しい
版権モノの移植は絶望的だと理解はしているが、ベルトアクションゲーの最高峰であるパニッシャーとエイリアンvsプレデターは是非、移植して欲しい。今回のゲーム群を遊んでますます遊びたくなった。エイプレに関しては、映画もやってるのでワンチャンあるのでは?
・同じく版権モノのキャデラックスは妙な味があり個人的にはすごく好きなので、ついでに移植してもらえると嬉しい。*3
 
ちなみに、ダウンロード版で遊びました。パッケージ版は12月発売予定とのこと。

 

カプコン ベルトアクション コレクション

カプコン ベルトアクション コレクション

 

 

*1:「パターン入った!」的なw

*2:最低難易度で、ですがw

*3:人気なさそうだし、残虐描写も多いので、いろんな意味で難しそうだけど。

2018年9月に読んだ本をレビューする

 

9月に読んだ本は12冊でした。今年に入って9ヶ月で108冊読了。煩悩の数と同じですね。9月からは再読本を多くする予定が、結局のところ積み本から読んでしまったオイラクオリティ。まぁ、積み本もたくさんあるので、10月は再読成分を多めにしつつも積み本中心の読書になるかなぁ、というところ。


さて、9月も読んで面白かった順に並べました。今月はどれも面白かった。

 

 ・問題解決大全

 ・最高の体調

 ・本好きの下剋上 4−4

 ・ニュースのなぜ?は世界史に学べ 1と2

 ・真説・佐山サトル

 ・史上最強の人生戦略マニュアル

 ・新訳 道は開ける

 ・逆説の日本史21 幕末年代史編Ⅳ

 ・1回5分体が喜ぶ健康術(4回目)

 ・ハリーポッターと秘密の部屋 

 ・パン屋再襲撃(再読)

 

 

 各種問題解決するためのメソッドを、著者独特の鋭い視点と深い知識・経験を元にまとめあげられた本。良くもまぁ、古今東西の問題解決テクニックをここまでまとめあげたな、というのが正直な感想。これ以外の問題解決のメソッドは無いんじゃないかと思うくらいの網羅性はあるね。何かの問題に苦しんでいる人は、この本を読めば確実に問題解決の糸口がつかめると思うし、解決しない問題は無いんじゃないか、と思わせてくれた名著。まともに読むと非常に読み応えがある。座右の書にしたい。

 

 

最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)
 

 この手の本は当たり外れが大きいので、Kindleで読むことにしているんだけど、この本は当たり。世界各国の研究論文をベースにして、いかにして「最高の体調」を手に入れるのメソッドやエッセンスを丁寧かつ丹念に記載した本。骨子としては、「現代人は遺伝的に現代に体が順応してないので、昔の生活に合わせた方が体調が良くなるよ」という内容の本なのですが、確かに書いてあるメソッド(自然に触れる時間を増やす等)を色々と試してみると体調が良くなってきたので、なるほどね、と実体験できた。また、筆者の言うとおり、この本に書いてあるメソッドをすべて試すのは大変だけど、体調不良に苦しんでいる人は、この本を読んでみて一つ二つでも試してみると良いと思う。

 

 

 このシリーズは3ヶ月に一回のペースで刊行されるので本当に嬉しい限り。今作も面白くて、あっと言う間に読了。大きな展開はないけど、小さな動きはたくさんあるし、今後物語が大きく動き出す予感もある。冒頭や巻末の短編も、全体の物語を深める出来となっていて良かった。あと、作者の筆力は当初に比べて飛躍的に上がっているなぁ、と感じる。このシリーズ自体が、作者自身の成長物語になっている気もする。一方、登場人物が飛躍的に増えて、人物を把握するだけで精一杯になってきた感もあり。まぁ、WEB版では、これ以上登場人物はあまり増えなかった(はず)なので、このまま最後までは読めそうな気がする。なんにせよ、このペースで最後まで突き進んで欲しいなぁ、と思う。

 

 

 1と2を読了。現在、世界で起きている出来事は過去の世界史の出来事を踏まえているんだよ、というのを懇切丁寧に書いてある本。全般的に読み応えがあるし、納得感も多い。特に宗教が世界史に与えている影響が非常に大きいんだな、というのが深く理解出来たのが収穫。

文章的にも平易で読みやすくてオススメなんだけど、諸手を挙げてオススメできないのが、対中国に対する記載の部分。中国に対してのみ過去の文化をひもといて丁寧に説明してないため、「何でそういう風に判断できるの?」て思って首をかしげてしまう事が多い。例えば、中国経済は実は崩壊寸前とか書いてあるけど、論拠が足りないので説得力が無い。

総じて、この本を読むと現在の世界の流れがつかめるので、読んで損なしだとは思いますけど、すべての箇所を鵜呑みにしちゃダメという感じかな。まぁ、何にせよまったく偏ってないメディアなんて無いからね。

 

 

真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男
 

 初代タイガーマスクとして日本全体を熱狂の渦に巻き込んだ佐山サトルさんが、人生を通じて何をしたかったのか、を膨大なインタビューを元にひもといたドキュメンタリー本。読み終わって「なるほど、佐山サトルは求道者であったのか」と悟ったと同時に、「何でも簡単にできてしまう天才は、どこに行っても異端者になるんだよな」と非常に切ない気持ちになった。ある意味、吉田松陰と似たような純粋さと狂気を感じたし、こういう人だからこそ時代を切り開く事が出来たんだな、とある意味納得出来た。

佐山さん以外の部分では、アントンハイセルに端を発した新日の混乱の件が割と詳しく書いてあり、そちらも興味深く読めた。正直、読後感はあまり良くないのだけど、古くからのプロレスファンとしては読んで良かったな、と思ったりした。

 

 

史上最強の人生戦略マニュアル

史上最強の人生戦略マニュアル

 

 勝間さんが翻訳したアメリカの啓発本。「自分が正しいことをやっていれば問題は自然と解決する」というのは「幻想」であり、自分自身が人生の主導権を取らないと、人生は悪い方向に進むだけだ、という事が冒頭に書いてある。確かにその通りと深くうなずいた。あとは、すべての人生の問題を先延ばししているのも自分自身であり、その問題を解決するのは自分自身しかいないという事や、周りの人間は自分の思いは見ておらず、自分の行動のみを見ている、などなど。書いてあるのは骨太の事実ばかりであるため、この言葉たちをきちんと受け入れるには自分の覚悟が必要だし、この本のメソッドを身につけるのはものすごく時間がかかるな、と思ったりした。腰を据えて再読して自分の血肉にしたいな、と思った1冊。

 

 

新訳 道は開ける (角川文庫)

新訳 道は開ける (角川文庫)

 

 名著中の名著。再読4回目くらい?読めば読むほど発見があるし、自分が今悩んでいる事の解決策は大体ここに書いてある感じ。また、忘れた頃に読み直して、自分の考え方や行動を良い方向にシフトさせたい。

 

 

 幕末編ということで読んでみた。高杉晋作の天才ぶりを確認できたのと、日本の天皇制および錦の御旗の強さ、を改めて感じたりした。既存の見方から大幅に「逆説」という部分は少なかったけど、新しい切り口で語られた部分も多く、幕末の綱渡りの動きを改めて読めて楽しかった。

 

 

1回5分 体が喜ぶ健康術(ガリバーBOOKS)

1回5分 体が喜ぶ健康術(ガリバーBOOKS)

 

 再読4回目。読み直すと新たな発見があるというか、体をどのように動かすと健康になるのか、がよりよく分かるという感じ。今回も、背骨の動かし方を中心に新たな発見があったな、という印象。やっぱり、実際に自分の体を動かしつつ、本を読み込むと面白いな、と思ったりした。また、折に触れて読み直して、自分の体をうまく喜ばしていきたいな、と思う。現日本代表監督である森保さん推薦の本でもあるので、興味がある方は是非。

 

 

 Kindle Unlimitedの2ヶ月無料期間を使用して久しぶりの再読。物語の展開と、伏線の張り方が本当に巧みで、クライマックスで思わず「そうくるかっ」と心の中で喝采を上げてしまった。改めて読んでも面白い小説だよな、と思ったりした。売れたのがよく分かる、というか。残り5作もいずれ読みたい。

 

 

新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)

新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)

 

 村上春樹の短編集。部屋掃除していたら久しぶりに見つけたので、4回目くらいの再読。久しぶりに読んだので割と話を覚えておらず、はじめて読むように楽しめた。兄妹の話は流石に時代が古いな、とは感じたけど、本質は古びておらず良い小説は良い骨格があるなぁ、とそんな事を思ったりした。あとは、ねじまき鳥クロニクルが長編になる前の短編が収録されており、なかなか興味深く読めた。また、忘れた頃に読み直したい。

という感じで9月もかなり楽しく読書が出来ました。


9月のゲーム生活的には、地球防衛軍5は達成率は87%(先月比+2ポイント)でした。難易度インフェルノは、やっぱりきついw 代わりにピクロスe9が相当捗って無事にクリア。あとは、カプコンのベルトアクションコレクション(Switch版)は、起動が容易でサクサク遊べて本当に楽しい。良くもまぁ、こんな古いゲーム集を現代に出してくれたと感謝しかないですね。サントラも欲しいので、お布施代わりに12月発売の限定版(PS4版)も購入予定。

 

あとは、長らくペンディングにしていた、アメリカンゴッズというアメリカドラマのファーストシーズンをようやく見終わった。なんというか、超自然的な展開、エログロ的な展開は多いんだけど、よくあるストーリーに飽き飽きしている人は見てみると非常に刺激を受けると思う。日常に飽きている人にも、お勧め。非日常的な体験が出来ると思う。

ということで、今年残りも3ヶ月となりました。年間100冊は9月で達成したので、10月以降は若干ペースを落としつつ、ゲーム成分を増やしていこうかなぁ、とぼんやり考え中。まぁ、10月もゲームやらずに、たくさん本を読むかも知れないけどね(笑)

当事のPCゲームとファミコンと私

 
 昔のPCゲームの話題が世の中でたくさん出ているので、オイラも体験を書いてみる。
 
生まれ育ちは小さな地方都市ではあったのだが割と幼い頃にPC*1を与えられている子供が多かったと記憶している。MZ-2000やらPC66やらMSXを持っている友人がいて、いろんなウチにいって様々なゲームをやっていた。アド弁ジャーゲームの草分け的存在であるミステリーハウスをMZで遊んだのを鮮烈に覚えています。PC66はアクションパズルゲームフラッピーを死ぬほど遊びました。友人4人がかりで200面をクリアして認定証をもらった記憶があります。*2
 
ウチにはPC88*3があり、フロッピーディスクドライブ*4はなく、テープ版*5のゲームで遊んでいた。このテープ版のゲームというのは、ゲームをロード・起動するまで30分程度かかり、しかも起動が失敗することもある、という今考えると恐ろしい仕様のゲームだったりする。ドラゴンスレイヤーがお気に入りで、よくダウンロードして遊んだりした。一応、クリアはしてる。そういえば、敵キャラにタモリがいたりして、版権とか肖像権とか本当に良い意味で適当な時代だったよなーと懐かしく思う。
 
そのうち、ディスクドライブを買い与えられることで、遊びの幅が大幅に広がることになる。友人とゲームを交換したり、当事はゲームレンタルなる店があり、ゲームをレンタルしていた*6。そういえば、ファミコンディスクシステムに相当するような、タケルというサービスがあり、ゲームを店でダウンロードで買う、なんて事も出来た時代だった。今は、自宅やらスマホでゲームがダウンロードできる時代になっていて、時代は驚くほど進化したものだ、と思ったりも。
 
そのうち、ファミコンもはやりだしたものの、我が家はゲーム機には寛容ではなかったため買ってもらえなかった。ファミコンを遊べなかった子供がよく歩み道として、バイトが出来るようになるとゲーム機とゲームを買いまくるというサイクルにはまって、余計にゲームの沼にどっぷりと捕まってしまうのだが、それはまた別の話。
 
同じくファミコンを買ってもらえなかった友人宅でMSX版のゲームをよく遊んだ。ナムコが割とMSX向けのゲームを出しており、ファミコンの代替品としてはMSXは非常に良く出来たハードでした。ナムコ*7のゲームや、F1サーカスF1スピリットやらダンジョンマスターをあほみたいに遊んでいたのを昨日のように思い出します。ダンジョンマスターは結局クリアできず、いつか遊んでやろうと思っていたのですが、つい最近、ネット上でクリア動画を見つけて、子供の頃に果たせなかった夢を果たせたような気持ちになりました。
 
PC88で遊んだゲームで衝撃を受けたのはなんと言ってもウィザードリィで、このゲームと出会って文字通り人生が変わったと言っても過言ではないですね。良いキャラクターが出来るまで何度も作成を繰り返したのは良い思い出です。最近、この行為が「リセマラの元祖」というつぶやきを見て、ゲームの本質って数十年変わらないんだなぁ、と遠い目をしてしまったりも。また、授業中も最適のパーティーを考えたりして、もう活動している時間はほぼウィザードリィの事ばかり考えていました。
 
ハイドライドは1-3を全部遊んでおり、3に付属のテープ(ハイドライドのテーマ等)はすり切れるまで聞き込み、ハイドライド復刻版が出た際にCDROMで手に入れ、今もiPhoneに音源が入っていたりします。こちらも確実にオイラの人生を変えてますね。
 
その他衝撃を受けたゲームはザナドゥイースソーサリアン大戦略、上海等、上げ始めると枚挙にいとまがないですね。こうしたゲームの進化の過程をほぼリアルタイムで体験できた、というのはオイラに取ってとても幸せな事だったな、と思います。
 
ゲーム雑誌はベーマガコンプティークを中心にいろんな雑誌を読んでました。I/OやらPIOやらテクノポリス、BEEPも懐かしい。ポプコムもあったね。チャレアベももちろん読んでましたし、つい最近まで数冊持っていました。先日の断捨離ですべて捨ててしまったんだけど1冊くらい残しておけば良かったかな。
 
この時代のゲーム話というと、アーケードゲームとの話もあるんだけど、長くなりそうなのでオイラからは以上です。ほんと良い時代でした。もちろん、今も夢のように良い時代ではあるんだけれども。
 
 
以下はオイラが読んだブログを列挙します。
 

*1:当事はパソコンもしくはマイコン

*2:たしか、まだ残っているはず

*3:正確にはPC-8801MKSR

*4:現在では既に死語だよなw

*5:カセットも死語だね。。。

*6:詳細は割愛

*7:というかナムコット