2016年8月に読んだ本をレビューする(後編)
8月の読んだ22冊のうち、Kindle Unlimitedで読んだ本14冊をレビューします。例によって面白い順に並べて上位3つについて詳しい感想を書いてみます。ちなみに2016年8月は下記本は無料で読めたけど、現在はどうなっているか分かりません。*1
・夢をかなえるゾウ3
・勝負師と冒険家
・「脳のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!
・人生はもっとニャンとかなる
・損をして覚える株式投資
・脳が冴える15の習慣
・「やめる」習慣
・必要とされる社会人になるための31の決意
・資産運用に無関心な人が読む本
・マンガで読む「非常識な成功法則」
・マンガで読む「仕事は楽しいかね」
・思考ツールとしてのタロット
夢をかなえるゾウ3は、久しぶりに読んだ夢をかなえるゾウシリーズ。このシリーズって啓発本というよりは、ファンキーな主人公(ゾウの神様ガネーシャ)が繰り広げるドタバタファンタジーみたいな内容だよね。もちろん、示唆に富んだ内容が多いので人生を過ごす上での教訓が満載で楽しいんだけど、それよりも話の破天荒さや主人公の成長物語を楽しむシリーズだよな、と改めて思った。今回は辛いモノ好きのブラックガネーシャ登場で、相変わらずのハチャメチャぶりで非常に楽しめた。また忘れた頃に読みたいし、続編にも期待したい。
勝負師と冒険家は、将棋の羽生さんと冒険家の白石さんの本。白石さんって全く知らなかったんだけど、ヨットで世界一周をやってる方で、なんというか破天荒な人生を過ごしているな、という印象。この方の冒険譚を読めるという意味でもこの本の価値はあると思う。あと、極限状態で戦っている二人の間に、思わぬ共通項がたくさんあって、その点も非常に興味深く読めた。こういう本が定額読み放題で読めるって素晴らしい。
「脳のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!は、脳科学者の苫米地さんの本。この方の本を読むのは初めてなのですが、非常に示唆に富んだ内容が多くて面白い。結構刺激を受けた。脳科学×啓発本みたいな内容の本だけど、「ほほーそういう風に組み合わせるか」というのが面白い。この方は本を量産しているので内容が薄いんじゃ無いか、と思って今までは読んで無かったけど読んでみて良かった。定額読み放題って、自分が普段触れてない本を読めるから良いよね。
ベスト3の紹介は以上で終了。以下は、ザックリとした感想で。
人生はもっとニャンとかなるは、ベストセラーにもなったネコ写真×人生訓の写真集。前著は実本で持っているけど、このシリーズは電子書籍では無くて実本で購入した方がよいな、と思った。このシリーズって、パラパラと好きなページを読んだり、人にプレゼントするために好きな項目をちぎって使うのが目的の本なので。まぁ、内容は相変わらず素晴らしいし、読んでいてニヤニヤできる良本です。
損をして覚える株式投資は、邱永漢さんの本。邱さんの本は久しぶりに読んだけど、この方の文体は好きだな、と改めて感じた。昔の内容が多いけど、もちろん現代で使える内容も多い。株式投資は我慢が必要だ、というのは深くうなずいた。
脳が冴える15の習慣は、ベストセラーにもなった本。明日から使えるノウハウが満載で良いのだが、オイラ的には「最高の休息術」の方がインパクトが大きかったな、という印象。
「やめる」習慣は、自分が持っている悪習慣をどうやって絶つのか、が懇切丁寧に書いてある本。こちらも明日から使えるノウハウが満載なので、悪習慣を減らしたいと感じている人は読んで損なしの内容。
必要とされる社会人になるための31の決意と、資産運用に無関心な人が読む本は、個人出版の本。作者のブログが好きなので、本も読んでみた次第。どちらもブログの内容を再編集した内容で非常に示唆に富んでいて面白い。特に資産運用の本は、まったく投資したことが無い人は必読の内容だと思う。こういう本も月額定額で読めるのは素晴らしい。
庵野秀明 パラノ・エヴァンゲリオン、庵野秀明 スギゾ・エヴァンゲリオンは、庵野監督がテレビ版エヴァを作ったときの事が書いてある対談集。エヴァの裏事情が分かって非常に面白い。庵野監督は本当に狂気の人だな、というのが改めて分かる。この本を読むと、良くシン・ゴジラは映画として綺麗にまとまったな、と思うし、仮に続編ゴジラが出来たとすると、人々の想像(や期待)の斜め上を行く作品になるんだろうな、と思う。まぁ、どちらにしても暴走してこその庵野監督だな、と思ったり。
マンガで読む「非常識な成功法則」、マンガで読む「仕事は楽しいかね」はマンガで読むシリーズ。どちらも元ネタ本の方が面白かったな、という印象。この手のマンガ本って、どうやっても内容が薄くなるし、展開が唐突になっちゃうケースが多いんだよね。昔読んだ、7つの習慣のマンガシリーズはマンガが短編仕立てになっていて、良く出来ていたな、と唐突に思いだした。マンガシリーズでどれか読みたいなら、冊数は多いけど7つの習慣シリーズがオススメかな。
思考ツールとしてのタロット、は作者の方の講演を本にした本。正直、本にするならもうちょっと内容を再構成した方が良いんじゃ無いの?と思ったりもした。要はしゃべったままの内容がそのまま文字起こししてある内容なんだよね。ただ、内容は割と面白く、例えば毎日タロットを1枚めくってみて、そのめくった内容を今日一日の人生に当てはめて考えてみる、という考え方は面白いなと感じた。このメソッドを得るだけでも読む価値はあるな、と思った。
という感じで、8月も本がたくさん読めたので非常に良かったのですが、Kindle Unlimitedのラインナップが開始当初から徐々に縮小しているのが気になる所。まぁ、Amazonくらいの規模になるとサービスを構築・維持するだけでも様々な問題点が発生するよな、と思ったりもするけど。個人的には雑誌のラインナップが減っているのがほんと残念。
ともあれ、こういう本読み放題サービスは本好きにとっては非常に良いサービスだと思っているので、Amazonには色んな諸問題を解決してもらい、本のラインナップを更に充実をしてもらいたいな、と切に願います。
*1:今は、無料で読めないかも知れません。
2016年8月に読んだ本をレビューする(前編)
2016年8月は22冊本を読みました。たぶん、中学生以降では最高記録。ちなみに小学校の頃は図書館に入り浸りだったので、ものすごくたくさん本を読んでいた。(多分1冊/日以上のペース)
ともあれ、ここまで本が読めたのはなんと言ってもAmazon Unlimitedのおかげ。無料期間中に14冊読みました。これに加えて実際の本を8冊読んだので22冊。
あと、余談ながらAmazon Unlimitedでは普通の本以外にもマンガや雑誌をものすごくたくさん読みました。*1たぶん定価ベースで1万2千円以上は読んでるので、Amazon Unlimitedが約千円/月だとすれば、1年分の料金を無料期間中に読んだ計算。非常に満足です。
さて、流石に22冊全部レビューすると大変なので、通常本*2とUnlimited本に分けてレビューしたいと思います。今回は前半の通常本8冊です。例によって読んで面白い順に並べてみて、上位3つについて主に感想を書いてみようと思います。
・カズ語録
・最高の休息法
・さよならは小さい声で
・死神の浮力
・プロレス語辞典
・知的トレーニングの技術
・昭和な街角
・1回5分体が喜ぶ健康術(3回目)
カズ語録は、オイラが個人的に大好きなサッカーの三浦知良(カズ)さんの名言集を集めた文庫。ページのど真ん中に大きな文字で名言が書いてある構成なので、文章量が少なく非常にサクサク読める。ただ、収録された言葉はどれも含蓄が深い内容で、折に触れて何度も読みたいな、と思った。個人的には東日本大震災のチャリティーマッチでカズが決めたゴール動画は大切に保存してあり、たまに見たりする。見る度にこちらが思わずガッツポーズしちゃうくらい、ほんと良いゴールだなと思うんだけど、このゴールの事も書いてあったする。オイラ的にはこの本は殿堂入りというか別格で1位ですね。
世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
- 作者: 久賀谷亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/07/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最高の休息法は、普通の月なら間違いなくぶっちぎり1位の内容の本。メンタルタフネス(瞑想)について書いてある本で、様々な論文で言及された内容を、物語調にわかりやすくまとめて書いてある本。簡単に要点を書くと、自分が精神的(および肉体的)に疲労しているのは脳の自動運転が原因で、瞑想をして自動運転を止めれば脳が疲れなくなる。そして、瞑想をすることで(脳の可塑性を利用して)脳の自動運転を止める回路を作ることができ、この回路ができれば疲れにくい脳味噌(および体)が作れる、という話。
自動運転で自分が疲れ切っているという点と、疲れにくい脳味噌は自分で構築できるという点は、本当に目から鱗が落ちた。この概念を読むだけでもこの本を買った甲斐があったな、と思った。そして、実際に各種瞑想(歩行瞑想や食事瞑想等)を実践していると、確かに体中にまとっていた倦怠感が徐々に薄れてきて、日々の生活を楽しく過ごせるようになってきた。瞑想については色んな本を読んでは実践し、そのうちやめてしまうというサイクルを繰り返していたけど、ちょっと真剣に瞑想について学び直して、習慣付けしたいなと思った。
何にせよ、箱本*3と同じくらいオイラの座右の銘はほぼ確定な本。ちなみに電子書籍で購入したんだけど、実本でも買い直そうかな、と思ってる。
さよならは小さい声で、は松浦弥太郎さんの本。弥太郎さんの本はたまに買って読んでるけど、どれも読む度に非常に良い本だなぁ、と感じる。具体的にどのように良いのか、が非常に伝えづらいんだけど、弥太郎さんの生き方や考え方に非常に共感できる。あと、この方が様々な痛い目にあって得た経験を惜しげも無く披露してくれるので、オイラが実際に人生を生きていく上での羅針盤にもなる。この本はストーリー仕立ての短編集となっているので、読みやすくて松浦弥太郎さんの本は始めての人にもお勧め。
死神の浮力は、伊坂幸太郎さんの死神シリーズ。前作は短編集だったけど、今作は長編。個人的には短編の方がこのシリーズの設定*4が生きると思うし、今回の長編では取り扱っているテーマが重すぎるので個人的には好みでは無かったかな。まぁ、文章はうまいので読む手が止まらず最後まで読めたので、さすがではあるんだけど、テーマ的に再読はしないかなという感じ。ただ、無性に前作が読みたくなったので、今度電子書籍で前作を買おうかなとか思ってる。
プロレス語辞典は、プロレス初心者からベテランまで楽しめる本。プロレスの基本知識が序章に書いてあって、初心者にとってプロレスというものがどういうルールに基づいてやっているのか、が分かって面白いし、ベテランは「なんでこんなマニアックな項目まで書いてあるんだよっ」という突っ込みを入れられるので面白い。コアなプロレスファンから、最近プロレス見始めました、という人までオススメ。
知的トレーニングの技術は、半年くらい前から読んでいたと思うんだけど、ようやく読了。序盤は示唆に富んでいて面白かったんだけど、後半に向けて難解になっていき、オイラの脳味噌のキャパを超えた、という印象。序盤だけでも相当面白いので読む価値ありだけど、後半までは無理して読まなくても良いかな、というのが個人的な感想。*5
昭和な街角は、火浦功の未発表作品を集めた本。お布施のつもりで購入。サクサクと読了したけど、まぁ、なんというか「懐かしい」という言葉しか出てこない。昔の社会情勢が分からないと面白さ半減な気がするし、火浦さんの文体って良くも悪くも軽いので今時の文章では無いなぁ、とも思った。ただ、最後の方に挟まれていた中編が割ときちんと完結していてびっくりした。なんだ、こういう話もきちんと書けるんじゃん、とちょっと関心した。*6コアな火浦ファンにはお勧めしますが、まぁ、普通の人は買ったら面を喰らう内容だとは思うし、あんまり楽しめないんだろうなとも思う。
1回5分体が喜ぶ健康術は3回目の読了。寝る前に読んで、朝実践するというサイクルが一番良い使い方かな、とも思ってる。何にせよ、この健康術をやると肩こりや腰痛が治るし、サボると肩こりと腰痛が復活するので、非常に有効なんだろうな、と思ってる。現在はサボり気味で肩こり気味。そろそろ復活しようかな、と思ってる。上述の瞑想と、この健康術は身につけると一生モノのノウハウだと思ってるので、今年の残り時間を使って習慣化したいな、と思ってる。
という感じで、8月の8冊レビューは終わり。Kindle Unlimitedで読んだ残り14冊は別エントリでレビューします。まぁ、ほんと8月は本をたくさん読んだな、と改めて思う。本を読むと人生の密度が濃くなる気がするので、流石に1ヶ月20冊ペースを続けるのは無理だけど、毎月10冊前後は読みたいなと思う。
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
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- 発売日: 2006/10/19
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常識があってからの常識破り
補足
kindle unlimited2週間くらい使ってみた感想
<良い点>
<悪い点>
<改善して欲しい点>
ペルソナ4ゴールデン 割とネタバレ有りの感想
全体雑感
オープニングムービー
ストーリー面
システム面
ダンジョン面
その他雑感
個人的な改善希望点
雑感
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