ワクワク人生のススメ!

自分がワクワクすることを沢山書く事で、人生を楽しくしたいな、と思ってます。

2018年6月に読んだ本をレビューする

6月に読んだ本は11冊でした。今年に入って半年で69冊読みました。毎年、年間100冊読むのを目指しているけど、今年はかなりハイペースですね。

まぁ、年間100冊はあくまでも目安なので、面白い本を自分のペースで読む事ができれば良いのかな、と思っています。


さて、6月も読んだ本を面白かった順に並べました。

 

 ・フェルマーの最終定理

 ・ハイペリオン上下

 ・本好きの下剋上 4-3

 ・気功革命

 ・気功革命 秘伝・伝授編〈巻の1〉

 ・創作の極意と掟

 ・こうすれば必ず人は動く(再読)

 ・色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年(再読)

 ・部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書 

 ・最高の休息法(再読)

 

 

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

 

 昔から気にはなっていたけど、ずっと未読で、とある後輩からオススメがあったので購入してみたところ、面白すぎてあっという間に読了してしまいました。子供の頃にガウスオイラーなどの人々やら、数学パズル好きだったオイラにとっては、好物以外のなにものでもない本でした。もっと早く読んでおけばよかったと後悔しきり。

あと、大学以来、数学についてすっかり忘れてしまったオイラでも非常にわかりやすく内容を伝えてくれた作者(および翻訳者)に感謝するばかり。また、フェルマーの最終定理を解くために多くの日本人が関わっていたという事実も非常に誇らしかった。ともあれ、こういう読んでいて非常に手に汗握る本をたくさん読みたいなぁ、とそんなことを思うなど。同じ作者の「暗号解読」も、そのうち読んでみたい。

 

 

ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

 

 

読み始めた当初は専門用語が多すぎて、脳内に話が入って来にくいんだけど、途中まで読んでいくうちに、物語の構造的には極めてシンプルだなぁ、と言うことに気がつき、途中からは読む手が止まらずあっという間に読了。物語の構造として、登場人物たちが語りあう物語を通じて、現在および未来を浮き彫りにするという展開なんだけど、非常に魅力的かつ強烈な手法だよなぁ、と思ったりもした。

あと下巻の頭の展開が「おお、まさにSF」という内容で非常に面白い。こういう多重構成の物語はSFならではの設定な気がするし、良くもまぁ、こういう一見単純かつ複層的な構造を考えついたな、と感心しきり。もちろん、個別の物語も興味深いものばかりだし、関係ない話のようで実は関連する事が多く、非常に濃い物語でした。

作品として全体のボリュームが大きいのと、序盤のとっつきにくさには難があるけど、読んで損なしの作品だと思います。ラストの展開は言いたいことが割とあるけど、ネタバレになるので割愛。まぁ、それも含めてこの物語の味だよな、とも思ったりも。SF好きなら諸手を挙げてオススメしますね。一緒にハイペリオンの沼にはまりましょう!(何

 

 3ヶ月に1回の出版。ほんと定期的に出て嬉しいし、作品のクオリティも非常に高く、安心して夢中になって読み進める事が出来るのは本当に素晴らしい。ウェブ版は一応読了しているので、話全体は理解していたつもりなんだけど、改めて読み直してみて、この作品の完成度の高さにはビックリしたりしてる。

物語自体は主人公目線で進んでおり、主人公が徐々に精神的に成長しているのもわかるし、周りの登場人物たちも主人公に巻き込まれながらもたくましく生きてる(もしくは成長している)様が見れて非常に共感できる。完結まではまだ年月かかかると思うけど、このまま安定してラストまで向かって欲しいな、とそんなことを今回も思いました。

 

 

気功革命――癒す力を呼び覚ます

気功革命――癒す力を呼び覚ます

 

 Amazonプライム加入特典により無料で読めるため、面白そうなので読んでみた。気功についてわかりやすく丁寧に記載されており、気功についていろんな事が腑に落ちた。まずは体の中で気の停滞している部分を溶かし、その後外気を取り入れると良いというのは、なるほどね、と思ったりした。気功を生活に取り入れることで、割と良い方向に進むのでは、と感じたけど、電子書籍版だと図が見にくいしわかりにくい面もあるため、紙の書籍とDVD版も購入してみて、ちょっと人体実験がてら気功を実践してみたいと思った。

 

 

気功革命 秘伝・伝授編〈巻の1〉気を知る (正しく気功革命に入門するためのDVDブックシリーズ)

気功革命 秘伝・伝授編〈巻の1〉気を知る (正しく気功革命に入門するためのDVDブックシリーズ)

 

 「気功革命」のDVD版。1万円也。セミナー等に行ったと思えばこれくらいの料金かな、と思って購入。「気功革命」の簡単なダイジェスト文章とDVDが一緒になっており、文章の方はサクサクと読める。DVDは割と素人編集風ではあるけど、内容は奥が深く、本の内容は元より、本にも書いてない内容がさりげなく入っているので、内容は濃い。また、実際の気功のやり方も映像を見ることで非常にわかりやすく、買って良かったと思う内容でした。やっぱり動画が持つ力って大きいなぁと改めて感じたりしました。

 

 

創作の極意と掟 (講談社文庫)

創作の極意と掟 (講談社文庫)

 

 

筒井康隆さんが32種類のテーマを軸に、創作の秘密を書いた本。これを読むと、作家が何を考えて創作をしているのか、がわかって非常に面白いし、筒井さんの作家としての天才性が浮き彫りになって興味深い。なるほど、こういう頭の構造の人が、ああいう芳醇な物語を紡ぎ出すのか、と納得しきりでした。創作を意識している人は読んで損なしな気がしますね。

 

 

 「人を動かす」の劇場版、みたいな本。3月に読んで面白かったので、血肉にすべく再読開始。2回目で読んでも示唆に富んだ内容が多いと感じて、いかに自分のカラダに浸透していないかが身をもって理解出来たという感じもありました。社会人において、高度の知識が必要な状況は15%で、それ以外の85%は人柄と人を扱う力である、というのは確かにその通りだよな、と思ったりもした。あと、管理する立場の人は、いかに部下の能力を育て、モチベーションを維持しつつ、目標を達成させるのか、というの意識した方が良いな、と改めて思うなど。

 

 

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)
 

 

ハードカバーで読了済みで、文庫化したときに購入したもののしばらく放置してようやく先日読了しました。ハードカバーで読んだときと比べて物語の印象が大分変わった。村上春樹の小説全般に言えるんだけど、読む時期によって感じ方が変わるんだよね。たぶん、いろんな年代の人が共感できる事を文章に埋め込んであるだろうな、と思う。

本作は多崎つくる自身の救済の物語でもあり、周りの人間の救済の物語でもあるよな、と思ったりした。(もちろん、救われない人もいるわけだけど。)あとは、いくつかの謎が残っているけど、とある考察サイトを読んでみて、「なるほど、そういう解釈もあるな」と妙に納得してしまった。物語は完結していないようで、実は完結しているという解釈があるというか。

あと、冒頭部分は文章自体はわかりやすいものの、物語の展開が重くて非常に読みづらい。ただ、冒頭の暗い展開を抜けた後は、読む手が止まらずあっという間に読了してしまいました。村上春樹の文章は相変わらず巧みだよなぁ、と思ったり。また、他の長編も再読したくなってきた。

 

 

 図解版を2周読んだけど、本編も読み直したいな、と思って読了。図解版と同じ内容ではあるのだけど、文章で読むと良い意味で角度が変わるし、復習にもなるし良い感じ。こういう本は折に触れて再読して、自分の血肉にしていきたいな、と思う。何にせよ、責任権限と期限を明確化し、どんどん仕事を任せていきたい。自分のためにも、部下のためにも。

 

 

世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
 

 この本は定期的に再読しているけど、読み直すたびに新発見があって非常に良い本だな、と思ったりもする。物語としてもよく出来ているし、その物語の中で瞑想をはじめとした脳を休めるためのテクニックをうまく織り込んであるし、実践するためのノウハウはきちんとまとまっているし、非常に考えられた良い本だな、と思ったりもする。自分がやっている事を日々味わうことが大切なんだな、という事をあらためて思ったりもした。

 

という感じで6月も非常に楽しく読書が出来ました。

 

6月のゲーム生活的には、コツコツ遊んでいる地球防衛軍5は達成率が69%(先月比+3ポイント増)になりました。ちょっとペースダウン気味。まぁ、クリアは義務ではないので、楽しみながら進められれば良いのかな、とは思っています。難易度が高くなるにつれて、戦略性を考えないとクリア出来なくなるのが面白いのだが、その分クリアまでに時間がかかるんだよね。

 

あとはスマホゲームであるダンジョンメーカーに一時期猛烈にはまっていましたが、安定して100階に到達出来るようになってから若干飽きが出てきたのも事実で、現在ペンディング中。まぁ、360円分は楽しめたかな、というところ。

 

ということで、今年半年も楽しく本が読めました。残り半年も面白い本をたくさん読めますように。

2018年5月に読んだ本をレビューする

5月に読んだ本は16冊でした。今年に入って5ヶ月で58冊ですね。割とハイペースで本を読んでいる感覚はあるかな。

4月から勤務している新しい職場にようやく慣れてきたのと、メガネを変えて目が大分疲れにくくなった事、隙間時間に電子書籍で本がサクサクと読み進めたのが、本をたくさん読めた原因かな、と自己分析。本をガツガツ読むって楽しいなぁ、とそんなことを改めて感じた5月でありました。


さて、5月も読んで面白かった順に並べました。

 

・ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!

・鹿の王1-4

・間違う力

ログ・ホライズン クラスティ、タイクーン・ロード

・苦しまない練習

・上司は仕事を教えるな!

・禅とオートバイ修理技術 上下

・ドラゴンクォーター 設定資料集

・ゼロトレ

・酒好き医師が教える 最高の飲み方

・ひとり飲み飯 肴かな

・その後の世界最強の商人

 

 

ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!

ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!

 

 久しぶりに再読。再読しても抜群に面白かった。最初は川上さんのゲーム自慢から始まり、ニコニコ超会議の振り返りや、川上さんと著名人との対談、という形に変わった連載だったけど、どのコンテンツも非常に好奇心が刺激される内容で面白い。例えば「(コンテンツを維持するためには)理解できないものであり続けるのが大切」とか、「コンテンツの定義が、分かりそうで分からないもの、である」とか、「人の人生を変えるのがコンテンツの価値である」とか、名言揃い。

あと、この対談の最終回である任天堂の岩田元社長と川上さんのインタビューは、岩田さんの意向でこの本には残念ながら収録してないけど、ネット上で読めるし、内容は無類に面白いので合わせて読むのをオススメします。

 

 

鹿の王 1 (角川文庫)

鹿の王 1 (角川文庫)

 

 精霊の守り人でおなじみの上橋さんのファンタジー小説。文庫版で読了。読む前に事前情報を全く入れてなかったんだけど、骨太な医療系ファンタジーでした。具体的には伝染病に翻弄される人々の話で、テイストとしては全体的に暗めではあるんだけど、巨大な国から受ける横暴さや致死性の伝染病に蹂躙された人々が、いかに力強く生き抜いていくかの描写が非常に見事で、病気とは何か、人体とは何か、はまたま人生とは何か、を突きつける物語で、読む手が止まらずあっという間に読了。ほんと面白かった。ただ巻数の割に登場人物が多く、また漢字にルビがついた登場人物が多いため、把握するのが結構大変でした。(登場人物表を何度読み返したかわからないくらい。)

これ、登場人物たちをきちんと理解した後に、再読するとより楽しめるな、と読み終わった瞬間に思ったりもしました。苛烈な物語ではあるけど、近いうちに読み返したい。

 

 

間違う力 (角川新書)

間違う力 (角川新書)

 

 ソマリランドやアジア納豆の研究で著名な高野秀行さんの本。同一の著者がソマリランドの研究をしつつ、納豆の研究もする、という事に対して割と疑問だったんだけど、この本を読んでかなり謎が解けた気がする。

要は、高野さん自身の生存戦略の結果、全然違う分野の研究につながった、という事なんだよね。

あと、本の名前や章タイトルは割とショッキングな物が多いのが特徴。そもそも「間違う力」って本の名前がすごいよね(笑)。ノウハウとしては、まねすると危険な物もあれば、まねすると良いこともあり、劇薬と言えば劇薬な本ではあるけど、きちんと使い訳ができる分別のある人は、まねをしてみると良いと思う。高野さんの本は個人的に非常に波長が合うので、他の本も読んでみたいな、とそんなことを思ったり。

 

 

 作者自身の脱税事件の影響で超久しぶりに刊行したログ・ホライズン。Web版で読んだときの印象とは大分違う気がするけど、相変わらず熱い物語でした。若干ネタバレにはなるけど、登場人物たちが特定条件下において世界のルールに干渉できる、というのは面白い設定だなぁ、と思ったりした。あと物語としては非常に面白い展開だったけど、発刊ペースが大分遅いのと、物語の深淵に向かう事はほとんど無く、いつになったらこの物語が終わるんだろうな、と軽く天を仰ぎたくなる気分になったのも事実。個人的には、きちんと発刊ペースを守りつつ、あと数巻くらいできちんと物語を閉じて欲しいなぁ、と思っています。

 

 

苦しまない練習 (小学館文庫)

苦しまない練習 (小学館文庫)

 

 久しぶりに再読。読むと精神が落ち着くという精神安定剤的な本だな、と思う。今の自分の苦境を認識し、それを素直に認めると、問題は自動的に解決する、というのは確かにその通りだよな、と思ったりもする。現状をうまく見つめずに、自分が苦しくなることを続けることで、人は不幸になるなぁ、と。落ち着いた心、というものを獲得することはなかなか難しいけど、少しでもその境地に近づけるように意識して生きていきたいな、と思ったり。

 

 

上司は仕事を教えるな! (PHPビジネス新書)

上司は仕事を教えるな! (PHPビジネス新書)

 

 3月に読んだばかりだけど、職場が変わって部下の人が大量に増えたので、また読み直してみた。2ヶ月前に読んだとは思えないくらいに内容を忘れていて割とびっくりしたけど、読み直すと「いかに自分が仕事をやらずに、部下に仕事をやってもらうのか」という事の重要性を改めて感じた。自分が仕事をやると部下が成長しないし、モチベーションも上がらないからね。また、部下とコミュニケーションを密に取るのも大切だよな、と改めて思ったので、今後もこの本のノウハウについては日々の仕事の中でも実践していきたいな、と思ったり。

 

 

禅とオートバイ修理技術〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)

禅とオートバイ修理技術〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)

 

 息子と知り合い夫妻とのオートバイの旅を通じて、自分自身の過去の人格を掘り下げていき、禅やら哲学に対する考察を同時に行うという内容の本。読み始めはタイトル通り「禅とオートバイの修理技術」についての考察が入り、オートバイの旅の描写も新鮮で、非常に面白く読んでいたんだけど、「クオリティ」の話になったり、途中で息子と二人旅に変わってから非常に難解な読み物になっていき、頭に本の内容がすんなり入ってこなくなった。後半になって、オートバイの整備の話に戻ったら大分読みやすくなったけど、全般を通じて難解な内容の本でした。オチについては、なんか個人的にはしっくりこなかったなぁ、という感想。まぁ、これは好き好きもあると思うけれども。

 

 

 

カプコンが出した古いゲームの設定資料集が復刊したため、喜び勇んで購入。このゲームはブレスオブファイアというシリーズの5作目にあたり、シリーズ初の3D作品として登場したんだけど、独自のシステム(周回プレイ前提、宿屋がない、回復魔法がない、回復はアイテムのみ等)を使ったゲームであり、発売当初から賛否両論がある作品だった。オイラはこの独特の世界観にどっぷりとはまり、ラストバトルの文字通り身を切るような選択と、それを乗り越えた末に見ることができたエンディングが本当に見事で、今に至るまでリメイクが出ないかな、と考えているくらいに大好きな作品です。久しぶりにゲームの設定資料を読んでみて、デザインやらシナリオについて深く考えて作られた作品だったな、と改めて感じたりした。また、頭を空っぽにしてゲームを遊んでみたいなぁ、とそんなことを考えたりした。

 

 

ゼロトレ

ゼロトレ

 

 

電子書籍で購入し、サクサク読了。体の縮みを直すことで、姿勢も良くなり日々の生活がトレーニングとなり自然に痩せる、といった内容。縮みを直すには、体を緩めた後、きちんとした姿勢に固定するというメソッドなのですが、全般的に文章量少なめで、図による説明が多い。確かにやってみると効果がありそうな気がするけど、電子書籍版だと肝心の図が見にくいのが困る。加えて図に入っている文字が小さすぎて読みにくいんだよね。本の内容的にはなるほどね、という感じではあるので、実際に試してみて自分の体の変化を確かめてみたい。

 

 

 

複数の医師にお酒の最高の飲み方を聞く、という構成の本で、序盤は「つまみは油物を先に食べると良い」「納豆をつまみにすると良い」など、割と示唆に富んだ内容で面白いんだけど、後半は既知の内容(お酒飲むとこんなに良い事・悪い事ありますよ!)や「要は適量(2杯/日程度)飲めばよい。」的な話が多くて、若干食傷気味ではありました。ただ、総じて健康にお酒を飲みたい人は読んで面白い内容だとは思いました。あと、個人的な感覚ではあるんだけど、普段の文章やら日常会話であまり出てこない「左党」という単語が多用されていて、個人的に非常に読みにくかった。単に「酒飲み(もしくは酒好き)」で良いじゃないの。

 

ひとり飲み飯 肴かな

ひとり飲み飯 肴かな

 

 

孤独のグルメの原作者でおなじみの久住さんの本。お酒とつまみと、それにまつわるエピソードを自由闊達な文章で書いた本。なんだろう、良い意味であまり中身がない本というか、酔っ払いが酔っ払って書いた(風の)本というか。お酒飲みながら読むには最適な本というか、なんだろう、この本をうまく評する文章が見当たらない(笑)

個人的には、テイストの薄さも含めて非常に楽しめました。融通無碍の文章や内容が心地良かったというか。割とサクサク読めるし、Amazonプライム加入者は無料で読めるので、グラス片手に読むのをオススメします。

 

 

その後の世界最強の商人 (角川文庫)

その後の世界最強の商人 (角川文庫)

 

 

ものすごい昔に読んでいる途中でペンディングにしていたけど、ようやく読了。第一作目のインパクトの方が大きいかな、というのが率直な感想ではあるけど、書いてあることは非常に良い内容ではあるので、読んで良かったな、とは思った。ただ、どの啓発本にしても、「内容について虚心坦懐に捉える」「愚直に実行する」「定期的に振り返る」というのは大切だよなぁ、と思ったりもした。実行しないことには、何も自分に残らないからね。



という感じで5月は非常に楽しく読書が出来ました。

 

余談ながら、5月のゲーム生活的には、コツコツ遊んでいる地球防衛軍5は達成率がようやく66%(先月比+4ポイント増)になりました。これからどんどん難易度が上がって急な坂になるので年内には終わらないかな、というペースですね。まぁ、楽しみながら遊んでいきたいな、と思う。

 

6月も面白い本がたくさん読めますように。

2018年4月に読んだ本をレビューする

 

 

4月に読んだ本は3冊でした。年初から4ヶ月で42冊ですね。当初のハイペースからスローダウンして、月10冊ペースになった感じかな。4月は職場が変わって色々と疲れた影響で、本があまり読めませんでした。5月はそれなりに本を読みたいな、とは思っています。


さて、4月も読んで面白かった順に並べましたが、3冊だったし再読2冊だし、まぁ、順序はあるようで、無いような感じかな。

 

・ゴールをぶっ壊せ

・風よ。龍に届いているか(上下)

 

 

 影山ヒロノブさんの自伝。この方は、単なるアニソンシンガーと思いきや、想像以上の波瀾万丈の人生を送っている人だったんだな、ということがわかって面白かった。あと、歌うことが好きという事だけで、良くもまぁここまでの人生を築く事ができたな、と感心しきり。正直、努力を継続できる事も、夢を諦めない事自体も才能だとは思うんだけど、本人はすさまじい苦労をしたんだろうな、と思うと非常に感動できるし共感もできる。久しぶりにスパロボを遊びたくなってきた。

 

 

風よ。龍に届いているか〈上〉

風よ。龍に届いているか〈上〉

 

 ハードカバー版を再読。このハードカバー版には不死王の物語も入っている。ゲームであるWizardry2と3の世界観をベースにして、そこに独自の解釈を加え、独自の設定やキャラも加えている物語なんだけど、久しぶりに読み直しても滅茶苦茶面白くてビックリした。まぁ、改めて読み直してみて、ご都合主義的な展開がいくつかあるのに気がついたのも事実なんだけど、そんな事は重箱の隅の話であり、ストーリー全体の面白さにグイグイと引き込まれ、あっという間に読了してしまった。原作にはない大幅な設定追加も気にならなかったし、ベニ松さんの物語をもっとたくさん読みたいなぁ、とそんな事を感じた。また、忘れた頃に読み返したい。



という感じで4月は3冊でした。あと4月は映像やゲーム成分が高かったのが読書量が減った理由の1つかも。アニメはペルソナ5やシュタインズゲートゼロ、銀英伝も見てるし、ゲームは地球防衛軍5をコツコツと遊んでいるのもあるしね。防衛軍は達成率が62%となりましたが、後半になるとつらくなるのはいつもの事なので、100%になるのは当分先になりそうです。まぁ、そこまでやりこむか、わからないけどね。

2018年3月に読んだ本をレビューする

3月に読んだ本は10冊でした。今年に入って3ヶ月で39冊ですね。例年と比べると割とハイペースで読書が進んでいるという感じかな。4月は職場が変わった影響もあり、今のところあまり本を読めてないけど、今月は読書はあんまりせずにゆるゆると過ごしたいなぁ、と考えています。


さて、3月も読んで面白かった順に並べました。3月はどれも面白かったかな、という印象。再読も多かったけど外れなし。良い月でした。

 

・最終講義 生き延びるための七講

・ダメなときほど「言葉」を磨こう

・仰天・平成元年の空手チョップ(再読)

・隣り合わせの灰と青春(再読)

・こうすれば必ず人は動く

本好きの下剋上 4−2

本好きの下剋上ふぁんぶっく2

・図解 部下を持ったら必ず読む任せ方の教科書

・上司は仕事を教えるな!

・会計天国



 

 久しぶりに内田さんの本を読んだけど、相変わらずの内田節で読んでいて面白い。大学建築の話とか、組織内に異質な人が居た方が全体として生存確率が上がるとか、どこかで読んだことがある話も多いけど、同じ話を色んな例えを入れつつアップデートしていくのがこの方の流儀だとは思うので繰り返しも苦にならない感じかな。

あとは読んだことない話もあって、その部分は非常に興味深く読めた。例えば、誰が読んでも自分の話だと感じる、複数の立場を同時に盛り込む文章(倍音)の話は、なるほどな、と思ったりした。個人的にも倍音のある文章を書いてみたい。

 

 

ダメなときほど「言葉」を磨こう (集英社新書)
 

 こちらも久しぶりに読む、萩本欽一さんの本。欽ちゃん自身がいくつかの良い言葉に触れて人生が変わった、という本なんだけど、間接的に読者が良い言葉に触れることが出来、読者の人生も良い方向に向かう、という非常に良い本でした。自分自身も周りの人に対して良い言葉を使っていきたいな、とそんな事を感じたりした。自分が発する言葉を一番最初に聞くのが自分、という話もあるからね

 

 

仰天・平成元年の空手チョップ

仰天・平成元年の空手チョップ

 

 30年位前の本なんだけど、古くからのプロレスファンとして今読んで面白いという素敵な作品です。この作品自体は連載当時のニュースや過去の流れを踏まえて、全く架空の物語を編み込んでいく、という構成なんだけど、読んでいるとグイグイと世界観に引きずり込まれるので、作者の手腕が本当に見事だよなぁ、と思ったりもする。古くからのプロレスの知識はある程度必須ではあるけれども、今読んでも色あせずに面白い。そろそろ、某キャラが冷凍保存から復活してオカダと戦っても良いのでは、と思ったりもした。書いてくれないかな(笑)

 

 

隣り合わせの灰と青春 (幻想迷宮ノベル)

隣り合わせの灰と青春 (幻想迷宮ノベル)

 

 再版された文庫版を久しぶりに読んだのだけど、出版日を見たら20年前の作品という事に軽くびっくりするなど。ウィザードリィの設定を上手く活用し、転職時に何が行われているのかや、侍の設定等の話を膨らましているところは、あらためて読んでいても見事だし、加えて盗賊から忍者に転職するとどうなるかや、善悪の戒律というのを上手くストーリーに盛り込んでいるところも流石だな、と思うなど。あと、久しぶりにゆっくり読んでみたら、伏線がわりと丁寧に引いてあって、ベニ松さんの筆の力を改めて感じたりした。この小説読むと無性にウィザードリィが遊びたくなるんだよね。

 

 

 名著「人を動かす」のライブ版、という形の内容。人を動かすの内容を寸劇で再現、みたいな感じなんだけど、この形式の方が頭に入りやすいなぁ、という印象。なんによせ相手に関心を持つこと、というのは非常に大切だよな、と改めて思ったり。まぁ、自分に関心を持ってくれる人が少ないと、エネルギーが注入されず、なかなかに難しいわけだけど、周りに依存せずに自発的にエネルギーを増やす仕組み(物語に触れる等)を考える事も良さそうだな、とそんなことを考えた。

 

 

 

 この物語はWeb上ですでに連載が終わっている事もあると思うけど、定期的に刊行されるので嬉しい限り。主人公が相変わらず自分のペースで物事を運び、その自分のペースと周りの状況が合わないが故に様々なトラブルに巻き込まれる、という物語の構造は昔のままなんだけど、置かれた状況が全く変わっており、トラブルを解消するプロセスで世界自体がどんどん変わっていくというのが面白いなぁ、と思う。一応、Web版でラストまで読み終わっているんだけど、それでも物語に引き込まれるというのはすごいなぁ、とも感じる。

 

 

本好きの下剋上ふぁんぶっく2

本好きの下剋上ふぁんぶっく2

 

 作者が昔書いた短編集を中心に、ドラマCDのアフレコレポートや読者からの質問に作者が答えるコーナー(Q&A)まで、ファンなら読んで損無しの内容のファンブック。短編集は昔のマインを思い出してなんか懐かしくなり、Q&Aに作者が答える様は正にフェルディナントの切れ味という感じで、ファンなら十二分に楽しめる内容でした。文章量が少ないので食い足りない感じはあるのは正直なところだけど、まぁ、お布施だと思えば特に問題もなし。

 

 

図解 部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書
 

 昔読んだ本の再読なんだけど、出口さんの膨大な経験に裏打ちされた文章はさすがで、明日から使えるノウハウが本当に多いなぁ、と改めて感じた。図解本なので読みやすいので、何度も読み直して、無意識で出来るレベルに落とし込みたい。

あと、本、人、旅から、いろんな知識を得て、自分の知見を深めていきたいな、と改めて思ったりもした。もうちょっと体調が戻ったら旅をしたい。

 

 

上司は仕事を教えるな! (PHPビジネス新書)

上司は仕事を教えるな! (PHPビジネス新書)

 

 

部下に楽しく主体的に動いてもらうのが上司の仕事であり、上司は仕事を教えない方が組織としてうまくいく、という話が書いてある本。上司であることを楽しむとか、上司は部下の可能性の扉を開いて答えを出す支援をするとか、相手の話を聞き続けてコップを空にするのが大切とか、3つ褒めてから1つしかるとか、まぁ、他の上司本にも書いてある内容も多いんだけど、一読して非常に参考になった。実践し、再読し、また実践して血肉にしていきたい。

 

 

会計天国 (PHP文庫)

会計天国 (PHP文庫)

 

 交通事故を起こして死にかけた主人公が、「5名の人間を幸せにしたら生き返れる」という天使からの指令で、様々な会社を建て直す、という話。個人的に会計に関する知識が多いので苦も無く読めたけど、これ会計初心者が読むにはハードルが高すぎる内容じゃないかな、と思ったりもした。なんにせよ、話自体はなかなかに面白く、個性豊富な登場人物達が多いので、個人的には割と楽しめた。会計を仕事にしている人にはオススメかな。



という感じで3月もたくさん本が読めました。4月は映像成分を高めたいなぁ、とか考えているんだけど、話題になっているポプテピピックを軽く見始めたら衝撃的に面白くて、最後まで見てしまった。これ、良い意味でも悪い意味でも歴史に残るアニメだなぁ、と思ったり。その他は、ペルソナ5やシュタインズゲートゼロや銀英伝も始まるけど、全部ストーリーは知っているだけに、どこまで付き合おうか軽く悩み中。

 

2018年2月に読んだ本をレビューする

2月に読んだ本は20冊でした。我ながら読み過ぎ。まぁ、このうちラノベが16冊なのですが(笑)

1月は9冊読んでいるので、このペースだと年間150冊を軽く超えるけど、読書は年間100冊で良いかな、とも思っているので、3月はちょっと読書ペースを落としてゲーム成分を上げようかな、と考え中です。マンガ成分を上げるのもあり。

さて、2月も個人的に面白かった順に並べてみます。

 

ブラスト公論

冴えない彼女の育てかた2-13+外伝4冊

・筋トレが最強のソリューションである 

伊集院光の今週末この映画を借りて観よう2

意味がなければスイングはない(再読)



 

 

ライムスター宇多丸さんと、その仲間達4人(計5人)の対談集。宇多丸さんのラジオ等でおなじみの構成作家古川耕さんとか、音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんの2人は分かるけど、他の2人はあまりなじみが無い感じだけど、メンバー5人がいろんなテーマに対して好き放題話をしているのは非常に面白い。いろんな角度から世相を斬っていて、読んでいて爽快というか痛快というか。

こういう感じのラジオをやると面白いのにね、とも思ったりもしたけど、こういう話ってラジオでやると密度やら構成が薄くなり、構成や編集を経た本だからこそ濃密な内容を楽しめるのかもな、とも読んでいる途中に思ったりもした。(最後まで読んでみたら、編集の古川さんも同じ事を書いているね。)

ともあれ、これ、編集・校正した人、何日かかったんだろうな、と軽く頭がクラクラする大作だと思う。宇多丸さんが好きなら読んで損なし。

 

 

冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)

冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)

 

 

1ヶ月余りで全17冊(外伝含む)を読み終わるとは思わなかった。王道のハーレムものラブコメという感じではあったけど、二層構造、三層構造のストーリーとなっており、非常に面白く読ませていただきました。全然作風は違うんだけど、会話劇という意味で銀英伝をふと思い出してしまったり。13巻単体が完全にエピローグみたいな感じになっており、ラストにもう少し骨太の話(具体的には、全員の力を結集した作品を完成する話)を読みたかったかな、と思わなくもないけど、登場人物達の気持ちに折り合いを付けるという意味では良いエピローグであったかな、と思ったりもした。

あと、外伝(GS)を読まないとストーリーを全て堪能出来ないという意味では、全部本編にすれば良かったのでは、と思わなくもない。ただ、なんだこうだ言いながら17冊も飽きずに一気に読めた、という意味では非常に大満足の作品でありました。オススメ。

 

筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法

筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法

 

 

読めば読むほど筋トレをしたくなる、という不思議な啓発本。○○の悩みがある→筋トレすれば解決、みたいな分が全てに渡り書いてある、という本。個人的にこの勢いはものすごく好きだったりする。最後まで読んで本当に筋トレを皆がやれば世の中の悩みが減るのでは無いか、と思ったりした。とかく体を動かさない昨今ではあるので、体調を良くする意味でも体を動かした方が良いんだろうな、と思ったりした。

 

 

伊集院光の今週末この映画を借りて観よう vol.2

伊集院光の今週末この映画を借りて観よう vol.2

 

 

伊集院光さんのラジオ番組の書籍化第二弾。ゲストがオススメ映画を1本紹介し、映画を見る前にオススメポイントを3つ上げて説明。その後、伊集院光とアシスタントが映画を見て、2週間後に再びゲストを呼んで映画を見た感想トークをする、という構成。非常に好きな番組だったんだけど、伊集院光さんが昼間の帯番組をやることになったので終了してしまったんだよね。書籍になっても番組の面白さは変わらず、読み終わった後に猛烈に映画が見たくなる本です。

本来なら映画を見た後に感想編を見るべきなのだけど、いくつかの映画は未見だったけど、ネタバレ上等で本は全部読んでしまったはここだけの秘密だ。まぁ、致命的なネタバレはあまりない気がするので、全部読んでから映画を見ても良いんじゃないかな、と個人的には思わなくもない。

 

 

意味がなければスイングはない (文春文庫)

意味がなければスイングはない (文春文庫)

 

 村上春樹における音楽論の短編集。短編1つに一人(または二人)に焦点を当てて、村上春樹自身の個人体験(コンサートに行った、CDを聞き比べた等)を軸に音楽論(主にジャズ論)を語る、という構成の本。掲載されている人は聞いたことが無い人が殆どなんだけど、村上さんの独特の切り口の論を読むと、その人の音楽が聴きたくなる、という不思議な本でもある。過去においては、村上さんはウィスキーについて語っていたけど、それの音楽版という感じかな。ウィスキーの本と同様に、この本を読むと何か音楽を無性に聴きたくなる。



という感じで、2月はめちゃくちゃ本を読みました。ラノベ成分(物語成分)を入れると生活に潤いが出るな、とちょっと思ったので、今年は物語成分(マンガも含む)をちょっと高めてみようかな、と思ったりもした。面白い物語を読むと人生が豊かになるからね。

2018年1月に読んだ本をレビューする

1月に読んだ本は9冊でした。一応、年間目標である100冊を上回るペースではあるけど、もうちょっと本を読みたかったな、という思いはあります。まぁ、読みかけの「ブラスト公論」が千ページ超と厚すぎて、本を読んでいる時間の割には冊数が増えなかった、という事もありますが。

 

さて、1月も個人的に面白かった順に並べてみます。

 

・技術解体新書

スクリプトドクターのプレゼンテーション術

・To Be The 外道

ストリートファイターが好きだ!

・SLEEP

・知の整理術

冴えない彼女の育てかた

・自分の小さな箱から脱出する方法(再読)

・心の疲れを取る技術(再読)

 

 

技術解体新書 サッカーの技術を言葉で再定義する

技術解体新書 サッカーの技術を言葉で再定義する

 

 サッカーライターの西部さんが、風間八宏のサッカーを解説した本。風間サッカーが何故、他を圧倒できるのか、がわかりやすく書いてあって、「なるほど風間さんはこういうサッカーを目指していたのか」というのが非常によく分かった。

あと、風間さん自身はいろんな意味でサッカーにおいて天才であるけれども、その天才性をまわりの人に押しつけたりせず、「どうしたら凡人でもよいサッカーが出来るのか」を掘り下げているのが面白い。川崎や名古屋のサッカーが好きな人は読んで見るのをオススメします。割と目からうろこの内容が多いと思います。

 

 

スクリプトドクターのプレゼンテーション術 (DIALOGUE BOOKS)

スクリプトドクターのプレゼンテーション術 (DIALOGUE BOOKS)

 

 プレゼンテーションのテクニックと言うよりは、「プレゼンテーションの心構え」みたいな事がたくさん書いてあって、プレゼンだけではなくて、コミュニケーション術として非常に示唆に富んだ内容が多いな、と感じた。

あらゆる面で転調が大事とか、自分の思い込みが無いか常に疑えとか、自己開示が大切とか、明日から即使える内容がたくさん詰まった本だと思う。

3時間の講演内容を書籍版に再編集したとの事だけど、三宅隆太さんは本当に才能豊富な人だよなぁ、と改めて感じた。古川さんの編集も良いんだろうね。社会人の方には非常にオススメです。

 

 

To Be The 外道 

To Be The 外道 "レヴェルが違う!”生き残り術

 

 外道になるための本ではなくて、プロレスラーの「外道」さんの自伝。波瀾万丈な人生について詳細に書いてあり、普通に楽しめました。ただ、帯で煽っているような「新日本プロレスV字回復の真実」については特にしっかり書いてないため、若干の肩すかし感はあるのも事実。ただ、プロレスファンとしては読み応え十分な本ではあるし、プロレスファンとして読む手が止まらなかったので、「外道」さんや近辺のプロレスラーについて興味がある方は読んで損なしだと思う。

 

 

 ストリートファイターも30周年という事で出たムック本。主にはスト2とスト5の特集という感じの構成。2と5の製作者インタビューも興味深いし、当時のスト2の企画書とか、スト5のキャラはどうやって作られるのか、など読み応えが結構あった。ただ、3や4の情報は殆ど無いので30周年記念本という事に過度の期待をすると、「あれ?」と肩すかしを受ける感はある。ただ、税抜き千円でここまでの内容を読めるなら、大満足かなという感じ。

 

 

SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術

SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術

 

 良い睡眠を取るための様々なコツ、が書いてある本。割と知っている内容(朝、日光を浴びると良いとか、寝る前にはブルーライトを遮断した方が良い等)も多いけど、マグネシウムを取ると良い(しかも皮膚から取ると良い)とか、太りすぎると眠りが浅くなるとか、初見の内容もあって割と楽しく読み進められた。良質の睡眠を取りたい人にとってのヒントがたくさんあると思う。

 

 

人生にゆとりを生み出す 知の整理術

人生にゆとりを生み出す 知の整理術

 

 序盤は非常に面白かったのだが、後半は良くあるライフハック本という感じで、この手の本を読むのが好きな人にとっては既知の内容が多いかな。ただ、序盤の内容はオリジナリティが高く結構良かったので、序盤だけでも元は取った感じはあるけどね。それと、巻末の「教養が付くマンガガイド」は独特の切り口で面白かった。紹介されていたマンガは既読本が多かったけど、これはオイラと作者の嗜好が似ているからなんだろうな、と思う。まぁ、だからこそこの本に書いてあることは割とオイラが既知の内容が多いんだろうなぁ、と思ったりもした。

 

 

冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)

冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)

 

 話全般としてストーリーは有って無いような感じではあるし、ときメモのネタとか挟んでいて古いなぁ、とか思いつつも、登場人物達(特に主人公)が割とエキセントリックなので、その振る舞いを読んでいるだけで結構楽しめた。

序盤を読んでいて正直「あれ、イマイチ?」とか思っていたけど、終盤に向けて徐々に面白くなっていき、ラストまで勢いを付けて読む事が出来た。作者の独特の文体がクセになる感じはあるね。ネットの評判を軽く読むと3巻くらいから真価が発揮される、との事なので、続きもユルユルと読み進めたいなぁ、と思う。

 

 

自分の小さな「箱」から脱出する方法

自分の小さな「箱」から脱出する方法

  • 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2006/10/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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 久しぶりの再読。今現在、自分自身が箱に入っていることが如実に分かっただけでも読んだ甲斐がありました。この本は本当に座右の書にして、人生を生きていく中で、すり切れるまで読み続けないとダメなんだろうな、という事を改めて感じたりした。気がつくと箱に落とされている事って多いからね。何にせよ、自分自身が箱から出ることを意識して生きて生きたな、と思う。また、箱に入った相手を出すためには、こちらも覚悟と情熱が必要なんだろうなぁ、という事は感じた。何度目か分からない再読だったけど、人間関係に悩んでいる人にはもれなくオススメしたい本ですね。

 

 

 こちらも再読。長期疲労が抜けるには長い時間がかかる、というのは確かにその通りだよな、と思った。今の生活の疲労が抜けないのは、疲労を抜かすことを考えずにいろんな事をやろうとしているのが原因かもな、と思ったりもした。仕事も私生活においてもやることを減らすことで、まずは疲労を抜くことを優先した方が良いんだろうな、とちょっと思った。

 

という感じで、1月もあっという間に終わってしまいました。2月も面白い本をたくさん読みたいな、と思っています。

2017年読んだ本:ベスト5


2018年に入って既に恐ろしい日数が経過しています。今年も時間が過ぎるのが早いなぁ、という実感があるし、一日一日を大切に過ごさなきゃなぁ、と改めて思ったりもします。 さて、昨年度読んだ113冊の中で、ベスト5は以下の通りとなりました。

 

相変わらずジャンルもバラバラなので特に明確な順位は無いのですが、個人的に感銘を受けた順に並べてみました。ただ、どの作品も本当に良い出来で、いずれもベスト1と言っても過言では無い作品群だと思います。読書ってほんと楽しいな、と思った1年でもありました。



 

勝負論 ウメハラの流儀 (小学館新書)

勝負論 ウメハラの流儀 (小学館新書)

 

 

近年は日本でもe-Sportsが話題になっているけど、日本におけるプロゲーマーの草分け的な存在である、ウメハラさんの著書。大学での講演動画を見て感銘を受け、旧著も読んで見ようと思って読み始めたんだけど、読み終わった瞬間に再読を始めてしまうくらいに面白かった。

 

毎日自分が成長する実感を持つ事が幸せに繋がる、という事が繰り返し繰り返し語られており、目に見える成果を期待したり、周りからのリアクションを求めても不幸になるだけだよなぁ、と改めて思ったりした。

 

あと、この本はウメハラさんの深い経験に裏打ちされた名言揃いで、読んでいて非常に心地よいんだよね。オイラがゲーマーであるのでより面白く読めている側面はあるけど、この本に出会えて本当に幸せでした。



 

生涯投資家

生涯投資家

 

 過去に日本全体を騒がせた「村上ファンド」の村上さんが書いた本。投資に対してきわめてまっとうな事が書いてあり、読み終わって率直に感じたのは、村上さんって自分の正義(というか価値観)に則って動いている人なんだな、という事と、日本の株式市場の考え方は歪んでいるため、それに果敢にも立ち向かったために一時的に破れてしまった、という悲しい事実があったんだなという事。

立ち向かう敵があまりに強大だったこと、人々の文化や考え方を変えるにはやはり時間が必要だったこと、など不運な面が多かったと思うけど、この方が風穴を開けてくれたため、日本の市場が良い方向に動いた側面はあるな、と感じた。投資に興味がある人は、示唆に富んだ内容も多いので、読んで損無しだと思います。



 

苦しまない練習 (小学館文庫)

苦しまない練習 (小学館文庫)

 

 日々、色んな事に苦しんでいる中で、軽い気持ちで買って読んでみたんだけど、釈迦の時代から人の悩みって同じで、人の本質というのは良くも悪くも進化しないものだな、という事実に気がつかされた。皆、同じ事でどの時代においても長年苦しんでいる、というか。

この本に書かれている事としては、「悪口なんて、原始時代から言われているので、当たり前の事なんだ(だから気にしてもしょうが無い)」とか、「意識すれば、自然に良くないことは消えていく」とか、「人間の脳は何を手に入れても不満足に陥るという構造的な欠陥がある」とか、示唆に富んだ内容が多く、確かにこういう言葉を読むことで「苦しまないための練習」が出来るな、と思ったりした。人間関係で苦しんでいる人は読んでみると、心が少し軽くなると思います。

 

 

 軽く本を開いて「冒頭数ページだけ読むか」と思っていたら、気がついたら最後まで読んでいた、という非常に吸引力が強い本でした。ザ・ベストテンという番組が大人気の中、なぜ辞めてニュースステーションを始めたのか、という理由が良くわかり非常に面白かった。

あと、ニュースステーションって、服に合わせてペンの色まで変えている事から始まり、細部に至るまで考え抜いて作った番組だったんだな、というのが良く分かって興味深かった。ベストテン・ニュースステーション世代の人なら猛烈に懐かしく、番組成立の舞台裏が見れて非常に面白く読めると思う。世代限定ですがオススメ。

 

 

 本が好きすぎる現代人が本があまり普及してない異世界に飲み込まれ、どうにかして本を作る、というところから始まるファンタジー小説。評判が良いので電子書籍で1巻を購入し読み始めたんだけど、気がついたら既刊全部を電子書籍であっという間に読み終わるという驚異的な展開。その後は、「小説家になろう」というサイトに掲載の連載版も全部読み終わってしまいました。久しぶりに物語に飲み込まれる幸せを味わったよ。

主人公があまりに本好きが故に周りが壮大に巻き込まれ、世界全体が大きく躍動していくのは、読んでいて痛快であり爽快でもある。なるほど、評判になるのもよくわかるし、皆が嵌まる理由もよくわかった。なんか面白いファンタジー小説がない、と聞かれたら真っ先にオススメしたい作品ですね。まぁ、分量が多すぎるのが玉に瑕ですが(笑)



という感じで、2017年も非常に読書が楽しめました。2018年もたくさん面白い本を読みたいな、と、そんな事を考える今日この頃であります。良い本との出会いがたくさんありますように!