2016年8月に読んだ本をレビューする(前編)
2016年8月は22冊本を読みました。たぶん、中学生以降では最高記録。ちなみに小学校の頃は図書館に入り浸りだったので、ものすごくたくさん本を読んでいた。(多分1冊/日以上のペース)
ともあれ、ここまで本が読めたのはなんと言ってもAmazon Unlimitedのおかげ。無料期間中に14冊読みました。これに加えて実際の本を8冊読んだので22冊。
あと、余談ながらAmazon Unlimitedでは普通の本以外にもマンガや雑誌をものすごくたくさん読みました。*1たぶん定価ベースで1万2千円以上は読んでるので、Amazon Unlimitedが約千円/月だとすれば、1年分の料金を無料期間中に読んだ計算。非常に満足です。
さて、流石に22冊全部レビューすると大変なので、通常本*2とUnlimited本に分けてレビューしたいと思います。今回は前半の通常本8冊です。例によって読んで面白い順に並べてみて、上位3つについて主に感想を書いてみようと思います。
・カズ語録
・最高の休息法
・さよならは小さい声で
・死神の浮力
・プロレス語辞典
・知的トレーニングの技術
・昭和な街角
・1回5分体が喜ぶ健康術(3回目)
カズ語録は、オイラが個人的に大好きなサッカーの三浦知良(カズ)さんの名言集を集めた文庫。ページのど真ん中に大きな文字で名言が書いてある構成なので、文章量が少なく非常にサクサク読める。ただ、収録された言葉はどれも含蓄が深い内容で、折に触れて何度も読みたいな、と思った。個人的には東日本大震災のチャリティーマッチでカズが決めたゴール動画は大切に保存してあり、たまに見たりする。見る度にこちらが思わずガッツポーズしちゃうくらい、ほんと良いゴールだなと思うんだけど、このゴールの事も書いてあったする。オイラ的にはこの本は殿堂入りというか別格で1位ですね。
世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
- 作者: 久賀谷亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/07/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最高の休息法は、普通の月なら間違いなくぶっちぎり1位の内容の本。メンタルタフネス(瞑想)について書いてある本で、様々な論文で言及された内容を、物語調にわかりやすくまとめて書いてある本。簡単に要点を書くと、自分が精神的(および肉体的)に疲労しているのは脳の自動運転が原因で、瞑想をして自動運転を止めれば脳が疲れなくなる。そして、瞑想をすることで(脳の可塑性を利用して)脳の自動運転を止める回路を作ることができ、この回路ができれば疲れにくい脳味噌(および体)が作れる、という話。
自動運転で自分が疲れ切っているという点と、疲れにくい脳味噌は自分で構築できるという点は、本当に目から鱗が落ちた。この概念を読むだけでもこの本を買った甲斐があったな、と思った。そして、実際に各種瞑想(歩行瞑想や食事瞑想等)を実践していると、確かに体中にまとっていた倦怠感が徐々に薄れてきて、日々の生活を楽しく過ごせるようになってきた。瞑想については色んな本を読んでは実践し、そのうちやめてしまうというサイクルを繰り返していたけど、ちょっと真剣に瞑想について学び直して、習慣付けしたいなと思った。
何にせよ、箱本*3と同じくらいオイラの座右の銘はほぼ確定な本。ちなみに電子書籍で購入したんだけど、実本でも買い直そうかな、と思ってる。
さよならは小さい声で、は松浦弥太郎さんの本。弥太郎さんの本はたまに買って読んでるけど、どれも読む度に非常に良い本だなぁ、と感じる。具体的にどのように良いのか、が非常に伝えづらいんだけど、弥太郎さんの生き方や考え方に非常に共感できる。あと、この方が様々な痛い目にあって得た経験を惜しげも無く披露してくれるので、オイラが実際に人生を生きていく上での羅針盤にもなる。この本はストーリー仕立ての短編集となっているので、読みやすくて松浦弥太郎さんの本は始めての人にもお勧め。
死神の浮力は、伊坂幸太郎さんの死神シリーズ。前作は短編集だったけど、今作は長編。個人的には短編の方がこのシリーズの設定*4が生きると思うし、今回の長編では取り扱っているテーマが重すぎるので個人的には好みでは無かったかな。まぁ、文章はうまいので読む手が止まらず最後まで読めたので、さすがではあるんだけど、テーマ的に再読はしないかなという感じ。ただ、無性に前作が読みたくなったので、今度電子書籍で前作を買おうかなとか思ってる。
プロレス語辞典は、プロレス初心者からベテランまで楽しめる本。プロレスの基本知識が序章に書いてあって、初心者にとってプロレスというものがどういうルールに基づいてやっているのか、が分かって面白いし、ベテランは「なんでこんなマニアックな項目まで書いてあるんだよっ」という突っ込みを入れられるので面白い。コアなプロレスファンから、最近プロレス見始めました、という人までオススメ。
知的トレーニングの技術は、半年くらい前から読んでいたと思うんだけど、ようやく読了。序盤は示唆に富んでいて面白かったんだけど、後半に向けて難解になっていき、オイラの脳味噌のキャパを超えた、という印象。序盤だけでも相当面白いので読む価値ありだけど、後半までは無理して読まなくても良いかな、というのが個人的な感想。*5
昭和な街角は、火浦功の未発表作品を集めた本。お布施のつもりで購入。サクサクと読了したけど、まぁ、なんというか「懐かしい」という言葉しか出てこない。昔の社会情勢が分からないと面白さ半減な気がするし、火浦さんの文体って良くも悪くも軽いので今時の文章では無いなぁ、とも思った。ただ、最後の方に挟まれていた中編が割ときちんと完結していてびっくりした。なんだ、こういう話もきちんと書けるんじゃん、とちょっと関心した。*6コアな火浦ファンにはお勧めしますが、まぁ、普通の人は買ったら面を喰らう内容だとは思うし、あんまり楽しめないんだろうなとも思う。
1回5分体が喜ぶ健康術は3回目の読了。寝る前に読んで、朝実践するというサイクルが一番良い使い方かな、とも思ってる。何にせよ、この健康術をやると肩こりや腰痛が治るし、サボると肩こりと腰痛が復活するので、非常に有効なんだろうな、と思ってる。現在はサボり気味で肩こり気味。そろそろ復活しようかな、と思ってる。上述の瞑想と、この健康術は身につけると一生モノのノウハウだと思ってるので、今年の残り時間を使って習慣化したいな、と思ってる。
という感じで、8月の8冊レビューは終わり。Kindle Unlimitedで読んだ残り14冊は別エントリでレビューします。まぁ、ほんと8月は本をたくさん読んだな、と改めて思う。本を読むと人生の密度が濃くなる気がするので、流石に1ヶ月20冊ペースを続けるのは無理だけど、毎月10冊前後は読みたいなと思う。
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 156人 クリック: 3,495回
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常識があってからの常識破り
補足
kindle unlimited2週間くらい使ってみた感想
<良い点>
<悪い点>
<改善して欲しい点>
ペルソナ4ゴールデン 割とネタバレ有りの感想
全体雑感
オープニングムービー
ストーリー面
システム面
ダンジョン面
その他雑感
個人的な改善希望点
雑感
ペルソナ4 ザ・ゴールデン PlayStation (R) Vita the Best
- 出版社/メーカー: アトラス
- 発売日: 2015/02/05
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ペルソナ4ゴールデン ネタバレあんまり無しの感想
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・ゲーム購入の経緯と雑感
・ゲームの概要
・ダンジョンパートについて
・個人的に気になった点
・総括
プロに対して、ネット情報で批判をしない方が良いけど、プロのことを鵜呑みにしない方が良いこともある。
2015年読んだ本:ベスト5
- 作者: ゲアリー・ケラー,Gary Keller,ジェイ・パパザン,Jay Papasan,門田美鈴
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2014/01/22
- メディア: 単行本
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「ワン・シング」は簡単に言うと、重要な一つの事に集中すれば人生は好転する、という話。自分にとって大切な事をきちんと考えた上で、あれもこれもやろうとせずに一つの事に集中すれば良い、という内容。まずは「何が重要なのか」をきちんと考える時間を設けることと、重要な事を設定したら、それのみを愚直にやることが大切。まぁ、どれが重要なのを見極めるのが意外と大変なのと、重要事項を一つに絞り込むのも大変だし、一つの事だけに専心して進めるのも大変なんだけどね。一つの事に絞り込めば良い、というのは文字にすると陳腐な印象ではあるんだけど、非常に有益なアドバイスだと思うので、常に意識して生活していきたいな、と思う。
データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則
- 作者: 矢野和男
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2014/07/17
- メディア: 単行本
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「データの見えざる手」はApple Watchのようなウェアラブルデバイスを付けて活動を記録することで、人の活動特性が分かるという本。人が一日に活動できる活動量は固定で有り、たとえば重たい活動は1時間、軽い活動は8時間等決まっているため、先に重たい活動を使い切ってしまうと、一日で重たい活動は出来なくなる事や、人と人が会う確率は会わない時間に反比例する事(要は頻繁に会っている人には再会する確率は上がるが、会わないでいればいるほど会えなくなる、と言う事)や、人的にネットワークをたくさん持っている人に運が来る事、が書いてあって、非常に示唆に富んだ内容。自分の活動やビジネスに応用できる内容が満載で面白い。自分の活動をコントロール出来るアプリがApple Watchで出たら良いのになぁ、と思ったりした。
「意思力の科学」は、意思力というのは筋肉と同じで使うと疲労を生じてしまう。ただ、鍛えることも可能という事が書いてある本。重要な決定事項は一つにした方が良いと言うことも書いてあり、上記の「ワン・シング」ともつながる内容でもある。また、計画を書くだけで意思力の消耗が減るという、GTDの効用を裏付ける内容が書いてあったり、習慣化することで意思力を節約できるという事、月間計画が有効である事も書いてあり、こちらも非常に示唆に富んだ内容。意思力を味方に付けることが出来れば、色んな物事が進むと思うので、優先的に読み直したいな、と思う。
「ワークルールズ!」はGoogleの人事担当役員が書いた本。採用方法から人事考課方法、報酬の決め方、職場環境の変え方、社員のモチベーションを向上する方法等、明日から使えるノウハウが満載で、人事担当部署の人は漏れなく読んで損なしの内容。そのまま使える内容もたくさんあるし、参考にしても良い事例もたくさんある。かなり理想に近い人事システムだなぁ、と個人的には思った。こういう会社で働きたい。 もちろん、全ての会社がGoogleと同じ人事システムにする必要も無いけれども。
「最速でおしゃれに見せる方法」は都合3周読んだ。個人的にファッションにあまり興味が無く生きてきたけど、この本はファッションが理論だって書いてあるので、理屈が大好きなオイラ的には非常に楽しめた。最近は道ばたを歩いている人の服装に目が行くようになり、「この人はおしゃれだなぁ」とか「この人はおしゃれじゃないなぁ」というのがなんとなく分かるようになってきて、これはこれで面白い。審美眼が出来れば、自分が実際に服を買うときの参考にもなるしね。あと、この作者のメルマガも読んでみて、年末から1月にかけてオススメの商品を10点ほど買ってみた。早速着てみると確かに良い感じで、今まで来ていた服装からはかなりおしゃれに近づいたなぁ、と思ったりもした。まぁ、いきなりたくさん買い物するのも(気力的、金銭的に)大変なので、自分の着ていた服をすこしづつ入れ替えていきたいなぁ、と思う。